異世界転生?

あそびにんのけんさん

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ある意味、これは異世界。

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僕の名前は秋山真(あきやましん)

なにやっても上手く行かない落ちこぼれ。

もちろん近所で有名ないじめられっ子。

小6の時、ゲームソフトを与田くんに貸したらもちろん返ってこなかった。

そこからイジメがスタートした。

で僕はおバカなので、地元の、自転車で10分の高校へ進学したから、中学の時のイジメっ子と関係がそのまま継続してしまったのだ。

与田くんには怖い友人が沢山いて、その人たちにもいじられることになった。

でも今思い返せば、自分も何かオカシイところはあった。

物忘れは激しいし、コミュ障だったのだ。

ディスアドバンテージスキル
境界知能、発達障害、運動神経なし、ブサイク。

ただ、人より優れているところは、ちんちんの大きさ。

アドバンテージスキル
ちんちんの大きさ、持続力、勃起のしやすさ

イジメられる時、でかいって良く褒められた。

そこしか褒められたことはない。

高校を卒業した後は、就職活動は出来なかった。

イジメられてて勉強する気力体力が残ってなかったのだ。
出席率もギリギリで先生に、お前計算上手いなって言われた位。

履歴書になにも書く事がなかったのだ。

イジメに耐えましたって書いても有利にはならないからね。

バイトは2回した。ビルの清掃を1ヶ月と少し。

扇風機を運ぶ時にエレベーターにコードが引っかかってちぎれて、報告出来なくて、次の日にバックレてそのまま行かなくなった。

もう一つのバイトは、辛うじて友達といえる奴がいて、そいつと回転寿司でバイトした。

僕は皿を数枚割り、そいつはシャリが熱くて手のひらの皮が剥けて痛いとかで辞めた。

そして僕は働くのを諦め引きこもりをしていた。

決めている。僕は30歳で自殺するんだ。

飛び降り。10階位からか、電車。

それが痛みは一瞬だから。

親ははじめは見て見ぬふりをしてた。
親も忙しいからか当然、朝はラッシュアワー、帰ってきてもご飯食べて寝るだけのお父さん。

23歳になった頃、施設にぶち込むぞって、口喧嘩の時に言われた。

僕の心は緊張して、頭は真っ白になっていった。

世の中は厳しい、甘ったれるな、と。

恐怖。

厳しいのは分かっている。

しかしなにも出来ないのだ。

昔から作業の時、何もできなくて(ほぼ出来なくて)
先生ー、真くんが遊んでまーすって言われてた。

中学卒業の時の文集に友達とバスで映画見に行った話で、映画館の入り方とバスの乗り方を初めて知ったと書いて、笑いのネタにされる位、物事が分からないのだ。

求人情報の冊子をみても、電話をかけられない。
なんて話していいのかも分からないのだ

電話自体できない。

新聞配達をイメトレしても、近所なのに道に迷うし、配達場所を間違える運命しか見えない。

人生オワタ。

そんな僕に天啓が降りてきた。

僕はメンタルクリニックに通ってはいたのだ。



そこから異世界への扉へと入って行ったのだ。



そうだ。B型作業所と地域活動支援センターだ。
自立支援とか訓練と聞いて最初は震え上がった。


戸塚ヨットスクールのイメージしかなかったからだ。


病気の本の最後に、市役所へ相談とか書いてあるではないですか、、


あれは自分はそこまででは無いし、該当しないと思ってたんたけどね。


最初だけは怖かった。


しかし作業所は小学校より甘かったのだ。

なんだこの不思議な空間。


小中学校の先生より100倍甘やかしてくれるではないか。

来ている人たちものんびりしてる人が多い。


作業は手取り足取り教えてくれる。
実際何度やっても覚えられない僕は助かった。


30歳超えてて、友達が出来ないって言って泣く人も居た。

ファンタスティック、ミステリー、ほわっつ?


一般社会から隔離された桃源郷だったのだ。


そんなオラももう46歳、もうここから出なくてもいいんだと思っています。

でわこれにて
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