47 / 50
秘密をつかんだら どうする?
ディーンは 拐われたクリスがいる小屋らしき建物を呆然と見ていた。
「 ……… 」
材木置き場たと言っていたが、 これはそんな言葉じゃ足りない。 薄っぺらい板で四方を囲っているだけだ。 屋根があるから、かろうじて小屋に見える。
しかし、どんなに辺りを探しても他にそれらしいモノがない。
( ……… )
考えても仕方ない。そう切り替えると
ディーンは木から木へと移りながら小屋に近付く。
そう近づかなくても打ち付けてある板と板の隙間が広いせいで中が丸見えだ。小屋もそう大きくない。
(ドアがないから、こっちは裏だな)
足音を立てないように、そっと歩く。見張りがいるかどうか確かめようと、 入口を探す。 すると、積んである木箱に目がとまる。
( 何の箱だ?)
中身を確かめようと近づくと、見張りの男がいた。さっと隠れる。 ルーカスじゃない。 ルーカスはどこだ? 小屋の中か? それに、もう一人の犯人もいない。小屋をぐるりと一周したが、やはり人影はない 。クリスは中だ。
逸る気持ちをなだめる。ここからが、一番重要だ。
しゃがんで身を低くして更に近づく。 壁にぴったりと体を押し付けて覗き込む 。材木置き場だから、明り取りの窓も無い。しかし、隙間からの光が差し込んでいて、中の様子を見るには十分な明るさだ。
藁の上にシーツを掛けただけのベッドらしき物。木箱で作られたテーブルの上には 食事を取った後が目に入る。
一応キチンとした待遇を受けていると知ってホッとした。
クリスは何処に居るのかと 見る角度を変えると帯刀した騎士風の若い男が、
(アイツがルーカスか? どう見ても子供だ)
青いもこもこしたドレスを着ている女の子の手をとって話している。 相手の女に、嫌がる素振りはない。
ディーンは衝撃的な光景に心の中で絶叫する。
( 嘘だろう!)
何で他の女が、ここに居るんだ?
クリスじゃ飽き足らず、他の令嬢まで拐らったのか? じゃあクリスは別の小屋に居るのか?
予想外の事態に混乱する。
みんなで一生懸命探したのに、居たのは別人だなんて、やりきれない。
このまま乗り込んでルーカスの胸ぐらを掴んでしまいたい。
そんな怒りがこみ上げる。そして、クリスの居場所を吐かせたい。
『何が助けてあげるだ!』
ただの女好きの腐った野郎だ。
貴族だからって 好き勝手していいと思うのか!
いったい何人の女を泣かせたんだ。
しかし、その気持ちを押し殺すしかない。貴族の前では市井の者はゴミと同じだ。感情に飲み込まれたら、それで負けだ。 爪が食い込むほど拳に力を入れる。 とにかく、レグール様に頼まれたことをやろう。 クリスを助けるためにもルーカスは捕まえないと。
深呼吸して気持ちを落ち着かせると、 もう一人の犯人の位置を確かめようと別の場所に移動した。
(ここから見えるな)
覗き込む落とした時
「ルーカスは料理上手なんだね」
「そんなことありませんよ」
中から確かにクリスの声がした。
ショックで膝から崩れ落ちそうになる。聞き間違いじゃない。
それをなんとか踏ん張って中を見る。青いドレスを着ていたのはクリスだった。
( なんで?)
女に間違われるのを死ぬほど嫌がるのに、自ら着るとは考えられない。クリスの性格からして、そんなことをするだろうか? 嫌なものは嫌だと駄々をこねるのに……。
分からない。 クリスの理解できない行動に途方に暮れる。
犯人に男だとバレないようにとか?
こうして目の当たりにしても信じられない。ルーカスは 完全にクリスの事を伯爵令嬢だと信じてる。
うっとりと、クリスを見ているルーカスの目 には喜びが浮かんでいる。
思い込みほど 恐ろしいものはない。
確かにクリスはよく女に間違われるが、幾らなんでも素肌に触れているのに気づかないなんて事があるのか?
骨格とか見れば気付きそうなものなのに……。今はドレスだけど誘拐した時はズボンだった。その事を不思議に思わないんだろうか?
間抜けなのか、それともクリスの女子力が半端ないのか。俺には分からない。
( ……… )
まあ、何はともあれ無事なようで安心した。ルーカスの 様子を見るに酷いことはされないだろう。
少し離れてもう一人の用心棒が、その様子を眺めている。
こっちの男も特徴が無い。しいて言うなら背の小さい。
それ以外の人間の気配はしない。
最後に何か見落としが無いか、中の様子を再確認してその場を後にした。
この事をロアンヌが知ったらびっくりするな。いや、ドレスを着ているのをロアンヌに見られたクリスが慌てふためく姿を見るほうが面白いな。そんな場面を想像すると笑いがこみ上げる。
*
ロアンヌはレグールと手を取り合って脇道を歩いていたが、途中から 藪の中に 入った。レグールの迷いのない足取りに何故と聞くと、草が折れていると教えてくれた。
「足下に気を付けて。この辺りは手つかずだから歩きにくいはずだ。 一列になって歩こう」
「分かりました」
ロアンヌは言われた通りレグールの後ろを歩く。暫くして、レグールから足音かしないことに気付いた。
履いている靴のせいかと思ったが、私が履いているものと何も変わらない。
そうか、歩き方だ。
こう言うところに、経験の差を感じる。
レグールの歩き方をまねながら足下により一層 気を付けて歩いて行くとレグールが 片手を挙げて止まれと合図を送って来た。
犯人かと物陰に隠れて見ていると、ディーンが此方へ向かって来るのが見えた。しかし、考え事をしているのか、こんなに近くなのに私たちに気付いてない。
「ディーン」
声を掛けるとハッとした様に立ち止まった。
「何かあったのか?」
「いえ、別に」
何かを隠しているような態度に問いただそうとしたが、その前にディーンが報告を始めた。
「犯人は三人です。クリスの正体は、ばれていない様で……特別待遇を受けています」
(特別待遇?)
ディーンは嫌味を言う人間ではない。と言うことは、本当に大切にされてるということになる。それは嬉しいことだけど……。どんな特別待遇なんだろう?
「まだ、クリスの事をロアンヌだと勘違いしているんだな」
良かったと、胸を撫で下ろす。
これで最悪な結果を回避することが出来た。一番心配していたのは犯人たちにクリスの正体がバレてしまう事だ。もし、人違いだと分かれば、身代金もパーになるから、騙されたと犯人たきちが怒りだす。そうなれば口封じに殺されてしまう知れない。
「犯人たちは、全員帯刀していました。ルーカス以外に中年の男か二人です。一人は、外で見張り。もう一人は小屋の中にいました。 風体からして用心棒じゃないかと思います」
「 用心棒か……」
レグールが顎に 手をやって考えを巡らせている。お金で雇ったのだろう。
とい言うとは、それだけ実力があるはずだ。無事救出できればいいけれど……。
「それでクリスの様子は?」
身を乗り出してディーンの返事を待つ。
(泣いてないといいけど……)
それが一番心配だ。人違いだとバレないように神経をすり減らしてるはずだ。誘拐犯と 一晩も過ごしたなんて……。早く助けに行かないと。
「クリスは 小屋の中でルーカスと、もう一人の用心棒と一緒です」
「他にはないか?」
「その建物ですが……ボロボロで中の様子を見るのは簡単でした。ですから……」
*****
レグールはディーンの 報告にどうしたものかと考える。 身代金をかすめ取ろうとしているのは 用心棒の二人だと考えて良い。 ある程度は予想していた。 ちらりとディーンとロアンヌを見る。 二人とも実践経験はなさそうだ。
騎士として冷静な目で見ると、この二人に何とかできるとは思わない。腕が立つかどうかより、経験があるかどうかの方が重要だ。 経験がないと、どうして行動が後手になってしまう。 問題はそれだけじゃない。
「……ですから」
「こちらの様子も分かりやすいと言う事か」
「はい」
場所を選ばないと 気付かれない様に近づくのは難しい。
3人の力量がどの程度か分からないし、 4人中、クリスを含めて3人が小屋の中にいるというのも厄介だ。
確実に1人、1人、おびき出して捕まえていくのがベストだろう。用心棒を倒して、 ルーカスと2人きりになったところを隙を見て救出するか。
最悪建物を壊すと言う選択肢もある。 大騒ぎになるが、大きな怪我はしないだろう。 パニックになると無防備になるから 倒すのも簡単だ。
「よし 決めた」
レグールはそう言うと手近に生えている枝を 4本切り落として、二本づつ二人に渡して自分の分も用意する。何に使うのかと二人が問うように私を見る。
レグールは、 二人に向かってニッコリと笑うと 枝を顔の両側で持つ。
「 ……… 」
材木置き場たと言っていたが、 これはそんな言葉じゃ足りない。 薄っぺらい板で四方を囲っているだけだ。 屋根があるから、かろうじて小屋に見える。
しかし、どんなに辺りを探しても他にそれらしいモノがない。
( ……… )
考えても仕方ない。そう切り替えると
ディーンは木から木へと移りながら小屋に近付く。
そう近づかなくても打ち付けてある板と板の隙間が広いせいで中が丸見えだ。小屋もそう大きくない。
(ドアがないから、こっちは裏だな)
足音を立てないように、そっと歩く。見張りがいるかどうか確かめようと、 入口を探す。 すると、積んである木箱に目がとまる。
( 何の箱だ?)
中身を確かめようと近づくと、見張りの男がいた。さっと隠れる。 ルーカスじゃない。 ルーカスはどこだ? 小屋の中か? それに、もう一人の犯人もいない。小屋をぐるりと一周したが、やはり人影はない 。クリスは中だ。
逸る気持ちをなだめる。ここからが、一番重要だ。
しゃがんで身を低くして更に近づく。 壁にぴったりと体を押し付けて覗き込む 。材木置き場だから、明り取りの窓も無い。しかし、隙間からの光が差し込んでいて、中の様子を見るには十分な明るさだ。
藁の上にシーツを掛けただけのベッドらしき物。木箱で作られたテーブルの上には 食事を取った後が目に入る。
一応キチンとした待遇を受けていると知ってホッとした。
クリスは何処に居るのかと 見る角度を変えると帯刀した騎士風の若い男が、
(アイツがルーカスか? どう見ても子供だ)
青いもこもこしたドレスを着ている女の子の手をとって話している。 相手の女に、嫌がる素振りはない。
ディーンは衝撃的な光景に心の中で絶叫する。
( 嘘だろう!)
何で他の女が、ここに居るんだ?
クリスじゃ飽き足らず、他の令嬢まで拐らったのか? じゃあクリスは別の小屋に居るのか?
予想外の事態に混乱する。
みんなで一生懸命探したのに、居たのは別人だなんて、やりきれない。
このまま乗り込んでルーカスの胸ぐらを掴んでしまいたい。
そんな怒りがこみ上げる。そして、クリスの居場所を吐かせたい。
『何が助けてあげるだ!』
ただの女好きの腐った野郎だ。
貴族だからって 好き勝手していいと思うのか!
いったい何人の女を泣かせたんだ。
しかし、その気持ちを押し殺すしかない。貴族の前では市井の者はゴミと同じだ。感情に飲み込まれたら、それで負けだ。 爪が食い込むほど拳に力を入れる。 とにかく、レグール様に頼まれたことをやろう。 クリスを助けるためにもルーカスは捕まえないと。
深呼吸して気持ちを落ち着かせると、 もう一人の犯人の位置を確かめようと別の場所に移動した。
(ここから見えるな)
覗き込む落とした時
「ルーカスは料理上手なんだね」
「そんなことありませんよ」
中から確かにクリスの声がした。
ショックで膝から崩れ落ちそうになる。聞き間違いじゃない。
それをなんとか踏ん張って中を見る。青いドレスを着ていたのはクリスだった。
( なんで?)
女に間違われるのを死ぬほど嫌がるのに、自ら着るとは考えられない。クリスの性格からして、そんなことをするだろうか? 嫌なものは嫌だと駄々をこねるのに……。
分からない。 クリスの理解できない行動に途方に暮れる。
犯人に男だとバレないようにとか?
こうして目の当たりにしても信じられない。ルーカスは 完全にクリスの事を伯爵令嬢だと信じてる。
うっとりと、クリスを見ているルーカスの目 には喜びが浮かんでいる。
思い込みほど 恐ろしいものはない。
確かにクリスはよく女に間違われるが、幾らなんでも素肌に触れているのに気づかないなんて事があるのか?
骨格とか見れば気付きそうなものなのに……。今はドレスだけど誘拐した時はズボンだった。その事を不思議に思わないんだろうか?
間抜けなのか、それともクリスの女子力が半端ないのか。俺には分からない。
( ……… )
まあ、何はともあれ無事なようで安心した。ルーカスの 様子を見るに酷いことはされないだろう。
少し離れてもう一人の用心棒が、その様子を眺めている。
こっちの男も特徴が無い。しいて言うなら背の小さい。
それ以外の人間の気配はしない。
最後に何か見落としが無いか、中の様子を再確認してその場を後にした。
この事をロアンヌが知ったらびっくりするな。いや、ドレスを着ているのをロアンヌに見られたクリスが慌てふためく姿を見るほうが面白いな。そんな場面を想像すると笑いがこみ上げる。
*
ロアンヌはレグールと手を取り合って脇道を歩いていたが、途中から 藪の中に 入った。レグールの迷いのない足取りに何故と聞くと、草が折れていると教えてくれた。
「足下に気を付けて。この辺りは手つかずだから歩きにくいはずだ。 一列になって歩こう」
「分かりました」
ロアンヌは言われた通りレグールの後ろを歩く。暫くして、レグールから足音かしないことに気付いた。
履いている靴のせいかと思ったが、私が履いているものと何も変わらない。
そうか、歩き方だ。
こう言うところに、経験の差を感じる。
レグールの歩き方をまねながら足下により一層 気を付けて歩いて行くとレグールが 片手を挙げて止まれと合図を送って来た。
犯人かと物陰に隠れて見ていると、ディーンが此方へ向かって来るのが見えた。しかし、考え事をしているのか、こんなに近くなのに私たちに気付いてない。
「ディーン」
声を掛けるとハッとした様に立ち止まった。
「何かあったのか?」
「いえ、別に」
何かを隠しているような態度に問いただそうとしたが、その前にディーンが報告を始めた。
「犯人は三人です。クリスの正体は、ばれていない様で……特別待遇を受けています」
(特別待遇?)
ディーンは嫌味を言う人間ではない。と言うことは、本当に大切にされてるということになる。それは嬉しいことだけど……。どんな特別待遇なんだろう?
「まだ、クリスの事をロアンヌだと勘違いしているんだな」
良かったと、胸を撫で下ろす。
これで最悪な結果を回避することが出来た。一番心配していたのは犯人たちにクリスの正体がバレてしまう事だ。もし、人違いだと分かれば、身代金もパーになるから、騙されたと犯人たきちが怒りだす。そうなれば口封じに殺されてしまう知れない。
「犯人たちは、全員帯刀していました。ルーカス以外に中年の男か二人です。一人は、外で見張り。もう一人は小屋の中にいました。 風体からして用心棒じゃないかと思います」
「 用心棒か……」
レグールが顎に 手をやって考えを巡らせている。お金で雇ったのだろう。
とい言うとは、それだけ実力があるはずだ。無事救出できればいいけれど……。
「それでクリスの様子は?」
身を乗り出してディーンの返事を待つ。
(泣いてないといいけど……)
それが一番心配だ。人違いだとバレないように神経をすり減らしてるはずだ。誘拐犯と 一晩も過ごしたなんて……。早く助けに行かないと。
「クリスは 小屋の中でルーカスと、もう一人の用心棒と一緒です」
「他にはないか?」
「その建物ですが……ボロボロで中の様子を見るのは簡単でした。ですから……」
*****
レグールはディーンの 報告にどうしたものかと考える。 身代金をかすめ取ろうとしているのは 用心棒の二人だと考えて良い。 ある程度は予想していた。 ちらりとディーンとロアンヌを見る。 二人とも実践経験はなさそうだ。
騎士として冷静な目で見ると、この二人に何とかできるとは思わない。腕が立つかどうかより、経験があるかどうかの方が重要だ。 経験がないと、どうして行動が後手になってしまう。 問題はそれだけじゃない。
「……ですから」
「こちらの様子も分かりやすいと言う事か」
「はい」
場所を選ばないと 気付かれない様に近づくのは難しい。
3人の力量がどの程度か分からないし、 4人中、クリスを含めて3人が小屋の中にいるというのも厄介だ。
確実に1人、1人、おびき出して捕まえていくのがベストだろう。用心棒を倒して、 ルーカスと2人きりになったところを隙を見て救出するか。
最悪建物を壊すと言う選択肢もある。 大騒ぎになるが、大きな怪我はしないだろう。 パニックになると無防備になるから 倒すのも簡単だ。
「よし 決めた」
レグールはそう言うと手近に生えている枝を 4本切り落として、二本づつ二人に渡して自分の分も用意する。何に使うのかと二人が問うように私を見る。
レグールは、 二人に向かってニッコリと笑うと 枝を顔の両側で持つ。
あなたにおすすめの小説
幸せなお飾りの妻になります!
風見ゆうみ
恋愛
私、アイリス・ノマド男爵令嬢は、幼い頃から家族のイタズラ癖に悩まされ、少しでも早く自立しようと考えていた。
婚約者のロバート・デヴァイスと、家族と共に出席した夜会で、ロバートから突然、婚約破棄を宣言された上に、私の妹と一緒になりたいと言われてしまう。
ショックで会場を出ようとすると引き止められ、さっきの発言はいつものイタズラだと言われる。
イタズラにも程があると会場を飛び出した私の前に現れたのは、パーティーの主催者であるリアム・マオニール公爵だった。
一部始終を見ていた彼は、お飾りの妻を探しているといい、家族から逃げ出したかった私は彼の元へと嫁ぐ事になった。
屋敷の人もとても優しくて、こんなに幸せでいいの?
幸せを感じていたのも束の間、両親や妹、そして元婚約者が私に戻ってこいと言い出しはじめて――。
今更、後悔されても知らないわ!
※作者独自の異世界の世界観であり、設定はゆるゆるで、ご都合主義です。
※誤字脱字など見直して気を付けているつもりですが、やはりございます。申し訳ございません。
元聖女になったんですから放っておいて下さいよ
風見ゆうみ
恋愛
私、ミーファ・ヘイメルは、ローストリア国内に五人いる聖女の内の一人だ。
ローストリア国の聖女とは、聖なる魔法と言われる、回復魔法を使えたり魔族や魔物が入ってこれない様な結界を張れる人間の事を言う。
ある日、恋愛にかまけた四人の聖女達の内の一人が張った結界が破られ、魔物が侵入してしまう出来事が起きる。
国王陛下から糾弾された際、私の担当した地域ではないのに、四人そろって私が悪いと言い出した。
それを信じた国王陛下から王都からの追放を言い渡された私を、昔からの知り合いであり辺境伯の令息、リューク・スコッチが自分の屋敷に住まわせると進言してくれる。
スコッチ家に温かく迎えられた私は、その恩に報いる為に、スコッチ領内、もしくは旅先でのみ聖女だった頃にしていた事と同じ活動を行い始める。
新しい暮らしに慣れ始めた頃には、私頼りだった聖女達の粗がどんどん見え始め、私を嫌っていたはずの王太子殿下から連絡がくるようになり…。
※史実とは関係ない異世界の世界観であり、設定も緩くご都合主義です。魔法も存在します。作者の都合の良い世界観や設定であるとご了承いただいた上でお読み下さいませ。
※クズがいますので、ご注意下さい。
邪魔者はどちらでしょう?
風見ゆうみ
恋愛
レモンズ侯爵家の長女である私は、幼い頃に母が私を捨てて駆け落ちしたということで、父や継母、連れ子の弟と腹違いの妹に使用人扱いされていた。
私の境遇に同情してくれる使用人が多く、メゲずに私なりに楽しい日々を過ごしていた。
ある日、そんな私に婚約者ができる。
相手は遊び人で有名な侯爵家の次男だった。
初顔合わせの日、婚約者になったボルバー・ズラン侯爵令息は、彼の恋人だという隣国の公爵夫人を連れてきた。
そこで、私は第二王子のセナ殿下と出会う。
その日から、私の生活は一変して――
※過去作の改稿版になります。
※ラブコメパートとシリアスパートが混在します。
※独特の異世界の世界観で、ご都合主義です。
※誤字脱字など見直して気を付けているつもりですが、やはりございます。申し訳ございません。
家を追い出された令嬢は、新天地でちょっと変わった魔道具たちと楽しく暮らしたい
風見ゆうみ
恋愛
母の連れ子だった私、リリーノは幼い頃は伯爵である継父に可愛がってもらっていた。
継父と母の間に子供が生まれてからは、私への態度は一変し、母が亡くなってからは「生きている価値がない」と言われてきた。
捨てられても生きていけるようにと、家族には内緒で魔道具を売り、お金を貯めていた私だったが、婚約者と出席した第二王子の誕生日パーティーで、王子と公爵令嬢の婚約の解消が発表される。
涙する公爵令嬢を見た男性たちは、自分の婚約者に婚約破棄を宣言し、公爵令嬢に求婚しはじめる。
その男性の中に私の婚約者もいた。ちょ、ちょっと待って!
婚約破棄されると、私家から追い出されちゃうんですけど!?
案の定追い出された私は、新しい地で新しい身分で生活を始めるのだけど、なぜか少し変わった魔道具ばかり作ってしまい――!?
「あなたに言われても心に響きません!」から改題いたしました。
※コメディです。小説家になろう様では改稿版を公開しています。
婚約破棄していただき、誠にありがとうございます!
風見ゆうみ
恋愛
「ミレニア・エンブル侯爵令嬢、貴様は自分が劣っているからといって、自分の姉であるレニスに意地悪をして彼女の心を傷付けた! そのような女はオレの婚約者としてふさわしくない!」
「……っ、ジーギス様ぁ」
キュルルンという音が聞こえてきそうなくらい、体をくねらせながら甘ったるい声を出したお姉様は。ジーギス殿下にぴったりと体を寄せた。
「貴様は姉をいじめた罰として、我が愚息のロードの婚約者とする!」
お姉様にメロメロな国王陛下はジーギス様を叱ることなく加勢した。
「ご、ごめんなさい、ミレニアぁ」
22歳になる姉はポロポロと涙を流し、口元に拳をあてて言った。
甘ったれた姉を注意してもう10年以上になり、諦めていた私は逆らうことなく、元第2王子であり現在は公爵の元へと向かう。
そこで待ってくれていたのは、婚約者と大型犬と小型犬!?
※過去作品の改稿版です。
※史実とは関係なく、設定もゆるく、ご都合主義です。
※独特の世界観です。
※法律、武器、食べ物など、その他諸々は現代風です。話を進めるにあたり、都合の良い世界観や話の流れとなっていますのでご了承ください。
※誤字脱字など見直して気を付けているつもりですが、やはりございます。申し訳ございません。
笑い方を忘れた令嬢
Blue
恋愛
お母様が天国へと旅立ってから10年の月日が流れた。大好きなお父様と二人で過ごす日々に突然終止符が打たれる。突然やって来た新しい家族。病で倒れてしまったお父様。私を嫌な目つきで見てくる伯父様。どうしたらいいの?誰か、助けて。
暗闇に輝く星は自分で幸せをつかむ
Rj
恋愛
許婚のせいで見知らぬ女の子からいきなり頬をたたかれたステラ・デュボワは、誰にでもやさしい許婚と高等学校卒業後にこのまま結婚してよいのかと考えはじめる。特待生として通うスペンサー学園で最終学年となり最後の学園生活を送る中、許婚との関係がこじれたり、思わぬ申し出をうけたりとこれまで考えていた将来とはまったく違う方向へとすすんでいく。幸せは自分でつかみます!
ステラの恋と成長の物語です。
*女性蔑視の台詞や場面があります。
その発言、後悔しないで下さいね?
風見ゆうみ
恋愛
「君を愛する事は出来ない」「いちいちそんな宣言をしていただかなくても結構ですよ?」結婚式後、私、エレノアと旦那様であるシークス・クロフォード公爵が交わした会話は要約すると、そんな感じで、第1印象はお互いに良くありませんでした。
一緒に住んでいる義父母は優しいのですが、義妹はものすごく意地悪です。でも、そんな事を気にして、泣き寝入りする性格でもありません。
結婚式の次の日、旦那様にお話したい事があった私は、旦那様の執務室に行き、必要な話を終えた後に帰ろうとしますが、何もないところで躓いてしまいます。
一瞬、私の腕に何かが触れた気がしたのですが、そのまま私は転んでしまいました。
「大丈夫か?」と聞かれ、振り返ると、そこには長い白と黒の毛を持った大きな犬が!
でも、話しかけてきた声は旦那様らしきものでしたのに、旦那様の姿がどこにも見当たりません!
「犬が喋りました! あの、よろしければ教えていただきたいのですが、旦那様を知りませんか?」「ここにいる!」「ですから旦那様はどこに?」「俺だ!」「あなたは、わんちゃんです! 旦那様ではありません!」
※カクヨムさんで加筆修正版を投稿しています。
※史実とは関係ない異世界の世界観であり、設定も緩くご都合主義です。魔法や呪いも存在します。作者の都合の良い世界観や設定であるとご了承いただいた上でお読み下さいませ。
※クズがいますので、ご注意下さい。
※ざまぁは過度なものではありません。