いまさらですが、中二病で世の中は回っている!!

丸ニカタバミ

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本編

ゲーム3

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 幾多の戦場をかけたその体は剣と呼ぶにふさわしかった。宇宙の平和のために宿敵と戦ってきた。宇宙船で鳥やウサギ、カエルに似た仲間たちとも旅をしてきた。目の前には未知の人型生物がいる。クリオネのような透明感を持ったそれは大きな翼を広げている。
 相棒は、奇妙なことに水色の亀である。彼?は野球ボールサイズの謎の球体から出たり入ったりしている。ボールよりもはるかに大きい彼がどうやってボールに入っているかは疑問だがおそらくは亜空間にでもつながっているのだろう。
 そんなことは正直どうでもいい。それ以上に気になることがひとつある。
 彼がさっきからそのボールに何度も何度も出入りしているのだ。自ら入っているのであればまだ回避のためだと理解できる。タイミングが決まってリフレクターすら通じない超電磁波攻撃だからである。
 しかし、そうではないらしい。どうやら、未知の生物のはるか後方にいる赤白帽の男が指示をだしているようだ。どうして一緒に戦わないのかと気になるがおそらくは指揮官なのだろう。
 疑問はあるが指揮官である彼には褒めなければいけない点がいくつかある。
 まず一つ目は遠投能力である。数十メートルは離れているであろう距離から的確にボールを投げ、さらには回避のタイミングを予測し投げる。宇宙史上最強の方の持ち主だ。
 それだけではない。
 もっともすごいのは発声能力である。
 あの距離からこちらに間近で大声で伝えているような声はなかなか出せるものではない。おそらく90デシベルはあるのではないのだろうか。さらに、その言葉に合わせて動く亀もすごい。
 すばらしい、いやすばらしすぎる。これほど、胸の躍る戦いがあっただろうか。未知の生物と頼れる仲間によるギリギリの戦い。やはり素晴らしい。
 未知の生物が羽を閉じ体を縮こませる。
 強力な電磁波攻撃がくる。
 回避方法はただ一つ、横への高速移動だ。
 タイミング見計らって……今だ!
 ふん、造作もない。さあ、反撃だ。
 ただ一つ、違和感があった。体がさっきから敵との距離がだんだん離れていっている。
 これは…もしかして…
「うおおおおおおおおおおお」
 まさか、ここまでとは後は頼んだぞ相棒。
「あっ、落ちた」
「はあ?」
 サクラが鬼のような形相で睨んでくる。
「いや、そう食ってかかられても落ちたもんは落ちた。どうせ、あといわくだき一発ぐらいだし頑張ってよ」
「あの射程距離の短さをどうしろと」
「ほら文句いってないで早くしないとまた電磁波くるよ」
「うおおおおおおおー!ここからいなくなれーっ!!」

 使者編 完
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