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第3章 ビリジアンテ連邦国
比留間明夫22
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「ギオルグ族、族長、ダオウルフ三世。
敵の大将、アンドレアスを捕らえた」
ダオウルフさんが槍を振り上げて叫ぶ。
大将って、一番偉い人だったな。
これで戦争を終わらせられるかな。
ぼくは進軍をやめるように指示をする。
敵軍はもう逃げるだけだ。
とりあえず、勝利ってことでいいだろう。
トランシーバーでダオウルフさんにも伝える。
敵軍は逃がしてあげるようにって。
今は深追いするだけの用意はない。
それにこれは防衛戦争だからね。
我が国は領地を増やしたいわけでもないし、奴隷や巨額の賠償を求めているのでもない。
それにしても戦車を降りてみる戦場はひどいことになっていた。
わが軍の死傷者は少ないが、ビリジアンテの兵士が多数死んでいた。
もちろん、これをやったのはぼくだ。
砲で吹っ飛ばしたのもあるし、踏みつぶした兵もいる。
それだけじゃない。
この戦場のすべてはぼくの命令によるものだ。
でも、これをしなければ、ニャールの国民がひどいことになっていただろう。
それとギオルグたち異民族への迫害が続いただろう。
もう、キャットGPTでも元にはもどせない。
時間をさかのぼる能力はないってことだ。
あくまで、現状を書き換えるだけだ。
なぜか悲惨な戦場をぼくは受け入れてしまっている。
これはぼくの人間性なのか。
それとも、ビジネスと割り切ってしまってその能力が10倍になっているだけなのかわからない。
でも、この戦場の責任はとらなければならない。
それは断頭台に登ることではない。
この戦争を最短で終わらせることだ。
それも、これ以上の犠牲をださないようにだ。
さっそくガルバン帝国とミシディア共和国からの抗議が届いているらしい。
戦争を始めたのはニャールではないんだけどな。
そんなこと言っても通用しないだろうな。
だって、やつらは利で動くのだ。
本当はビリジアンテが負けたことなんてどうでもいい。
そこに介入することで甘い汁を吸おうというのだ。
「さて、どうしようか?」
腕の中のキャットGPTに話しかける。
「質問が抽象的にゃん。
もっと具体的に話すにゃん」
そうだな。向こうの世界のAIも質問の仕方が上手く鳴ければ使いこなせない。
キャットGPTも同じだ。
「ああ、頼りにしているよ」
ぼくはコヨミを撫でる。
コヨミは目を閉じてゴロゴロという音を出すのだった。
敵の大将、アンドレアスを捕らえた」
ダオウルフさんが槍を振り上げて叫ぶ。
大将って、一番偉い人だったな。
これで戦争を終わらせられるかな。
ぼくは進軍をやめるように指示をする。
敵軍はもう逃げるだけだ。
とりあえず、勝利ってことでいいだろう。
トランシーバーでダオウルフさんにも伝える。
敵軍は逃がしてあげるようにって。
今は深追いするだけの用意はない。
それにこれは防衛戦争だからね。
我が国は領地を増やしたいわけでもないし、奴隷や巨額の賠償を求めているのでもない。
それにしても戦車を降りてみる戦場はひどいことになっていた。
わが軍の死傷者は少ないが、ビリジアンテの兵士が多数死んでいた。
もちろん、これをやったのはぼくだ。
砲で吹っ飛ばしたのもあるし、踏みつぶした兵もいる。
それだけじゃない。
この戦場のすべてはぼくの命令によるものだ。
でも、これをしなければ、ニャールの国民がひどいことになっていただろう。
それとギオルグたち異民族への迫害が続いただろう。
もう、キャットGPTでも元にはもどせない。
時間をさかのぼる能力はないってことだ。
あくまで、現状を書き換えるだけだ。
なぜか悲惨な戦場をぼくは受け入れてしまっている。
これはぼくの人間性なのか。
それとも、ビジネスと割り切ってしまってその能力が10倍になっているだけなのかわからない。
でも、この戦場の責任はとらなければならない。
それは断頭台に登ることではない。
この戦争を最短で終わらせることだ。
それも、これ以上の犠牲をださないようにだ。
さっそくガルバン帝国とミシディア共和国からの抗議が届いているらしい。
戦争を始めたのはニャールではないんだけどな。
そんなこと言っても通用しないだろうな。
だって、やつらは利で動くのだ。
本当はビリジアンテが負けたことなんてどうでもいい。
そこに介入することで甘い汁を吸おうというのだ。
「さて、どうしようか?」
腕の中のキャットGPTに話しかける。
「質問が抽象的にゃん。
もっと具体的に話すにゃん」
そうだな。向こうの世界のAIも質問の仕方が上手く鳴ければ使いこなせない。
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「ああ、頼りにしているよ」
ぼくはコヨミを撫でる。
コヨミは目を閉じてゴロゴロという音を出すのだった。
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