8 / 8
森羅万象の神 誓書・写本番号3854より抜粋
しおりを挟む<魔導>並びに<魔導師>とは、<言の音>を用いて万物の内なる力を振るわせ外界に顕現させる技術である。
引き出す源流がヒトである場合とそうでない場合において大きく分類され、それぞれは<回帰>と<幻装>と呼ばれる。
<中略>
術の行使において魔導師は自身の体力を<言の音>で魔力変換し外界に術を顕現するが、術者(キャスター)以外にそれを顕現する場合においては、<ルトの液>で<言の音>を記す方法か、永続的に効果を必要とする場合は<聖霊の器物>で彫る方法の二通りが存在する。
蛇足ではあるが<ルトの液>は霊峰ジ・アダフにのみ群生する霊木か、同質のドルイド達の御神木から採取される樹液からのみ生成することができる。
つまり<ルトの液>は満月の夜にしか採取ができない樹液を原料とするから貴重品であるといえる。もっとも野伏達は秘術によってこれを多く採取することから並の魔導師よりも豊富に<ルトの液>を所有している場合が多い。
<中略>
回帰主義派
◆アウルクス神派
開祖アウルクスの術が肉体を活性化すると信じている派閥で、主に体力回復の術に優れる。
婚姻と出産、大地の女神、医療の使徒
◆ギルヌール神派
開祖ギルヌールの術が体内からあらゆる邪気や毒素を浄化すると信じている派閥。おもに状態回復に優れた術を使う。
◆メルクルス神派
回帰派四柱のなかでも異質の流派。
かつて人間だったメルクルスが体の中に流れる気こそが神そのものであるとした流派。
メルクルスは生命の起源に迫ろうとし、聖霊ロアに処断されると聖霊として迎え入れられたとされる。
魔導書へ記された史実によれば、この際にメルクルスの思想をそのものを冠に信仰が生まれたとされ、メルクルス神派と呼ばれるようになったそうだ。
そして彼らは主に肉体強化などの術に優れる。
自身の命を削り身体能力を高め格闘戦を行う神兵の存在もあり、そういう意味でも異質とされている。
また、一部の過激派による神の顕現を試みる祭事は、生きた人間を屍喰らいに変えてしまう可能性があることから今では禁忌とされている。
技術と教育、知識と格闘の聖霊(神)
◆ル・カル神派
神の御業が人の運命を定めると信じている派閥で主に精神攻撃への耐性や精神攻撃に優れる。
時間と死、調停の神。
<中略>
幻装派
◆武技幻装
主に武具として造られたものを強化する言の音の体系。
◆豊穣幻装
とある範囲にあるものに対して強化や特殊な能力を付与する、言の音の体系。効果を継続させる場合は「言の音」を紡ぎ続けなければならなく、また紋を刻んでおかなければその恩恵にあずかれないという特徴をもつ。
◆旅団幻装
長距離行軍時の移動速度や、馬の持久力など、移動に関する能力を付与する「言の音」の体系。
——誓書・写本番号3854より抜粋。
0
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
還暦の性 若い彼との恋愛模様
MisakiNonagase
恋愛
還暦を迎えた和子。保持する資格の更新講習で二十代後半の青年、健太に出会った。何気なくてLINE交換してメッセージをやりとりするうちに、胸が高鳴りはじめ、長年忘れていた恋心に花が咲く。
そんな還暦女性と二十代の青年の恋模様。
その後、結婚、そして永遠の別れまでを描いたストーリーです。
全7話
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
魅了が解けた貴男から私へ
砂礫レキ
ファンタジー
貴族学園に通う一人の男爵令嬢が第一王子ダレルに魅了の術をかけた。
彼女に操られたダレルは婚約者のコルネリアを憎み罵り続ける。
そして卒業パーティーでとうとう婚約破棄を宣言した。
しかし魅了の術はその場に運良く居た宮廷魔術師に見破られる。
男爵令嬢は処刑されダレルは正気に戻った。
元凶は裁かれコルネリアへの愛を取り戻したダレル。
しかしそんな彼に半年後、今度はコルネリアが婚約破棄を告げた。
三話完結です。
触手エイリアンの交配実験〜研究者、被験体になる〜
桜井ベアトリクス
恋愛
異星で触手エイリアンを研究する科学者アヴァ。 唯一観察できていなかったのは、彼らの交配儀式。
上司の制止を振り切り、禁断の儀式を覗き見たアヴァは―― 交わる触手に、抑えきれない欲望を覚える。
「私も……私も交配したい」
太く長い触手が、体の奥深くまで侵入してくる。 研究者が、快楽の実験体になる夜。
主人公の恋敵として夫に処刑される王妃として転生した私は夫になる男との結婚を阻止します
白雪の雫
ファンタジー
突然ですが質問です。
あなたは【真実の愛】を信じますか?
そう聞かれたら私は『いいえ!』『No!』と答える。
だって・・・そうでしょ?
ジュリアーノ王太子の(名目上の)父親である若かりし頃の陛下曰く「私と彼女は真実の愛で結ばれている」という何が何だか訳の分からない理屈で、婚約者だった大臣の姫ではなく平民の女を妃にしたのよ!?
それだけではない。
何と平民から王妃になった女は庭師と不倫して不義の子を儲け、その不義の子ことジュリアーノは陛下が側室にも成れない身分の低い女が産んだ息子のユーリアを後宮に入れて妃のように扱っているのよーーーっ!!!
私とジュリアーノの結婚は王太子の後見になって欲しいと陛下から土下座をされてまで請われたもの。
それなのに・・・ジュリアーノは私を後宮の片隅に追いやりユーリアと毎晩「アッー!」をしている。
しかも!
ジュリアーノはユーリアと「アッー!」をするにしてもベルフィーネという存在が邪魔という理由だけで、正式な王太子妃である私を車裂きの刑にしやがるのよ!!!
マジかーーーっ!!!
前世は腐女子であるが会社では働く女性向けの商品開発に携わっていた私は【夢色の恋人達】というBLゲームの、悪役と位置づけられている王太子妃のベルフィーネに転生していたのよーーーっ!!!
思い付きで書いたので、ガバガバ設定+矛盾がある+ご都合主義。
世界観、建築物や衣装等は古代ギリシャ・ローマ神話、古代バビロニアをベースにしたファンタジー、ベルフィーネの一人称は『私』と書いて『わたくし』です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる