亜空間魔法の使い方~この魔法、こんな使い方があるんですよ?

いいたか

文字の大きさ
2 / 8

第二話 チェックイン

しおりを挟む
その夜、一足早くパーティホームに戻ってきた俺はさっさと用事を済ませる。

「さて、この辺でいいかな?」

俺は溜め込んできた素材をまとめて出す。

俺のソロ活動の時の素材も置いていってあげることにした。
結果的に庭が原型をとどめていないけど…。

レッドドラゴンの鱗やヒュドラの大牙なんかは俺のソロ活動のやつだね。
これでいい装備でも揃えてくれるといいんだけど。

そして俺は自分の部屋の荷物をまとめる。

まとめると言っても亜空間魔法にしまうだけなので時間は掛からない。
家具や小物は自分で買った物なので全て持っていく。
俺の亜空間魔法の許容量は公表してないが普通の荷物持ちポーターの二十倍は軽くあるので全然余裕で入りきる。

これを機に王立の中等学院にでも入ろうかな。

そんなことを考えながら、荷造りを終え宿屋街へ向かう。

宿屋街はパーティホームからそこまで遠くはないが結構傾斜けいしゃが多いのであまり往復する気にはならない。
まぁ、もう戻ることはないんだけれど。

そんなこんなで安宿に着く。

「こんばんはー。 一人なんですけど空いてますかー?」

「いらっしゃいませ! 空いてますよ! 個室と大部屋どっちがいいですか?」

俺と年齢がさほど変わらない可愛らしい女の子が元気に受付をしてくれる。

「じゃあ個室にします。 料金は先払いですか?」

「後払いで大丈夫ですよ! 踏み倒したら承知しませんけど!」

可愛いのにしっかりした子だ、良いことだ。

「わかりました。 肝に銘じておきます」

チェックインを済ませ俺は部屋に向かう。 すると冒険者らしき二人組が話している内容が耳に入ってくる。

「今この街で人攫いが増えてるんだってよ。 結構な数の冒険者に召集がかかってるらしい」

物騒な話だ、まぁ自衛は出来るからいいんだけど…。

「まじかよ。 俺達も準備しておかないとな…」

ちょっと先行きが不安になってしまう。 どんな人が狙われているのだろうか。
俺にも召集がかかるかもしれないので、寝る前に一応装備のチェックをしておこう。

そうして装備の点検をしていると愛用していた剣に小さなヒビが入っていることに気が付く。

「あっちゃー、これは買い替えだなぁ…。 あんまりお金に余裕ないのになぁ」

なんて独り言ちる。

明日には武器屋か鍛冶屋に行って新しい武器を購入することを決め今日はゆっくりと休むことにした。

コンコンと部屋がノックされる。

「はい!」

「あ、お風呂の利用はあと一時間程度で終わってしまうので良ければ済ませてきてはいかがでしょうか?」

安宿なのにお風呂が付いているらしい。 良心的だ。

「わかりました! お風呂に入って今日はゆっくり休むことにします」

今日はゆっくりとお風呂に入り休むことにしよう、些細なことなど忘れてしまっていいだろう。

「はい! またなにかありましたら受付に居るのでいつでも仰ってください」

良い子だなぁ。 どこかの魔法使いナディアや聖女《アリア》とは大違いだ。

「ありがとうございます」

そうして俺は疲れを取るために風呂に行く。
淡いハーブの香りの石鹸を使い身体を洗う。

「ふぃー。さっぱりするなぁ。」

俺は翌日の準備をし、剣を枕元に置き、少し固いベッドに横たわる。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

【完結】20年後の真実

ゴールデンフィッシュメダル
恋愛
公爵令息のマリウスがが婚約者タチアナに婚約破棄を言い渡した。 マリウスは子爵令嬢のゾフィーとの恋に溺れ、婚約者を蔑ろにしていた。 それから20年。 マリウスはゾフィーと結婚し、タチアナは伯爵夫人となっていた。 そして、娘の恋愛を機にマリウスは婚約破棄騒動の真実を知る。 おじさんが昔を思い出しながらもだもだするだけのお話です。 全4話書き上げ済み。

わたくしがお父様に疎まれている?いいえ、目に入れても痛くない程溺愛されております。

織り子
ファンタジー
王国貴族院の卒業記念パーティーの場で、大公家の令嬢ルクレツィア・アーヴェントは王太子エドワードから突然の婚約破棄を告げられる。 父であるアーヴェント大公に疎まれている―― 噂を知った王太子は、彼女を公衆の面前で侮辱する。

異世界転生日録〜生活魔法は無限大!〜

一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
☆感想の受付開始しました。 【あらすじ】   異世界に転生したルイは、5歳の高熱を境に、記憶を取り戻す。一度は言ってみたい「ステータス・オープン」で、ステータスを見れることに気付いた。スキル「生活魔法∞(無限大)」を発見。その意味を知るルイは、仄かに期待を抱いた。  それと同時に、今世の出自である農家の四男は、長男大事な両親の態度に、未来はないと確信。  家族に隠れて、ステータスにあったスキルの一つ「鑑定」を使い、村のお婆(薬師)相手に、金策を開始。  十歳の時に行われたスキル鑑定の結果を父に伝えたが、農家向きのスキルではなかったルイは「家の役には立たない」と判断され、早々に家を追い出される。   だが、追放ありがとう!とばかりに、生活魔法を知るべく、図書館がある街を目指すことにしたルイ。  最初に訪れた街・ゼントで、冒険者登録を済ませる。だがそのギルドの資料室で、前世の文字である漢字が、この世界の魔法文字だという事実を知ることになる。  この世界の魔法文字を試したルイは、魔法文字の奥深さに気づいてしまった。バレないように慎重に……と行動しているつもりのルイだが、そんな彼に奇妙な称号が増えて行く。  そして、冒険者ギルドのギルドマスターや、魔法具師のバレンと共に過ごすうちに、バレンのお師匠様の危機を知る。  そして彼に会いにいくことになったが、その目的地が、図書館がある魔法都市アルティメットだった。  旅の道中もさることながら、魔法都市についても、色々な人に巻き込まれる運命にあるルイだったが……それを知るのは、まだ先である。 ☆見切り発車のため、後日変更・追記する場合があります。体調が不安定のため、かける時に書くスタイルです。不定期更新。 ☆カクヨム様(吉野 ひな)でも先行投稿しております。

私の息子を“愛人の子の下”にすると言った夫へ──その瞬間、正妻の役目は終わりました

放浪人
恋愛
政略結婚で伯爵家に嫁いだ侯爵令嬢リディアは、愛のない夫婦関係を「正妻の務め」と割り切り、赤字だらけの領地を立て直してきた。帳簿を整え、税の徴収を正し、交易路を広げ、収穫が不安定な年には備蓄を回す――伯爵家の体裁を保ってきたのは、いつも彼女の実務だった。 だがある日、夫オスヴァルドが屋敷に連れ帰ったのは“幼馴染”の女とその息子。 「彼女は可哀想なんだ」 「この子を跡取りにする」 そして人前で、平然と言い放つ。 ――「君の息子は、愛人の子の“下”で学べばいい」 その瞬間、リディアの中で何かが静かに終わった。怒鳴らない。泣かない。微笑みすら崩さない。 「承知しました。では――正妻の役目は終わりましたね」

婚約破棄された令嬢が記憶を消され、それを望んだ王子は後悔することになりました

kieiku
恋愛
「では、記憶消去の魔法を執行します」 王子に婚約破棄された公爵令嬢は、王子妃教育の知識を消し去るため、10歳以降の記憶を奪われることになった。そして記憶を失い、退行した令嬢の言葉が王子を後悔に突き落とす。

お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます

菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。 嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。 「居なくていいなら、出ていこう」 この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし

幼馴染みの婚約者が「学生時代は愛する恋人と過ごさせてくれ」と言ってきたので、秒で婚約解消を宣言した令嬢の前世が、社畜のおっさんだった件。

灯乃
ファンタジー
子爵家の総領娘である令嬢の前に、巨乳美少女と腕を組んだ婚約者がやってきた。 曰く、「学生時代くらいは、心から愛する恋人と自由に過ごしたい。それくらい、黙って許容しろ」と。 婚約者を甘やかし過ぎていたことに気付いた彼女は、その場で婚約解消を宣言する。 前半はたぶん普通の令嬢もの、後半はおっさんコメディーです。

処理中です...