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ないものねだり
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母様が 自分を陥れようとした その理由を教えてくれと伯母に聞くと、嫌いだから、不幸が似合っているからだと、酷い言葉を浴びせた。
そんな母様を庇おうとする私を 伯母が気の毒そう見た。
そして、別人の魂が入っていると言い出した。
不安と恐れが漂う中 ネイサンが言った その言葉が 刃になって 私に突き刺さる。
「やはり、双子石を使うのは二回目だったんですね」
噛みしめた 唇から血が滲む。
一回目が いつか いつ使われたかは
聞かなくても 私には分かる。
「そうよ」
正解だと伯母の口角が 思い切り上がる。
(やっぱり 予想通りだ)
だから、手際が良かったんだ。
「どっ、どういう……こと?」
母様は唇を震わせなから、伯母を見る。すると、嬉しそうに 伯母が目細めた。
「にっ、二回目ってどう言う事だ」
父様が動揺しながらも 伯母に訊ねる。知りたくないけど、知りたい。そんな複雑な気持ちが父様の全身にまとわりつく。
「言葉通りよ。前も妹に使ったわ」
「嘘よ……」
ショックを受けて、今にも崩れ落ちそうな母様の姿を直視できないと 目を逸らす。
私の胸も同じように痛む。でも私は何もできない。
私に 慰めること、抱きしめること、その権利はあるの?
だって、この体は クロエだけど、 魂は 伯母の子供でも、母様の子でもない。だから、どちら にしても母様を傷つけることに変わりない。
「私が妊娠中に双子石を使って、私の子供と入れ替えたのよ」
「嘘よ。嘘よ。嘘よー!」
母様の悲痛な絶叫に誰もが心を痛めだ。いくら 否定しても、まともな状態で生まれなかったことを考えれば、伯母の言っていることは正しいとわかる。 だからこそ辛いのだ。 防げなかったことも、言われるまで気づかなかったことも。
「嘘よ……」
「キャサリン……」
母様が自分の胸を叩く。
そんな母様を父様が抱き締める。その輪の中に私は入れない。
私に出来ることは、母様がこの事実を受け止めて、乗り越えて欲しいと願うことだけだ。
「なっ、何でそんなことしたんだ!」
こともなげに、残酷なことを言う伯母に怒りに体を震えさせながら父様が怒鳴る。
(そんよ、何で?)
育てるなら自分の子供の方が良いに決まっている。自分の子供にたいして愛着は無いんだろうか?
「だって、アーノルドより、フィリップの方が優秀だったんですもの。だから、取りかえる事にしたの」
「なっ」
伯母が、そう言って何でもない事のように肩を竦める。
「でも、失敗したわ。私の子供は生まれなかったから」
「そんな……」
「 ……… 」
「 ……… 」
子供の事を ただ トロフィーのように自慢するだけのモノと思っている。そんな考えなら、たとえ生まれたとしても、自分の思い通りにならなかったら、さっさと 切り捨てただろう。子供が生まれなかったのは幸いだ。
「でも、良い事もしてくれたわ」
「 ……… 」
「 ……… 」
「 ……… 」
どうせろくな話じゃない。皆が身を守るように身構える。
伯母の目が爛々としている。私たちの反応に興奮しているんだ。
「貴女が魂の宿ってない、抜け殻みたいな子供を産んだ事よ」
嬉々として喋り続ける。
そんなに私たち家族をいたぶるのが楽しいの?
その言葉にキッと母様が睨みつける。すると、伯母が柔らかな微笑みを作る。
「そんな不幸な貴女を見るのが好きだった。命よりの大事な娘と離ればなれになって悲嘆にくれる貴女が、大好きだった」
「 ……… 」
「 ……… 」
「 ……… 」
悦に入った顔で空を見る。
それを私たちは、ただ見つめるしかなかった。ここにいる全員が傷つき、その痛みに縮こまっている。すると、伯母が急に豹変して、悪魔のような形相で母様に視線を送る。
「それなのに、毎日届く娘からの手紙に笑っているその姿に 虫唾が走ったわ!」
「 っ」
「 ……… 」
「 ……… 」
吐き出される伯母の言葉に誰もが耳を塞ぎたくなる。
「まったく、魔力が弱くて頭が悪いのに、皆にちやほやされて、みんな見る目が無いわ」
(そんなことで、母様を逆恨みするなんて、自分は完璧だとでも思ってるの)
誰だって不機嫌な顔の人より笑顔の相手の方が好きになる。
結局はその人間性だ。それなのに自分のことを棚に上げて、よく言う。大好きな母様の悪口を、これ以上聞きたくない。
「魔力が弱くても、頭が悪くても、愛される人は愛されるわ」
「 はぁ?」
「クロエ………」
「クロエ……」
「 ……… 」
伯母が 私の話を遮るのは誰だと振り向く。黙ってなどいられない。反論しないと、認めたと勘違いして調子にのられたら、堪ったもんじゃない。クロエは、伯母の目を しっかりと見据えて 続きを語る。
「結局その人を愛せるかどうかは、その人が持っている優しさとか、誠実さとか、心が一番なの。だから。心の醜いあなたには誰からも愛されないのよ」
「愛されない? そんなふわふわしたものが何になるのよ」
「 ……… 」
「 ……… 」
「 ……… 」
私たちと相容 入れない価値観に口を閉じる。
「この世で 一番大切なのは地位、財産、頭脳に美貌よ」
何を言っているのだと馬鹿にしたように私を見てクスリと笑う。
「それが、 おばさんにあるとは思えないわ」
「なっ!」
「もし、それがあったならこんなことはしてないでしょ」
「はっ、子供のくせに生意気な事言っているのよ」
「自分こそ 愛が何なのか知らないくせに!」
顎を突き出して言い返した。
しかし、そこで 我にかえる。
ここで、挑発に乗って感情的になったら負けだ。伯母は 私たちを翻弄して遊んでいるんだから。
見た目は子供でも本当は二十歳を超えている。前世と合計すれば母様と変わらない。意識して落ち着いた声を出す。
「双子石に頼ったのは、自分が妹より劣っていると自覚していたからよ」
「違う! 私の方が上よ」
そう指摘すると伯母が首を横に振って激しく否定する。
自覚しているかどうかわからないけど、母様に対してコンプレックスを持っている。だから、母様のものを欲しがるのかもしれない。
クロエは腕組みすると斜に構える。
「嘘だわ。だったら、何で二度も使ったのよ」
「それは……」
珍しく伯母の言葉が 出てこない。 図星だから何も言えないんだろう。クロエは 畳み掛けるように伯母を攻める。
「自分の力ではどうにもできないから、双子石を使ったんでしょ」
「 ……… 」
どうだ。と、伯母を見ると 顔を真っ赤にしていた。
ことあるごとにレディらしくないとか、下品だとか言われてきた。
それが今は言う方になった
フンと鼻を鳴らす。
「他人を殺してお金を手に入れようとするなんて、品位の欠片も無い。レディのする事じゃない。呆れるわ」
「くっ」
伯母が激昂して言葉を詰まらせている。
その有様に胸がスッとする。更に煽るように言葉を重ねる。
「しかも、十一歳の姪に諭されるなんて……惨めね」
「この餓鬼が!」
カッとした伯母が私に飛びかかろうと身を乗り出すと、バリバリと氷に大きな亀裂が入って上半身の胸の氷が剥がれ落ちた。
そんな母様を庇おうとする私を 伯母が気の毒そう見た。
そして、別人の魂が入っていると言い出した。
不安と恐れが漂う中 ネイサンが言った その言葉が 刃になって 私に突き刺さる。
「やはり、双子石を使うのは二回目だったんですね」
噛みしめた 唇から血が滲む。
一回目が いつか いつ使われたかは
聞かなくても 私には分かる。
「そうよ」
正解だと伯母の口角が 思い切り上がる。
(やっぱり 予想通りだ)
だから、手際が良かったんだ。
「どっ、どういう……こと?」
母様は唇を震わせなから、伯母を見る。すると、嬉しそうに 伯母が目細めた。
「にっ、二回目ってどう言う事だ」
父様が動揺しながらも 伯母に訊ねる。知りたくないけど、知りたい。そんな複雑な気持ちが父様の全身にまとわりつく。
「言葉通りよ。前も妹に使ったわ」
「嘘よ……」
ショックを受けて、今にも崩れ落ちそうな母様の姿を直視できないと 目を逸らす。
私の胸も同じように痛む。でも私は何もできない。
私に 慰めること、抱きしめること、その権利はあるの?
だって、この体は クロエだけど、 魂は 伯母の子供でも、母様の子でもない。だから、どちら にしても母様を傷つけることに変わりない。
「私が妊娠中に双子石を使って、私の子供と入れ替えたのよ」
「嘘よ。嘘よ。嘘よー!」
母様の悲痛な絶叫に誰もが心を痛めだ。いくら 否定しても、まともな状態で生まれなかったことを考えれば、伯母の言っていることは正しいとわかる。 だからこそ辛いのだ。 防げなかったことも、言われるまで気づかなかったことも。
「嘘よ……」
「キャサリン……」
母様が自分の胸を叩く。
そんな母様を父様が抱き締める。その輪の中に私は入れない。
私に出来ることは、母様がこの事実を受け止めて、乗り越えて欲しいと願うことだけだ。
「なっ、何でそんなことしたんだ!」
こともなげに、残酷なことを言う伯母に怒りに体を震えさせながら父様が怒鳴る。
(そんよ、何で?)
育てるなら自分の子供の方が良いに決まっている。自分の子供にたいして愛着は無いんだろうか?
「だって、アーノルドより、フィリップの方が優秀だったんですもの。だから、取りかえる事にしたの」
「なっ」
伯母が、そう言って何でもない事のように肩を竦める。
「でも、失敗したわ。私の子供は生まれなかったから」
「そんな……」
「 ……… 」
「 ……… 」
子供の事を ただ トロフィーのように自慢するだけのモノと思っている。そんな考えなら、たとえ生まれたとしても、自分の思い通りにならなかったら、さっさと 切り捨てただろう。子供が生まれなかったのは幸いだ。
「でも、良い事もしてくれたわ」
「 ……… 」
「 ……… 」
「 ……… 」
どうせろくな話じゃない。皆が身を守るように身構える。
伯母の目が爛々としている。私たちの反応に興奮しているんだ。
「貴女が魂の宿ってない、抜け殻みたいな子供を産んだ事よ」
嬉々として喋り続ける。
そんなに私たち家族をいたぶるのが楽しいの?
その言葉にキッと母様が睨みつける。すると、伯母が柔らかな微笑みを作る。
「そんな不幸な貴女を見るのが好きだった。命よりの大事な娘と離ればなれになって悲嘆にくれる貴女が、大好きだった」
「 ……… 」
「 ……… 」
「 ……… 」
悦に入った顔で空を見る。
それを私たちは、ただ見つめるしかなかった。ここにいる全員が傷つき、その痛みに縮こまっている。すると、伯母が急に豹変して、悪魔のような形相で母様に視線を送る。
「それなのに、毎日届く娘からの手紙に笑っているその姿に 虫唾が走ったわ!」
「 っ」
「 ……… 」
「 ……… 」
吐き出される伯母の言葉に誰もが耳を塞ぎたくなる。
「まったく、魔力が弱くて頭が悪いのに、皆にちやほやされて、みんな見る目が無いわ」
(そんなことで、母様を逆恨みするなんて、自分は完璧だとでも思ってるの)
誰だって不機嫌な顔の人より笑顔の相手の方が好きになる。
結局はその人間性だ。それなのに自分のことを棚に上げて、よく言う。大好きな母様の悪口を、これ以上聞きたくない。
「魔力が弱くても、頭が悪くても、愛される人は愛されるわ」
「 はぁ?」
「クロエ………」
「クロエ……」
「 ……… 」
伯母が 私の話を遮るのは誰だと振り向く。黙ってなどいられない。反論しないと、認めたと勘違いして調子にのられたら、堪ったもんじゃない。クロエは、伯母の目を しっかりと見据えて 続きを語る。
「結局その人を愛せるかどうかは、その人が持っている優しさとか、誠実さとか、心が一番なの。だから。心の醜いあなたには誰からも愛されないのよ」
「愛されない? そんなふわふわしたものが何になるのよ」
「 ……… 」
「 ……… 」
「 ……… 」
私たちと相容 入れない価値観に口を閉じる。
「この世で 一番大切なのは地位、財産、頭脳に美貌よ」
何を言っているのだと馬鹿にしたように私を見てクスリと笑う。
「それが、 おばさんにあるとは思えないわ」
「なっ!」
「もし、それがあったならこんなことはしてないでしょ」
「はっ、子供のくせに生意気な事言っているのよ」
「自分こそ 愛が何なのか知らないくせに!」
顎を突き出して言い返した。
しかし、そこで 我にかえる。
ここで、挑発に乗って感情的になったら負けだ。伯母は 私たちを翻弄して遊んでいるんだから。
見た目は子供でも本当は二十歳を超えている。前世と合計すれば母様と変わらない。意識して落ち着いた声を出す。
「双子石に頼ったのは、自分が妹より劣っていると自覚していたからよ」
「違う! 私の方が上よ」
そう指摘すると伯母が首を横に振って激しく否定する。
自覚しているかどうかわからないけど、母様に対してコンプレックスを持っている。だから、母様のものを欲しがるのかもしれない。
クロエは腕組みすると斜に構える。
「嘘だわ。だったら、何で二度も使ったのよ」
「それは……」
珍しく伯母の言葉が 出てこない。 図星だから何も言えないんだろう。クロエは 畳み掛けるように伯母を攻める。
「自分の力ではどうにもできないから、双子石を使ったんでしょ」
「 ……… 」
どうだ。と、伯母を見ると 顔を真っ赤にしていた。
ことあるごとにレディらしくないとか、下品だとか言われてきた。
それが今は言う方になった
フンと鼻を鳴らす。
「他人を殺してお金を手に入れようとするなんて、品位の欠片も無い。レディのする事じゃない。呆れるわ」
「くっ」
伯母が激昂して言葉を詰まらせている。
その有様に胸がスッとする。更に煽るように言葉を重ねる。
「しかも、十一歳の姪に諭されるなんて……惨めね」
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