52 / 102
11月
10
しおりを挟むちょっとした好奇心と悪戯心でバラしたんだけど。ここまで過剰に反応するとは。
人の往来が多い場所でこれは目立つ。
「あれが俺…?」
「あくまで参考でお前の気持ちを軽んじたわけじゃないからな。そこは信じろっ」
頼むから 戻ってこーい。周りの視線が居た堪れないんだよー(泣)
ドゴッ、
いっそ置き去りにするか考えていると吉良の頭に何かが飛んで来て、鈍い音が。
「でかい図体で人の流れを邪魔しないでくれるかな」
「雪平先輩」
飛んで来たのは中身が半分程残ったペットボトルだった。
巡回中の腕章をこれ見よがしに直し落ちたそれを拾った先輩は冷たい目で痛みに耐える吉良を見下ろす。
「巡回さえなければ僕が蘇芳と文化祭を楽しむのに」
「は、ははは」
「蘇芳、こいつに襲われそうになったらいつでも僕のところに来るんだよ」
先輩も前科あるでしょうが。
そのまま俺の平和のために巡回してて下さい。
「おい、ボケッとするなよ。何のために蘇芳とお前が一緒にいるのを僕が黙っていると思ってる」
「…うるさい」
「ああ?」
取り締まる側が不穏な空気出すのはやめてー。
一触即発の雰囲気に焦る俺の耳に遠くから先輩を呼ぶ声が聞こえた。多分、一緒に校内を巡回している役員だ。天の助けっ。
「ほら先輩呼んでますよっ」
「…はあ、仕方ないなぁ」
俺に背中を押された先輩は渋々そちらへ向おうと踵を返しす。
「じゃあ、蘇芳いかがわしい場所や食べ物には気をつけるんだよ」
去り際の言葉に俺は首を傾げる。
いかがわしい食べ物って何だ?
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
久々に幼なじみの家に遊びに行ったら、寝ている間に…
しゅうじつ
BL
俺の隣の家に住んでいる有沢は幼なじみだ。
高校に入ってからは、学校で話したり遊んだりするくらいの仲だったが、今日数人の友達と彼の家に遊びに行くことになった。
数年ぶりの幼なじみの家を懐かしんでいる中、いつの間にか友人たちは帰っており、幼なじみと2人きりに。
そこで俺は彼の部屋であるものを見つけてしまい、部屋に来た有沢に咄嗟に寝たフリをするが…
俺の指をちゅぱちゅぱする癖が治っていない幼馴染
海野
BL
唯(ゆい)には幼いころから治らない癖がある。それは寝ている間無意識に幼馴染である相馬の指をくわえるというものだ。相馬(そうま)はいつしかそんな唯に自分から指を差し出し、興奮するようになってしまうようになり、起きる直前に慌ててトイレに向かい欲を吐き出していた。
ある日、いつもの様に指を唯の唇に当てると、彼は何故か狸寝入りをしていて…?
男子高校に入学したらハーレムでした!
はやしかわともえ
BL
閲覧ありがとうございます。
ゆっくり書いていきます。
毎日19時更新です。
よろしくお願い致します。
2022.04.28
お気に入り、栞ありがとうございます。
とても励みになります。
引き続き宜しくお願いします。
2022.05.01
近々番外編SSをあげます。
よければ覗いてみてください。
2022.05.10
お気に入りしてくれてる方、閲覧くださってる方、ありがとうございます。
精一杯書いていきます。
2022.05.15
閲覧、お気に入り、ありがとうございます。
読んでいただけてとても嬉しいです。
近々番外編をあげます。
良ければ覗いてみてください。
2022.05.28
今日で完結です。閲覧、お気に入り本当にありがとうございました。
次作も頑張って書きます。
よろしくおねがいします。
【完結】愛されたかった僕の人生
Kanade
BL
✯オメガバース
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
お見合いから一年半の交際を経て、結婚(番婚)をして3年。
今日も《夫》は帰らない。
《夫》には僕以外の『番』がいる。
ねぇ、どうしてなの?
一目惚れだって言ったじゃない。
愛してるって言ってくれたじゃないか。
ねぇ、僕はもう要らないの…?
独りで過ごす『発情期』は辛いよ…。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる