69 / 125
本編
ノンレストガール2
しおりを挟む
(しまった!)
と、思ってももうおそかった。
すでになつき君がぐったりしている。
昔から運動をするときの体力はあまりないのに買い物の時だと全然平気だった。
やっぱり、4時間も休憩を入れずに歩き回ったのは失敗だった。
勝手な想像だけどたぶんなつき君はこのカフェを砂漠のオアシスと同じように感じていると思う。
「お待たせいたしました。こちらキャラメルマキアートとパンケーキ季節のフルーツのせ。それと、アイスコーヒーとかブルーベリーレアチーズタルトになります。以上ですべてお揃いでしょうか」
「はい!ありがとうございます。サクラさん!」
サクラさんは「ごゆっくりどうぞ」といって仕事に戻っていった。
わたしたちは、いま当初(私が勝手に考えた)の計画通りパンケーキを食べに来た。
しかも、サクラさんの実家の喫茶店にだ。
ただ、さすがにこの状況ではしゃげない。もちろん、この喫茶店が騒ぐような雰囲気じゃないということもあるけどそれ以上になつき君があまりにもぐったりとしているので申し訳ない。
とはいえ、パンケーキはすぐに食べてるけど。
「大丈夫かい、なつき君。氷持ってこようか?」
「すいません中仁さんお願いします」
ん…なかひと?
おじさんと同じような名前でなつき君の知り合いでいたんだ。世の中って不思議なこともあるんだ。
「どうせ、メイがあっちこっちに休憩もなしに連れまわしたんだろ」
「いえいえ、僕もさっきまでは楽しんでましたし」
へえ、おじさんと声もそっくりだ。世の中には自分とそっくりな人が三人いるっていうけど声まで似ていて、しかも近辺に住んでいるなんて{事実は小説よりも奇なり}って言葉も実際にあるんだ。
と、内心感心していた。
「いくら楽しくても、 加減は必要だよ。おい聞いてるのかメイ」
なぜ、店員さんに説教をされないといけないのだろう。しかも、呼び捨て
まあ、無視しておけばいいか。
それよりも、このパンケーキおいしー。
「おーい。幸せそうな顔しているところ悪いけどこっちを向いてくれるか。もしこっちを向かないなら海外にいる姉さんに連絡するけど」
「へっ?」
顔を向けた先にはおじさんがドンっとかまえていた。
「ええっ!ななっ、なんでおじさんがいるの!」
「なんでって、ここ俺の仕事先だし」
「でも、この前サクラさんに聞いたときそんなこと一言も……」
「それは…まあ、聞かれなかったし。それに、サプライズになったからいいじゃん。イエーイ」
サクラさんは満面の笑みでピースする。
ううっ。
こうされると、許してしまう。
「それよりも、メイ。なつき君に言うことはないのか」
「ごめん…なさい」
「よしじゃあ、なつき君姪のことよろしくね」
「はい。任せてください」
「あっ、そうだ。おじさん」
「ん?なんだ」
「お小遣いの追加とパンケーキおかわり」
と、思ってももうおそかった。
すでになつき君がぐったりしている。
昔から運動をするときの体力はあまりないのに買い物の時だと全然平気だった。
やっぱり、4時間も休憩を入れずに歩き回ったのは失敗だった。
勝手な想像だけどたぶんなつき君はこのカフェを砂漠のオアシスと同じように感じていると思う。
「お待たせいたしました。こちらキャラメルマキアートとパンケーキ季節のフルーツのせ。それと、アイスコーヒーとかブルーベリーレアチーズタルトになります。以上ですべてお揃いでしょうか」
「はい!ありがとうございます。サクラさん!」
サクラさんは「ごゆっくりどうぞ」といって仕事に戻っていった。
わたしたちは、いま当初(私が勝手に考えた)の計画通りパンケーキを食べに来た。
しかも、サクラさんの実家の喫茶店にだ。
ただ、さすがにこの状況ではしゃげない。もちろん、この喫茶店が騒ぐような雰囲気じゃないということもあるけどそれ以上になつき君があまりにもぐったりとしているので申し訳ない。
とはいえ、パンケーキはすぐに食べてるけど。
「大丈夫かい、なつき君。氷持ってこようか?」
「すいません中仁さんお願いします」
ん…なかひと?
おじさんと同じような名前でなつき君の知り合いでいたんだ。世の中って不思議なこともあるんだ。
「どうせ、メイがあっちこっちに休憩もなしに連れまわしたんだろ」
「いえいえ、僕もさっきまでは楽しんでましたし」
へえ、おじさんと声もそっくりだ。世の中には自分とそっくりな人が三人いるっていうけど声まで似ていて、しかも近辺に住んでいるなんて{事実は小説よりも奇なり}って言葉も実際にあるんだ。
と、内心感心していた。
「いくら楽しくても、 加減は必要だよ。おい聞いてるのかメイ」
なぜ、店員さんに説教をされないといけないのだろう。しかも、呼び捨て
まあ、無視しておけばいいか。
それよりも、このパンケーキおいしー。
「おーい。幸せそうな顔しているところ悪いけどこっちを向いてくれるか。もしこっちを向かないなら海外にいる姉さんに連絡するけど」
「へっ?」
顔を向けた先にはおじさんがドンっとかまえていた。
「ええっ!ななっ、なんでおじさんがいるの!」
「なんでって、ここ俺の仕事先だし」
「でも、この前サクラさんに聞いたときそんなこと一言も……」
「それは…まあ、聞かれなかったし。それに、サプライズになったからいいじゃん。イエーイ」
サクラさんは満面の笑みでピースする。
ううっ。
こうされると、許してしまう。
「それよりも、メイ。なつき君に言うことはないのか」
「ごめん…なさい」
「よしじゃあ、なつき君姪のことよろしくね」
「はい。任せてください」
「あっ、そうだ。おじさん」
「ん?なんだ」
「お小遣いの追加とパンケーキおかわり」
0
あなたにおすすめの小説
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
天才天然天使様こと『三天美女』の汐崎真凜に勝手に婚姻届を出され、いつの間にか天使の旦那になったのだが...。【動画投稿】
田中又雄
恋愛
18の誕生日を迎えたその翌日のこと。
俺は分籍届を出すべく役所に来ていた...のだが。
「えっと...結論から申し上げますと...こちらの手続きは不要ですね」「...え?どういうことですか?」「昨日、婚姻届を出されているので親御様とは別の戸籍が作られていますので...」「...はい?」
そうやら俺は知らないうちに結婚していたようだった。
「あの...相手の人の名前は?」
「...汐崎真凛様...という方ですね」
その名前には心当たりがあった。
天才的な頭脳、マイペースで天然な性格、天使のような見た目から『三天美女』なんて呼ばれているうちの高校のアイドル的存在。
こうして俺は天使との-1日婚がスタートしたのだった。
同じアパートに住む年上未亡人美女は甘すぎる。
ピコサイクス
青春
大学生の翔太は、一人暮らしを始めたばかり。
真下の階に住むのは、落ち着いた色気と優しさを併せ持つ大人の女性・水無瀬紗夜。
引っ越しの挨拶で出会った瞬間、翔太は心を奪われてしまう。
偶然にもアルバイト先のスーパーで再会した彼女は、翔太をすぐに採用し、温かく仕事を教えてくれる存在だった。
ある日の仕事帰り、ふたりで過ごす時間が増えていき――そして気づけば紗夜の部屋でご飯をご馳走になるほど親密に。
優しくて穏やかで――その色気に触れるたび、翔太の心は揺れていく。
大人の女性と大学生、甘くちょっぴり刺激的な同居生活(?)がはじまる。
冤罪で辺境に幽閉された第4王子
satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。
「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。
辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる