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第2章 S級冒険者炎王アッシュ

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 オーガと冒険者の戦いが始まった。
 門から中に入ってくるオーガたち。
 大体3メートル近い大きさがある。
 小さい緑色のでも2メートルくらい。
 青いのは3メートル以上ある。
 赤いのはその中でも普通くらいの大きさだ。
 ただ、赤オーガがまわりに指示をだしている。
 なんか知能が高そうだ。

 魔族は身体能力が高い。
 ただ、戦うだけなら人間のほうが弱いのは当然だ。
 その魔族に渡り合えるのは知能があるからだ。
 彼らと違って連携して戦うことができる。
 それが人間の武器なのだ。
 
 まずオーガ一匹にC級とD級の冒険者が5人でかかる。
 オーガは太いこん棒を持っている。
 それを振り下ろす。
 巨体なので遅いと思っていたが、案外速い。
 そして、一人が逃げきれず吹っ飛ばされる。
 なんとか直撃は避けたみたいだけど、相当のダメージだ。

 2人の重戦士と2人の剣士、1人の魔術師が緑オーガに向かう。
 鋼鉄の翼の人たちだ。
 とにかくやっかいなやつからつぶす。
 それが、ライオネルさんの作戦だ。
 
 ライオネルさんは赤オーガのところに向かうが青いオーガに阻まれる。
 やはり、オーガたちも連携している。
 それはたぶん赤オーガの指示だ。

 緑のオーガは魔法を使う。
 それを重戦士が盾で受ける。
 爆裂魔法だ。
 炎系の魔法だけど、火球を出すだけでなく、それが爆発する。
 中級の魔法だ。
 
 受け止めた重戦士の盾に当たったとたん爆ぜる。
 盾は破壊され、重戦士一人が飛ばされる。
 その隙に別のオーガが突っ込んでくる。
 まさか、こいつらも強そうな敵には複数で当たっているのか。
 そのまま、もう一人の重戦士を横殴りする。
 盾をつぶされた剣士と魔導士にオーガが迫る。
 後ろから緑オーガが爆裂魔法を打つ。
 魔導士はそれに合わせて風魔法を打つ。
 これも中級魔法、小さな竜巻を起こす。
 火球と竜巻がぶつかる。
 そして打ち消しあって消える。
 ってことは緑オーガはB級程度の魔法力があるってこと。
 そしてオーガが剣士と打ち合う。
 オーガの攻撃は徐々に鋼鉄の翼を押し始めるのだった,

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