盲目の剣聖はドラゴンの家族になりました

いいたか

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第二十四話

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雑貨屋のポーションは低級のものでもそこそこの価格設定になっているようだ。
怪我にしか効かないのにこの値段であるのは些か高い気もするが…。

「若いのに感心じゃ。 今はポーションの材料を拾ってくる低級の冒険者や薬草採取を生業とする専門家達が少なくなって来ておって見ての通り供給がのう。 じゃから低級とはいえ、その値段になっとるんじゃ。 良い”眼” をしておるな。 気に入った故一本持って行ってくれて構わん。 それと、このポーションの材料は低級のものじゃと普通に自生しておる名前すら付けられておらん薬草だけでよい。 あとは調合するものが清らかな水を用意するだけじゃからな」

「店主、そこまで教えて下さって良かったのですか?」

ニヤリと笑った老人店主は、髭を撫でながらこちらを伺いつつ話始める。

「これだけ濃厚な気配を内に秘めた”人間” ならば多少買い被ったとて、いい買い物じゃろう。 それで失敗したら、こちらの見る目の無かっただけなので気にしなくてよいぞ? あぁ、ワシの名は…まぁ今は雑貨屋の爺さんでよい」

『こやつからは悪い感じはせぬから大丈夫じゃろ。 しかし、少ない雑貨にしてはさびれとる。 少しくらい手に入った植物を分けてやってもよいかもしれんの?』

良いのか? 喋り方が似てるからとかじゃないのか!?
だとすれば…。

『そこまで考えてないんじゃない?』

「それもそうか…」

「客を選び間違えたかのう…」

「いや、ちょっと疲れているのかもしれない。 少し色々あって考え込んでしまったみたいだ」

「ならば、この近くには美味い料理屋が沢山並んでおる。 川魚の料理を出してる出店や、料理屋もあるのだが…」

それは良い情報だ。 近いのなら色々情報を貰ってまたここに戻ってくるのもありだな。
しかし、ここはなにもないな。
川魚はまだ目が見えなかった頃に何度か食べた事がある。
最初は苦手だったが焼き加減を覚えたらどんどん旨味を感じ取れるようになってきたんだったな。
しかも、食べて行くうちに種類の違いも感じ取れる様になっていったんだ。

あれは父親が買ってきてくれていたんだよな。

今思えば唯一父親らしくされていた事と言えばそのくらいか。

『おい、顔が暗いくなって来ておるぞ?』

顔に出てしまったか。
こんな事では一流の剣士には程度遠いな。

「ありがとう。 また来るよ」

「楽しみにしておるぞ」

「あぁ」

そう言って俺は、店を出る事にした。


「また来てくれる事を祈っておるぞ。 龍に認めらし少年よ」
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