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第一章

廃人

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「よし、ついにこの時が来た」
俺は竜也。
ある日世界初のVRMMOのDragonEarthが始まった。
このゲームを極めているいわゆる廃人だった。
このゲームに人生をつぎ込んでいるいわゆるニートの部類に入る。
なぜこのゲームをやるのかというとお金を稼ぐためだ。
このゲームにはランキングがある。
十位以内の人は神の領域だ。
こういう人は何をしても売れる。
DragonEarth専用の動画投稿サイトDragonTubeをやっても稼げるし
ダンジョンもすぐ攻略できる。
そこの領域に入るのは難しいのだ。
千位以内の人はランカーと言ってこの人たちも結構売れる。
それでも十位の人に比べたら視聴者数は天と地の差があるだろう。
で俺はこのゲームでランキングに入り親とかに親孝行をしようと思っていた。
なのに俺は一万位以上だった。だから今は全く親孝行はできていない。
このゲームはまずゴールドを使用してダンジョンなどを買うことができる。
このダンジョンを買った人がダンジョンに行くことができるからレベル上げさえ難しいのだ。
やる方法はクランに入ることや領土を奪うこと以外に方法がない。
なので最近始めたプレイヤーはクランに入るしかないのだ。
ゴールドを使い収益化もできる。
ゴールドという通貨を売ることによってお金に換金することができる。
まず稼ぐ方法は基本的に
①ランキングで一位になること
②このゲーム専用のサイトDragonTubeでの登録者数や視聴者数
③領土
④ダンジョン攻略
などいろいろな方法がある。
ちなみに領土は持っている分だけ収益がもらえる。
他にもアイテム売却などいろいろなものがある。
で俺はいま最強の武器を作るための合成を作っていた。
「借金までしたんだ。当たってくれ、お願いだ」と祈りながら合成ボタンを震えながら押す。
その時モニターから表示されたのは「合成失敗」。
あまりのショックさに俺は号泣してしまった。
「ああ、ああああああああああ」
そのままカプセルを出てベットで泣き崩れていた。
で俺はそのまま眠りについてしまった。
「龍馬様起きてくださいー朝ですよーもうちょっとでやりたかったDragonEarthが始まるんですから早く準備してくださいよー」その言葉で俺は起きた。
「もうメイド俺は子供じゃないからそういう言い方やめてよー」
といった瞬間俺は言葉が出なくなった。十六歳ぐらいの若い見た目。
高級そうな服。
超広い豪邸。
「おいおい、これなんだよ」
するとメイドが「龍馬様意味わからないこと言わないでくださいよー?今日はDragonEarthのカプセル買う日じゃないですかー?もっとわくわくしたらどうですか?」
俺は驚き急いで日にちを確認した。やっぱりDragonEarthの始まる二日前だった。
と確認するとメイドが「親が千億円かけてくれるというので早くカプセルとか買ってくださいよ~?」と衝撃的なことを言ったので俺は
「はは、神様が俺を転生させた上に千億円でまた一位になれってか?やってやるよ」
メイドが意味不明そうに首をかしげていたので俺は
「ああ、悪い独り言だ。とりあえずパソコンでカプセルの値段とゴールドの値段調べるかー」
と言って俺はパソコンを開いた。
「まずカプセルの値段だがまず一番安い俺が使っていたやつが15万円
で千億円もあるから一番性能のいいやつを買うかー」とみてみると
「百万円かー高いけど千億円もあるから余裕だなーってあれ?
金銭感覚めっちゃバグってる気がする」とちょっと焦っている。
「で次にゴールドの値段確かめるかー少しは安くなってるよね?」
俺がこのゲームをやり始めたのがこのゲームが始まって一年後だから少しは安くなっているはずだ。
とみてみると衝撃的な値段だった。
「えぐ、前は100万ゴールド買うのに150万円だったのが100万円に減っているんだが」
「まあとりあえずメイドに買うこと言うかー、おーいメイドー」
「なんですかー?」
「メイド、カプセルは3個買いたい。予備が必要だからな。それ以外はだいたい500億円は後々必要になるだろうから残しておくとして残りの500億円を俺が決済して払っておくから。」「はいわかりました。口座に振り込んでおきますのでそれを使ってくださいね」「ああ、わかった。」「とりあえず今日はもう遅いから寝てください。」「ああ、もう夜の九時なのかわかったじゃあおやすみ。」と言って俺は眠りについた。
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