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第1章
過去の記憶…?
しおりを挟むひとまずギルについて行き、白の国を歩いて目指す事になりました…が、
「白の国までの距離ってどのくらいあるんだ?」
黄色くなった体を何度か身震いして元通りにした後、ギルはサラッと呟いた。
「…うーん、大体歩いて2週間ちょっとかなぁ…。」
「歩いて2週間ちょっと…!?と、遠い…」
「ちなみに~赤の国までなら1日もあれば余裕~~!!」
「だけど赤の国へ行けば「死んじゃうね、てゆうか、白の国へ行ったからといって死なない保証はしないけど。」
それもそうだけど…。
隣国で準備した方がいい気がする。
「今は情報が欲しい。この世界と僕が居た世界は違いすぎる。」
「そっかー。でも親友君は赤の国に連れていかれたんでしょ?助けたい、とか思わないの?」
突然無邪気さが消え、ギルの目は鋭く僕を試すような目でこちらを見ていた。
「助けるにしろ、どう助けるの。この何も分からない丸腰状態で。それに、あの2人の言い方から恐らく悪いようにはされないはず。わざわざ違う世界から印まで付けて連れて来たんだからさ。」
「あーそう。じゃあ、白の国に行こうか!」
そういうと無邪気さが戻り、ニコッとギルは少年らしくなった。
とりあえず、白の国に行くにしろ2週間も掛かるならその間にこのイヤリングの事を少しでもしれたらな…。
…あの時みたいになにか話し掛けたら答えてくれるのか?
「…お、おーい、、イヤリング…元気?今日もいい天気だね。」
…
って違うよねえええ絶対。なんか違う気がする。色々、凄い違う気がした。
「…い、イヤリングさ~ん、、」
「…。」
イヤリングは全く無反応だった。
それ以上に急に何をやってるんだとギルの冷ややかな目線が…
「あ、イヤリングもしかして使い方分からないの?」
しなかった。寧ろ、普通に驚いた様子だった。
勝手に冷ややかにとか想像しちゃってごめん。
「おいら妖魔だから詳しくは知らないんだけど、イヤリングにも大きく種類があって、人工的に作られた量産型と、その人その人のもつオリジナル型。」
「これは…オリジナル型?」
「そーだね。そして、イヤリングにもランクがあって…中には自我を持ってるやつもあるみたい。」
「自我…ですか。」
「大抵のオリジナル型なら量産型より能力値が高かったり秀でた能力値があったり…そのイヤリングだけの特殊スキルを持ってたりとかね。」
「…な、なるほど。」
「そういやルトのイヤリングはいつ手に入れたんだ?そもそも異世界人でしょ?なんで持ってるの?」
「…それは僕にも分かり兼ねるんだけど…あの秘境に行ったら突然耳に…」
「それはおかしいよ。イヤリングが自ら着くことなんて聞いたことがない。他人か自分で付けない限りね。」
「えっ…。」
…とはいっても、僕生まれて1度もイヤリングなんて付けたことないし…。
そう言われて左耳を触るとちゃんとそこにはイヤリングが着いていた。
それと同時に、頭に直接何かの映像が流れてきた。
これは…過去の記憶…?
「ねえ、今肩になんか刺さったんだけど。」
「はぁ?なんもささってねーよ。虫だろ。
ビビらすなよ。」
これは…チクッと肩の辺りに何か刺さった時の…
その後何も無かったかのように僕達は別れて家に帰えって…あ、そうだ。
洗面所でチクッと刺さったところを鏡を見ていたら変な紋章みたいなのがついていて…擦っても消えなかった。
そして、その夜僕はなにかの夢を見て朝起きたら手の中にイヤリングがあったんだ。
それで………
「おい。大丈夫か、ルト。」
ギルはイヤリングを触っていた手を払い、顔を覗き込んできた。
「うーん…なんか、変な過去の記憶みたいなのが急に…」
「それもしかしたらお前がイヤリングを触ったからイヤリングがお前に記憶を流したんじゃないか?」
「イヤリングが…?」
「ルトがイヤリングを着けた時の記憶を思い出そうとしたから。なぜ、イヤリングを着けた記憶が無いのかは分からないけど。」
確かに…言われてみればどうしてこんな記憶が存在するのか分からない。
「まさか…ルト…記憶操作とか…されてないよね?」
「…え?記憶…操作…?」
その時、突然ポイズンスネークが現れた。
「あっ…こいつは…!!」
あの時頬にかすり傷を付けたのと同じくらいのポイズンスネークだ。
「餌がなかなか死なないから見に来たんだね…おいらが隣に居るのを知ってていい度胸だ。」
そう言ってギルはポイズンスネークを…食べ
「食べた!?」
ボリッボリッ
「ん??なんか変?」
ボリッボリッ
「い、いや…モンスターって…食べられるんですね…。」
「こいつはあんまり美味しくはないけどおいらに襲いかかろうとしたなら…食べる。」
「そ、そうか…。」
弱肉強食…な世界だな…。
だけど、この世界にいる以上戦えないとまたポイズンスネークみたいなのが来ていつ食べられるか…。
あれ…食べられ……
ギルの方へ振り向くとそこにはあれほど怖かったポイズンスネークの毒と血のような液体が飛び散り、ギルの口には飛び出たポイズンスネークの尻尾が。
一見可愛らしい少年が恐ろしいモンスターだったはずのポイズンスネークを食べている光景…。
僕はとても複雑な気持ちになった。
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