【完結】全てが嫌いな不憫Ωの少年が初恋相手のスパダリαに愛される?ふざけんなお前のことなんか大っ嫌いだ!

にゃーつ

文字の大きさ
23 / 189
2

押し込めたもの


「さ、抱き上げるからね?まだ安静にしてなきゃいけないのに無理したんだから。夕飯までちゃんと寝ること!」

そう言ってレオンに抱き抱えられた。
は、恥ずかしい。

何にも思ってなかった時があるだなんて信じられないくらいに今はドキドキする。

「!?!?え、れ、れおん!そっちはれおんの部屋でしょ?僕の部屋じゃない、よ?」

「・・・俺の思いやっと通じて恋人になれたのに一緒の部屋で寝ないわけないでしょ。」

い、一緒の部屋!?!?
え、いきなり?

一緒の、部屋、、、

そういうことするため?

「・・・俺は、周が心の底から俺と触れたいって思うまでそういうことも、キスも絶対にしない。」

僕が触れたいって思う。

これまで触れたいって思ってしたことなんてなかった。ご飯のため。お風呂のため。殴られないため。

初めの頃はしていた抵抗ももうしなくなってどれぐらいたっていたんだろう。

抵抗はしなくなったけど、嫌だって気持ちがなくなるなんてことはなくて、その気持ちを無理やり押し込めて、無視して生きてきた。

「周、きっと君は自分の気持ちを何回も何回も心の奥にしまったんでしょ?その気持ちがあると余計辛くなるから。


・・・偉かったね。自分を自分で守ってあげたんだよ。簡単にできることじゃないんだ。

でも、押し込めた気持ちも周の一部だからそろそろ外に出してあげて欲しいんだ。俺に話せなくてもいい。トトとココにでもいい。1人の時にでもいい。外に出してみて欲しいんだ。周が周自身を無視しないであげて欲しい。その押し込めている一部も俺の世界で一番大好きな周なんだから。」


・・・俺の、一部。


「一気に言ったら混乱するよね。ほら、夕飯まで休みな?」

そう言って僕をベッドに寝かしてくれたれおんはトトとココもベッドの上にあげてくれた。引っ掻かれながら。

頭を撫でてからおやすみと言って部屋を出たれおん。
れおんが居なくなり僕が布団に横になっているからトトとココはいつもの定位置で寝る体制に入っている。

さっきれおんが言っていたことに対して何も言えなかった。

この奥にしまったものを外に出したらどうなるんだろう。
もう何年も押し込めていたこの気持ちを。外になんて出してもいいのだろうか。

-----その押し込めている周の一部も俺の世界で一番大好きな周なんだから。-----

れおんの言っていた言葉を思い出す。


・・・だめだ。どうしたらいいのかわかんなくなってきた。


ここ数日で環境も変わりすぎてついていけていないんだ。

それに、恋人までできた。
初めての恋人。

しかも初恋の人。

感想 44

あなたにおすすめの小説

運命の番は僕に振り向かない

ゆうに
BL
大好きだったアルファの恋人が旅先で運命の番と出会ってしまい、泣く泣く別れた経験があるオメガの千遥。 それ以来、ずっと自分の前にも運命の番があらわれることを切に願っていた。 オメガひとりの生活は苦しく、千遥は仕方なく身体を売って稼ぐことを決心する。 ネットで知り合った相手と待ち合わせ、雑踏の中を歩いている時、千遥は自分の運命の番を見つけた。 ところが視線が確かに合ったのに運命の番は千遥を避けるように去っていく。彼の隣には美しいオメガがいた。 ベータのような平凡な見た目のオメガが主人公です。 ふんわり現代、ふんわりオメガバース、設定がふんわりしてます。 完結しました!ありがとうございました。

ただ愛されたいと願う

藤雪たすく
BL
自分の居場所を求めながら、劣等感に苛まれているオメガの清末 海里。 やっと側にいたいと思える人を見つけたけれど、その人は……

【完結】愛されたかった僕の人生

Kanade
BL
✯オメガバース 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 お見合いから一年半の交際を経て、結婚(番婚)をして3年。 今日も《夫》は帰らない。 《夫》には僕以外の『番』がいる。 ねぇ、どうしてなの? 一目惚れだって言ったじゃない。 愛してるって言ってくれたじゃないか。 ねぇ、僕はもう要らないの…? 独りで過ごす『発情期』は辛いよ…。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ✻改稿版を他サイトにて投稿公開中です。

借金のカタで二十歳上の実業家に嫁いだΩ。鳥かごで一年過ごすだけの契約だったのに、氷の帝王と呼ばれた彼に激しく愛され、唯一無二の番になる

水凪しおん
BL
名家の次男として生まれたΩ(オメガ)の青年、藍沢伊織。彼はある日突然、家の負債の肩代わりとして、二十歳も年上のα(アルファ)である実業家、久遠征四郎の屋敷へと送られる。事実上の政略結婚。しかし伊織を待ち受けていたのは、愛のない契約だった。 「一年間、俺の『鳥』としてこの屋敷で静かに暮らせ。そうすれば君の家族は救おう」 過去に愛する番を亡くし心を凍てつかせた「氷の帝王」こと征四郎。伊織はただ美しい置物として鳥かごの中で生きることを強いられる。しかしその瞳の奥に宿る深い孤独に触れるうち、伊織の心には反発とは違う感情が芽生え始める。 ひたむきな優しさは、氷の心を溶かす陽だまりとなるか。 孤独なαと健気なΩが、偽りの契約から真実の愛を見出すまでの、切なくも美しいシンデレラストーリー。

番を拒み続けるΩと、執着を隠しきれないαが同じ学園で再会したら逃げ場がなくなった話 ――優等生αの過保護な束縛は恋か支配か

雪兎
BL
第二性が存在する世界。 Ωであることを隠し、平穏な学園生活を送ろうと決めていた転校生・湊。 しかし入学初日、彼の前に現れたのは―― 幼い頃に「番になろう」と言ってきた幼馴染のα・蓮だった。 成績優秀、容姿端麗、生徒から絶大な信頼を集める完璧なα。 だが湊だけが知っている。 彼が異常なほど執着深いことを。 「大丈夫、全部管理してあげる」 「君が困らないようにしてるだけだよ」 座席、時間割、交友関係、体調管理。 いつの間にか整えられていく環境。 逃げ場のない距離。 番を拒みたいΩと、手放す気のないα。 これは保護か、それとも束縛か。 閉じた学園の中で、二人の関係は静かに歪み始める――。

【完結】兄の事を皆が期待していたので僕は離れます

まりぃべる
ファンタジー
一つ年上の兄は、国の為にと言われて意気揚々と村を離れた。お伽話にある、奇跡の聖人だと幼き頃より誰からも言われていた為、それは必然だと。 貧しい村で育った弟は、小さな頃より家の事を兄の分までせねばならず、兄は素晴らしい人物で対して自分は凡人であると思い込まされ、自分は必要ないのだからと弟は村を離れる事にした。 そんな弟が、自分を必要としてくれる人に会い、幸せを掴むお話。 ☆まりぃべるの世界観です。緩い設定で、現実世界とは違う部分も多々ありますがそこをあえて楽しんでいただけると幸いです。 ☆現実世界にも同じような名前、地名、言葉などがありますが、関係ありません。

【完結】選ばれない僕の生きる道

谷絵 ちぐり
BL
三度、婚約解消された僕。 選ばれない僕が幸せを選ぶ話。 ※地名などは架空(と作者が思ってる)のものです ※設定は独自のものです ※Rシーンを追加した加筆修正版をムーンライトノベルズに掲載しています。

【完結】薄幸文官志望は嘘をつく

七咲陸
BL
サシャ=ジルヴァールは伯爵家の長男として産まれるが、紫の瞳のせいで両親に疎まれ、弟からも蔑まれる日々を送っていた。 忌々しい紫眼と言う両親に幼い頃からサシャに魔道具の眼鏡を強要する。認識阻害がかかったメガネをかけている間は、サシャの顔や瞳、髪色までまるで別人だった。 学園に入学しても、サシャはあらぬ噂をされてどこにも居場所がない毎日。そんな中でもサシャのことを好きだと言ってくれたクラークと言う茶色の瞳を持つ騎士学生に惹かれ、お付き合いをする事に。 しかし、クラークにキスをせがまれ恥ずかしくて逃げ出したサシャは、アーヴィン=イブリックという翠眼を持つ騎士学生にぶつかってしまい、メガネが外れてしまったーーー… 認識阻害魔道具メガネのせいで2人の騎士の間で別人を演じることになった文官学生の恋の話。 全17話 2/28 番外編を更新しました