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アナザーワールド

戦争は止められるのか

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グランド王は、少し落ち着いている。
先程ほどの血の気はおさまっている様だ。

グランド王「なかなかやりおるの。」

タケル「それで頼みがあるのだが」

グランド王「言わんでもよいよ。わかっておる。戦争をやめてほしいのであろう。」

タケル「はい。」

グランド王「カミュにも説教されておったからの」

タケル「はい」

グランド王「それでもう、わしより強い者があらわれたら止めるつもりであった。この手紙をマドゥに渡して欲しいのじゃ。彼奴の図書館利用料は高値でのう」

タケル「はい、分かりました。ありがとうございます。」

グランド王「それとレオ、訓練所の兵隊長に通達を出してくれ。明日の行軍は止めるとな」

レオ「承知いたしました」

グランド王「ブレッドよ、最初の武器は買い取らせて頂くので安心してくれ。」

ブレッド「王様、、、ありがとうこざいます」

グランド王「カミュ、悪かったな。」

カミュ「あなた、、、」

グランド王「よろしく頼む」

一同「はい」

主人公達は、グランド地域とマドゥ地域の関所に着いた。

辺りは、人の気配がなく、扉のドアノブには血が付いていた。

嫌な予感しかしない。

➡ドアを開ける
      グランド国に戻る

主人公は、ドアを開ける。

部屋の真ん中には、血だらけの短刀を持った少女がいる。

次の瞬間、目にも止まらぬ速さで、こちらに向かって来た。

ガキンッ

タケル「おっと殺らせない」

主人公「あ、ありがとうタケル」

少女「この私の攻撃を受けるとは、、」

タケルは、少女より速い動きでボディブローを決め気絶させた。そして、そこら辺にあったロープで縛る。

主人公「そこまでするの?タケル?」

タケル「コイツはアサシンだ。舐めてはいけない」

レナス「うむ。縄抜けもできるだろうが。しかし口を割るとは思えん。」

主人公「どゆことー?」

タケル「戦争をおこして欲しい奴らがいるのさ」

主人公「え?ブレッドさん?」

タケル「いや、違うさ。彼奴は金もうけしたい、ただの商人さ」

レナス「おそらく、マドゥ地域の山の部族かもしれん。彼らは国を持たない」

主人公「そんな人達居るんだ」

レナス「もともと違う地域で迫害されていて、マドゥ北岳、ヤミー山岳、ドラゴン山脈にも隠れて住んでいる」

主人公「なんか可哀想だね。」

レナス「その部族たちは、総称エウレカ民族と呼ばれている。」

タケル「血の気の多い民族だ。傭兵や金貸しをやって生きている。」

主人公「で、この子をどうするの?」

タケル「、、、どうしよう。部族の長に連れて行っても、計画は止められんだろう」

主人公は思いたってパソコンを立ち上げた。

人物図鑑が更新されている。

マチルダ。主人公達を襲ったアサシンのリーダー。部族の長ガイアの養女。清掃員ラナンを忘れられずにいる。

ラナン。マドゥのスラムの清掃員だが、実はグランド王の諜報部隊所属。マドゥの図書館の秘密を探っていて、マドゥの部下のライブラリアンに殺される。

ガイア。マドゥ北岳の部族の長。比較的優しくて、情にあつい。沢山の孤児の面倒をみている。
才能をみつけだし、育てるのが得意。

ライブラリアン達。図書館の秘密を守る司法書士達。戦闘力も中の上くらい。

主人公達は、作戦会議を開いた。

タケル「なんとかなるかな。そのガイアってのが優しいなら話が通じるかもしれん」

レナス「北岳に行くと遠回りだがな、、」

主人公「どうする?」

ガサッ、目の前の少女が起きる。

マチルダ「、、、、、」

タケル「起きたか?」

マチルダ「いや、起きてた。お前たち何者?
なんで私の事を?」

タケル「、、、、」

マチルダ「ごめんなさい。お義父さんを喜ばせようとして、私」

主人公「?」

マチルダ「お義父さんが、マドゥとグランドが戦争を起こせば、漁夫の利で、この地域を私達のものに出来るって言ってたから、、」

タケル「自分1人でなんとかしようとしたのか?」

マチルダ「うん。」

タケル「無理だよ。1人の女の子がさ」

マチルダ「うん。」

タケル「思ったより強いけど、アサシンとしてはかなり下。主人公が鈍すぎたの。わかる?」

主人公「う、申し訳ないです、、、」

レナス「ここの兵隊達も怪我で済んでるし、良かった良かった。」

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