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4 それぞれの。
母はやきもき。
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寮の事務室に行くと、廣瀬先生がファイリング作業の真っ最中。里見先生は。もう在寮?
「里見先生は、もうお帰りなのね」
「水谷先生と書道展に行ったんですけど、3時には帰って来ちゃって。今、図書室でレポート書いてます」
「レポート?」
「この感動を記録したいとか言って。あっ、水谷先生に宿題出されたわけではないそうですよ」
「まあ、そう。それは勉強熱心」
わたしにも、人並みに孫の顔が見たいという願望はあるのだけれど、息子にはその思いは全く伝わらないようで。
背中を押してやるつもりで、書道展のチケットをあげたのに、里見さんは、レポート・・・
「水谷先生に誘われたとかいうから、仙人がとうとう下界におりてきたかと思ったのに、なかなかですね」
「せんにん?」
「なんか水谷先生って、霞食べて生きてそうじゃないですか?だから、水谷仙人」
まあ。そんなふうに見られているのね、あの子は。
2人で話しているようすを見るに、互いに憎からず思っているようだと思ったのに、この互いに踏み出さない感じは何かしら。
「まあ、仙人とプリンセスですから、なかなかくっつかないでしょうけどね」
プリンセス?里見先生は、たしかに、プリンセスな感じ、あるわね。
帰宅すると、息子がなにやら書き物を。
「何書いてるの?」
「鑑賞レポートです」
「今日の書道展の?」
「はい。記録に残しておきたくて」
「里見先生とそういう約束になったの?」
は?と不思議な顔をしてわたしを見る。
「いえ。特にそういう話はしていません」
このシンクロ。2人はお似合いだと思うのだけれど。
「里見先生は、もうお帰りなのね」
「水谷先生と書道展に行ったんですけど、3時には帰って来ちゃって。今、図書室でレポート書いてます」
「レポート?」
「この感動を記録したいとか言って。あっ、水谷先生に宿題出されたわけではないそうですよ」
「まあ、そう。それは勉強熱心」
わたしにも、人並みに孫の顔が見たいという願望はあるのだけれど、息子にはその思いは全く伝わらないようで。
背中を押してやるつもりで、書道展のチケットをあげたのに、里見さんは、レポート・・・
「水谷先生に誘われたとかいうから、仙人がとうとう下界におりてきたかと思ったのに、なかなかですね」
「せんにん?」
「なんか水谷先生って、霞食べて生きてそうじゃないですか?だから、水谷仙人」
まあ。そんなふうに見られているのね、あの子は。
2人で話しているようすを見るに、互いに憎からず思っているようだと思ったのに、この互いに踏み出さない感じは何かしら。
「まあ、仙人とプリンセスですから、なかなかくっつかないでしょうけどね」
プリンセス?里見先生は、たしかに、プリンセスな感じ、あるわね。
帰宅すると、息子がなにやら書き物を。
「何書いてるの?」
「鑑賞レポートです」
「今日の書道展の?」
「はい。記録に残しておきたくて」
「里見先生とそういう約束になったの?」
は?と不思議な顔をしてわたしを見る。
「いえ。特にそういう話はしていません」
このシンクロ。2人はお似合いだと思うのだけれど。
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