前世は拾われた猫だったので。転生したら人間を拾っています。

PYON

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第5章 ランドバルク王国王女イグレーヌ

イグレーヌ13

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 わたしたちはドラちゃんについて深淵の森の中に入っていった。
 獣道みたいなところをドラちゃんが走っていく。
 そのあとをわたしたちはついていった。
 猫ちゃんが魔法をかけてくれたみたいで、わたしたちの馬はいつもより速く走る。
 っていうか、馬のスピードではない。
 それも、狭い森の中を障害物をよけて走っていくのだ。
 さっきのランスロットの強さといい、この猫ちゃんの魔法は力を強化してくれるのだ。
 攻撃魔法というのはよくあるんだけど、こういった魔法は初めてだ。
 この魔法が学べたら、悪魔とも渡り合うことができるだろう。
 ランスロットは修行をして悪魔を倒すっていってるけど、わたしもエヴァンスもドラちゃんの町で学べることがある。
 それを会得して共和国に向かおう。

 かなり森の奥に来たはず。
 いきなり視界が広がる。
 広い平原が目の前に広がる。
 その先に大きな城壁がある。
 もしかして、蜃気楼じゃないのって思うくらい立派な城壁だ。
 そこに向かって進む。
 わたしたちは大きな門の前にたつ。
 こんな森の奥にこんな城壁があるなんて、いままでこんな町のことは聞いたことがない。
 深淵の森にはいろいろな伝説がある。 
 ドラゴンの巣があるとか、いろいろな巨大生物の話。
 その中には桃源郷伝説もある。
 仙人が住む理想郷の話だ。
 まさに、それかも知れない。

 ドラちゃんが門に近づくと扉は自動的に開く。
 門の両側には大きな石のゴーレム。
 わたしたちが門をくぐると、2人の若者が迎えてくれる。

「ドラちゃんお帰り」
 少女はドラちゃんに話しかける。
「ただいまニャン」 
 ドラちゃんは尻尾を立てて、少女の足元に絡みつく。

「おかえり、ドラ」
 今度は少年。
「この人たちは…」
 少年はわたしたちに近づいてくる。

「わたしはイグレーヌ。
 ランドバルク王国の王女です」
 わたしは少年にあいさつする。
「俺はランスロット。イグレーヌ姫のナイトだ」
「わたしはエヴァンス。ランドバルク正教の僧侶です」

「ぼくはアッシュ。いちおう冒険者です。
 まだ修行中ですけど」
「わたしはミリア。
 魔導士見習いです。
 わたしたちもドラちゃんにここに連れてきてもらいました」
 少年と少女はわたしたちに挨拶を返してくれるのだった。
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