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クロエは、転生前の橘里華としての最後の記憶を思い出していた。突き飛ばされて落下しながら 犯人の顔を確かめようと体をひねった。
そうすれば、私を殺す理由も自動的に分かると思っていた。しかし、そこに居たのは見知らぬ女だった。
そして、次に目を開けた時 目に入ったのは蛍光灯でも、真っ白い天井でもなく ピンク色のレースだった。
天蓋付のベッド? 病院じゃないの?
こんな お嬢様みたいなの、私の趣味じゃない。誰の部屋? そう思って寝たまま 目だけ動かして辺りを見まわした。
花柄の壁紙。床は組み木のフローリング。窓には白いカーテン。枕元には名前の知らない花。テレビも、時計も、カレンダーも 何も無い。
何もかも馴染みが無い。それなのに、私はここに居る。その理由は?
起き上がろうとすると体が、何かに押さえつけられてるみたいに重い。
(……麻酔が効いているの?)
それでも、何とか動かした手を見て固まる。自分の手じゃない。子供の手だ。でも、グーパーすると、その小さな手がグーパーする。私の手だ。
だったら、私、子供になっちゃったの? そんなの信じられない。
何かに急かされるように重い体を引きずって、部屋の隅にある鏡のところへ行った。しかし、鏡に映るのは別人の顔に、別人の体。
「どうなってるの?」
本当に私なの? 顔に触れた指先は温かく。触られてる感覚もある。
私だ……。
そのことで、自分が異世界に転生したと気付くのには 時間は掛からなかった。
(こういう設定は話の導入によくある)
だからと言って簡単には受け入れられなかった。小さくなった自分の手を見ながら途方に暮れていると、ドアが開く。反射的に振り返ると 若い女の人が入って来た。
「……クロエ!」
女の人が私を見た途端、駆け出してギュッと抱きしめる。この体の母親?
見知らぬ人に行き成り抱きつかれて、 拒否反応が起きた。私はまだ 橘里華だ。 両腕を突きだして体を離した。 すると、女の人が驚いた顔になる。
「誰?」
こっちは、何も分からない状態だから、つっけんどんな態度になってしまった。
「クッ、クロエ……そんな……」
女の人が泣いてしまった。
傷ついたような目で見られて、罪悪感がせりあがってくる。でも、私の記憶に、この女の人はいない。しかし、このままと言うわけにもいかない。
「あの………その……」
取り繕うように声をかけたが、その途中でグラリと視線が揺れたかと思うと、ばたりと倒れてしまった。
女の人の悲鳴。バタバタと近づいて来る足音。冷たい床が心地よかった。
それを最後に視界が暗転する。
どうやら、気を失った様だった。
その後も何度も目覚めたが、身体は常に冷たく固まったように動かない。(明らかに この身体は問題がある)
そんな中、メイドたちの話に聞き耳をたてて情報を集めた。
名前はクロエ。父親は辺境伯。妻の名前はキャサリン。一人娘。
三年間 眠ったままで、生まれた日から一度も目を覚まさなかったらしい。
だから、私が目を覚ましたことを奇跡と言って喜んでいた。そんなお祝いムードの中、私はクロエでは無いと訴えたが、起きたばかりだから夢と現実が混ざっているんだろうと聞き流されて、誰も取り合ってくれなかった。
(肉体はともかく中身は別人だ)
そればかりか私をクロエとして、はめ込もうとしていた。見知らぬ人が 私の両親だと言って、愛情に溢れる眼差しを向けてくる。使用人たちも、元気になってほしいと、あれこれ世話をやく。その全てが重荷だった。
だから、逃げ出したかった。兎に角、
一人になりたかった。しかし、体がそれを許さなかった。
体調が良くても、ちょっと走っただけで、息が上がる。無理をすると倒れてしまった。
(この時、エミリアに助けられた)
だから、自分の状況が分かるまでは、体力づくりしようと一旦、クロエで居ることを受け入れる事にした。
逃げるチャンスは まだあるはずだ。逃げる先がある訳じゃないのに、そう言い聞かせて平常心を保っていた。ところが、この体は魔力を作る事も、溜めることも出来ない体質だった。一日分の活動をする為の魔力も作れない。
魔力=生命力のこの世界では致命的な欠陥だ。
何人もの医者に見せても答えは同じ。
医療用魔法石を使って魔力を体に常に注ぎ込まないと生きいけない生活になってしまった。
献血しながら生活している様なものだ。
医療用魔法石は高額だから、魔法石が買えなかったり、急な病気になったりしたときは、自分たちの魔力を削ってまで、私を生かそうとしてくれた。
その事実に考えを百八十度変えた。
両親の恩に報いよう。
この地で生きていこうと。
両手で母様の手を握りながら祈る。
「早く元気な顔を見せて」
母様もこんな気持ちで私を看病していたのだろうか?
それなら、随分、心を痛めていたはずだ。
名残惜しい気持ちで立ち上がると、母様の額におやすみのキスをする。
****
ボールルームでネイサンと 魔法陣を書いていると、ノックの音に続いてメイドが入ってきた。
「お嬢さま、エミリア様がおこしです」
「もう?」
スッと立ち上がると急いで玄関ホールに向かう。この前、使用済みの魔法石を 地元の医者から集めて欲しいと、頼んだばかりなのに。やはりエミリアに頼んで正解だった。仕事が早い。
この地の出身でも 住んでいるわけじゃないから、伝がない。だから、私が声をかけるよりエミリアが声をかけた方がスムーズに行く。そう思って頼った。
玄関ホールへ行くと、既にエミリアが袋を馬車から下ろしてるところだった。パタパタと走っていくと 両手を広げて、こっちを見たエミリアに抱きつく。
「ありがとう。エミリア。やっぱり親友ね」
「全く、こういう時ばかり」
エミリアが、そう言ってパチンと私の額におでこぴんする。
クロエはお笑いながら額をさせる。
「えへへ、 でもこんなに早く対応してくれると思わなかったわ」
ごまをするようにエミリアの腕を掴んで、まとわりつく。そんな私を見てエミリアが小さく首を振る。いつものこと。お互いに分かっているから、どちらからともなく笑いだした。
***
クロエは袋を担いで息を切らしながらボールルームの扉を肩で押す。
その後をエミリアが続く。 見たいとついてきたのだ。
何をするのかと言うと、ネイサンの魔力を消費しようとしている。
私の考えた方法はこうだ。
まず魔力が無くなった空っぽの魔法石に魔力を注入して魔法石に戻す。その魔法石を使って医療用魔法石を作ると言う二重の術式になっている。所謂リユースだ。こうすれば過剰な魔力が溜まる事を防げる。
既にネイサンが準備を終わらせて待っていた。
「ただいま戻りました」
「お帰り」
床一杯にチョークで術式が描いてある。エミリアに気付いたネイサンが 手を上げて笑みを浮かべる。
「エミリア嬢、協力してくれてありがとう」
「こちらこそ、お役に立てて光栄です」
エミリアが胸に手を当ててお辞儀をした。(何が光栄だ)猫かぶりだ。
面倒だと駄々をこねたくせにと、視線
を投げると、だから?と微笑んで返してきた。睨み合っていたが、すっとエミリアが視線を外す。
「殿下、見ていてもよろしいでしょうか?」
「ああ、構わないよ」
「ありがとうございます」
そうだ。 エミリアをかまってる場合じゃない。クロエは術式を消えないように気をつけて 中央に行くと、ネイサンと一緒に灰色になった魔法石を一つ一つ、並べ始める。ざっと百個はある。
並べ終ると魔法陣の外へ出てエミリアの隣に立つ。ネイサンが両手を突き出して魔力を注ぐ。すると同時に術式が外から内へとドミノ倒しのようにどんどん光が進む。
全部が光で満たされると魔法陣が発動した。全体が光り輝く。
何度も見ているけど、やっぱり不思議。この国は剣と魔法の国なのだから、そう思うのは魔力ゼロの私くらいなものだろう。
「おおっ」
「まぁ」
そう思っていたけど、エミリアも感嘆の声をあげた。
(やっぱりネイサンは特別なのね)
魔法陣の光に消えたると、床には色を取り戻して、灰色だった魔法石が、うっすらと水色がかった色になってキラキラと輝いている。 エミリアが魔法石の出来を確かめるように手に取って、その重さや、純度を確かめるように日に透かしている。
そのことが自分が褒められたみたいで自慢したくなる。
「どう、すごいでしょ」
ふふんと、本鼻高々で言うとエミリアがコクリと頷く。
「うん、すごい魔力の無駄遣い」
その言葉にガクッとする。全く分かってない。エミリアから魔法石を奪い取る。
「返しなさい」
「普通の魔法石を使って 医療用魔法石
を作ればいいじゃない」
そんなに、作ったらこの街の医者や薬局の人たちの暮らしは成り立たなくなる。 他の人は1日20個程度なのに、ネイサンは千個作っても元気なんだから。
「ネイサンの魔力を消費するのが目的だから、これでいいの」
私達のやり取りを見てネイサンがクスクスと笑いながら魔法石を拾い集めている。
「噂は本当だったのね……」
「噂?」
「何でもないわ」
ボソッと言ったエミリアの言葉に、聞き返すと はぐらかされた。
「 殿下 一人にやらせちゃダメでしょ。手伝います」
エミリアが 手を上げて 魔法陣の中に入ってく。 噂? 魔力が多いこと?
でも、口調からは、それ以外の理由は感じ取れた。
「クロエ。早く」
次回予告
*五個目
そうすれば、私を殺す理由も自動的に分かると思っていた。しかし、そこに居たのは見知らぬ女だった。
そして、次に目を開けた時 目に入ったのは蛍光灯でも、真っ白い天井でもなく ピンク色のレースだった。
天蓋付のベッド? 病院じゃないの?
こんな お嬢様みたいなの、私の趣味じゃない。誰の部屋? そう思って寝たまま 目だけ動かして辺りを見まわした。
花柄の壁紙。床は組み木のフローリング。窓には白いカーテン。枕元には名前の知らない花。テレビも、時計も、カレンダーも 何も無い。
何もかも馴染みが無い。それなのに、私はここに居る。その理由は?
起き上がろうとすると体が、何かに押さえつけられてるみたいに重い。
(……麻酔が効いているの?)
それでも、何とか動かした手を見て固まる。自分の手じゃない。子供の手だ。でも、グーパーすると、その小さな手がグーパーする。私の手だ。
だったら、私、子供になっちゃったの? そんなの信じられない。
何かに急かされるように重い体を引きずって、部屋の隅にある鏡のところへ行った。しかし、鏡に映るのは別人の顔に、別人の体。
「どうなってるの?」
本当に私なの? 顔に触れた指先は温かく。触られてる感覚もある。
私だ……。
そのことで、自分が異世界に転生したと気付くのには 時間は掛からなかった。
(こういう設定は話の導入によくある)
だからと言って簡単には受け入れられなかった。小さくなった自分の手を見ながら途方に暮れていると、ドアが開く。反射的に振り返ると 若い女の人が入って来た。
「……クロエ!」
女の人が私を見た途端、駆け出してギュッと抱きしめる。この体の母親?
見知らぬ人に行き成り抱きつかれて、 拒否反応が起きた。私はまだ 橘里華だ。 両腕を突きだして体を離した。 すると、女の人が驚いた顔になる。
「誰?」
こっちは、何も分からない状態だから、つっけんどんな態度になってしまった。
「クッ、クロエ……そんな……」
女の人が泣いてしまった。
傷ついたような目で見られて、罪悪感がせりあがってくる。でも、私の記憶に、この女の人はいない。しかし、このままと言うわけにもいかない。
「あの………その……」
取り繕うように声をかけたが、その途中でグラリと視線が揺れたかと思うと、ばたりと倒れてしまった。
女の人の悲鳴。バタバタと近づいて来る足音。冷たい床が心地よかった。
それを最後に視界が暗転する。
どうやら、気を失った様だった。
その後も何度も目覚めたが、身体は常に冷たく固まったように動かない。(明らかに この身体は問題がある)
そんな中、メイドたちの話に聞き耳をたてて情報を集めた。
名前はクロエ。父親は辺境伯。妻の名前はキャサリン。一人娘。
三年間 眠ったままで、生まれた日から一度も目を覚まさなかったらしい。
だから、私が目を覚ましたことを奇跡と言って喜んでいた。そんなお祝いムードの中、私はクロエでは無いと訴えたが、起きたばかりだから夢と現実が混ざっているんだろうと聞き流されて、誰も取り合ってくれなかった。
(肉体はともかく中身は別人だ)
そればかりか私をクロエとして、はめ込もうとしていた。見知らぬ人が 私の両親だと言って、愛情に溢れる眼差しを向けてくる。使用人たちも、元気になってほしいと、あれこれ世話をやく。その全てが重荷だった。
だから、逃げ出したかった。兎に角、
一人になりたかった。しかし、体がそれを許さなかった。
体調が良くても、ちょっと走っただけで、息が上がる。無理をすると倒れてしまった。
(この時、エミリアに助けられた)
だから、自分の状況が分かるまでは、体力づくりしようと一旦、クロエで居ることを受け入れる事にした。
逃げるチャンスは まだあるはずだ。逃げる先がある訳じゃないのに、そう言い聞かせて平常心を保っていた。ところが、この体は魔力を作る事も、溜めることも出来ない体質だった。一日分の活動をする為の魔力も作れない。
魔力=生命力のこの世界では致命的な欠陥だ。
何人もの医者に見せても答えは同じ。
医療用魔法石を使って魔力を体に常に注ぎ込まないと生きいけない生活になってしまった。
献血しながら生活している様なものだ。
医療用魔法石は高額だから、魔法石が買えなかったり、急な病気になったりしたときは、自分たちの魔力を削ってまで、私を生かそうとしてくれた。
その事実に考えを百八十度変えた。
両親の恩に報いよう。
この地で生きていこうと。
両手で母様の手を握りながら祈る。
「早く元気な顔を見せて」
母様もこんな気持ちで私を看病していたのだろうか?
それなら、随分、心を痛めていたはずだ。
名残惜しい気持ちで立ち上がると、母様の額におやすみのキスをする。
****
ボールルームでネイサンと 魔法陣を書いていると、ノックの音に続いてメイドが入ってきた。
「お嬢さま、エミリア様がおこしです」
「もう?」
スッと立ち上がると急いで玄関ホールに向かう。この前、使用済みの魔法石を 地元の医者から集めて欲しいと、頼んだばかりなのに。やはりエミリアに頼んで正解だった。仕事が早い。
この地の出身でも 住んでいるわけじゃないから、伝がない。だから、私が声をかけるよりエミリアが声をかけた方がスムーズに行く。そう思って頼った。
玄関ホールへ行くと、既にエミリアが袋を馬車から下ろしてるところだった。パタパタと走っていくと 両手を広げて、こっちを見たエミリアに抱きつく。
「ありがとう。エミリア。やっぱり親友ね」
「全く、こういう時ばかり」
エミリアが、そう言ってパチンと私の額におでこぴんする。
クロエはお笑いながら額をさせる。
「えへへ、 でもこんなに早く対応してくれると思わなかったわ」
ごまをするようにエミリアの腕を掴んで、まとわりつく。そんな私を見てエミリアが小さく首を振る。いつものこと。お互いに分かっているから、どちらからともなく笑いだした。
***
クロエは袋を担いで息を切らしながらボールルームの扉を肩で押す。
その後をエミリアが続く。 見たいとついてきたのだ。
何をするのかと言うと、ネイサンの魔力を消費しようとしている。
私の考えた方法はこうだ。
まず魔力が無くなった空っぽの魔法石に魔力を注入して魔法石に戻す。その魔法石を使って医療用魔法石を作ると言う二重の術式になっている。所謂リユースだ。こうすれば過剰な魔力が溜まる事を防げる。
既にネイサンが準備を終わらせて待っていた。
「ただいま戻りました」
「お帰り」
床一杯にチョークで術式が描いてある。エミリアに気付いたネイサンが 手を上げて笑みを浮かべる。
「エミリア嬢、協力してくれてありがとう」
「こちらこそ、お役に立てて光栄です」
エミリアが胸に手を当ててお辞儀をした。(何が光栄だ)猫かぶりだ。
面倒だと駄々をこねたくせにと、視線
を投げると、だから?と微笑んで返してきた。睨み合っていたが、すっとエミリアが視線を外す。
「殿下、見ていてもよろしいでしょうか?」
「ああ、構わないよ」
「ありがとうございます」
そうだ。 エミリアをかまってる場合じゃない。クロエは術式を消えないように気をつけて 中央に行くと、ネイサンと一緒に灰色になった魔法石を一つ一つ、並べ始める。ざっと百個はある。
並べ終ると魔法陣の外へ出てエミリアの隣に立つ。ネイサンが両手を突き出して魔力を注ぐ。すると同時に術式が外から内へとドミノ倒しのようにどんどん光が進む。
全部が光で満たされると魔法陣が発動した。全体が光り輝く。
何度も見ているけど、やっぱり不思議。この国は剣と魔法の国なのだから、そう思うのは魔力ゼロの私くらいなものだろう。
「おおっ」
「まぁ」
そう思っていたけど、エミリアも感嘆の声をあげた。
(やっぱりネイサンは特別なのね)
魔法陣の光に消えたると、床には色を取り戻して、灰色だった魔法石が、うっすらと水色がかった色になってキラキラと輝いている。 エミリアが魔法石の出来を確かめるように手に取って、その重さや、純度を確かめるように日に透かしている。
そのことが自分が褒められたみたいで自慢したくなる。
「どう、すごいでしょ」
ふふんと、本鼻高々で言うとエミリアがコクリと頷く。
「うん、すごい魔力の無駄遣い」
その言葉にガクッとする。全く分かってない。エミリアから魔法石を奪い取る。
「返しなさい」
「普通の魔法石を使って 医療用魔法石
を作ればいいじゃない」
そんなに、作ったらこの街の医者や薬局の人たちの暮らしは成り立たなくなる。 他の人は1日20個程度なのに、ネイサンは千個作っても元気なんだから。
「ネイサンの魔力を消費するのが目的だから、これでいいの」
私達のやり取りを見てネイサンがクスクスと笑いながら魔法石を拾い集めている。
「噂は本当だったのね……」
「噂?」
「何でもないわ」
ボソッと言ったエミリアの言葉に、聞き返すと はぐらかされた。
「 殿下 一人にやらせちゃダメでしょ。手伝います」
エミリアが 手を上げて 魔法陣の中に入ってく。 噂? 魔力が多いこと?
でも、口調からは、それ以外の理由は感じ取れた。
「クロエ。早く」
次回予告
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