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本編

第一回中二病キャラ設定会議第3

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「おじさんごめんてば」
「あんなにはやし立てといてお前・・・、ダサいってお前・・・」
 まずい、おじさんが完全にしょげてしまっている。復活の見込みはほぼない。
  さあ、どうしましょう。読者の皆さんなにか一案ください・・・・・・やっぱりここは自力で対処しよう。
  そうだ、おじさんがやっていたのをわたしなりのかっこいいものにすればいいのか。
「わかったわおじさん。わたしなりにやってみるから見てよ」
「ほんとに?」
「ほんとほんと」
 おじさんめんどくさいなあ。
  ただ、これを言ってしまうとさすがにおじさんの心が折れそうだから心に秘めておこう。
「おじさんが判断してくれないとわたしこまるなあ・・・」
 おじさんの様子をうかがう。これといって動きはない。
「まあ、そこまで頼られちゃーしょうがないなー。姪のために一肌脱ぎますか!」
 あっ、復活した。切り替えはやいなー。
  おじさんの機嫌がいいにこしたことはない。
「でっ、どうすればいいの?」
「そうだなあ、神話に出てくる用語で特に闇よりのものがいいな。あと、日本語じゃないのもポイント」
 なるほど、これは勉強になります。
「うん?でも、神話からというこはだいたい同じようなワードが必然的に並んでしまう。ということは、アイデンティを確立するためには他との差別化が必要。かといって、変にオリジナルを作ってしまうとこれはこれで伝わりにくいから・・・・・・・・」
「そこまで、深く考えなくていいよ」
 やっぱり、姪の中二病に対する熱意は半端ない。
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