いまさらですが、中二病で世の中は回っている!!

丸ニカタバミ

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本編

ゲームpart2 この素晴らしきワールドに御慈悲を

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「なづきくぅぅぅぅぅぅん、いやぁぁぁぁぁ、助けてぇぇぇぇぇ」
「ふざけんな、どこぞのダ女神様みたいにモンスター引きつけながら走ってくんな」
「ひどい!おじさん、なつき君がいっちゃいけないこと言った、いつ言わない言葉で言っちゃいけないこと言った」
 二名、絶賛モンスターに追撃されている。
「ねえ、中仁。あの二人っていつもあんな感じなの?」
「うーん、いつもはもう少し落ち着いてるかも。今日はああいうテイストなのかも」
「なるほど……」
 と、サクラがすこし考えてからボウガンの装填を始める。装填しながらサクラは「そういうことなら」と言って武器をしまった。
「えっ、何してんの?」
「いや、雰囲気を盛り上げるために演出は必要かなと」
「はあ……」
 まあ、よくわかんないけど自由にさせてあげよう。
「我が名はサクラン!ボウガンマスターにして最強の爆裂弾、APHE《徹甲榴弾》と拡散弾を操るもの……!」
 ん?なんか聞き覚えが、最近読んだラノベかな。
 そんなことを思っていることも知らずに名乗り終わった後に銃を構えてこう言った。
「『エクスプロージョン』ッ!」
「サクラ!それ、いろいろと違う!」
 ゲームジャンル的にも作品的にも。
 〈クエストをクリアしました〉
「はい、いっちょあがり」
「はあ、死ぬかと思った」
「いや、ホントに」
「あんなに走って逃げなくても回避すればいいのに」
「だって~回避した方向に攻撃が当たるんですもん」
「それは、タイミングと方向があってないのよ」
「方向とタイミング?」
「そうそう、例えば地味にダメージが大きい猫パンチはバックステップ、翼をこすりつけてから開く攻撃に対しては翼の内側に、尻尾の毒攻撃の時は足を二回踏む動作が見えたら右回避。ねっ、簡単でしょ」
 「なるほど……」とメイは考えながら呟いた。
「どう?簡単でしょ」
「はい!まったくわかりません」
「なんで!?」
 めずらしい、サクラがツッコンだ。
「いやあ、さすがに今のはざっくりしすぎというかなんというか。たぶん、回避が入力方向によって違うってことを知らないと思うぞ」
「えっ、そこから?」
「たぶん。だって、ほら膝をぱかってやって人名を叫んだぐらいポカンとしてるよ」
「ほんとだ。なら仕方ないわね。必殺技を授けましょう」
「えっ、さっきよりも簡単に必殺技が手に入るんですか」
 あっ、食いついた。
 いいのか、これでいいのか。というかこれ、一週引き延ばすのか。


 さーて、来週のいまさらですが、中二病で世の中は回っている!!は、手っ取り早く必殺技を習得することになったメイ。しかし、そんな簡単にできるわけもなく、果たしてメイは必殺技を習得できるのか?
 次回!放て必殺技 斧なのにエクスカリバー!?
 来週も、また見てね♥
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