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本編
なんでもないこと
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詩なんて考えてる場合じゃなかった。よくよく考えたら現状はなにも変わっていない。程よく、そして話が続きそうな感じの話題…何かないだろうか。
「お茶いる人」
「はーい」
あれ?もしかして、今普通ににしゃべれた?
「ねえ、中仁がおせんべい隠してるところ知らない?」
「たぶん、右の棚の上から二つ目の引き出し」
あれあれ?
「じゃあ、菓子鉢は?」
「菓子鉢?」
「あの、木のおせんべい入れる器」
「ああそれなら、食器棚の上の右から3つ目の二段目」
「ああ、ほんとだあったあった」と聞こえてきた。
意外と話し始めると普通に話せたりするもんだ。
「茶たくってどこ?」
「食器棚の下から二番目の真ん中のところ」
すぐにそれも見つけて席につく。
「コップってこれでよかった?」と私に確認をとる。
私は「ばっちり」と答える。
「げっ、これってもちいどのおかきじゃない」
「もちいど?」
「奈良の商店街の名前。ひいおばあちゃんの家が近所だったのよ。で、このおかきはその通りの抜けたところにある餅つきで有名なお店のおかき」
「餅つきで有名って……あのテレビに出てるところ?」
「そう」
それなら知ってる。ものすごく早く餅つきをするところだ。テレビの特番で何回もやっているのに何度見ても飽きない。
まさか、いつも何気なく食べていたおかきがそんなものだとは知らなかった。
「えっ、じゃああのオレンジのカンの箱に入っているのは?」
「どれ?」
「ほら、あの上にのってるやつ」と食器棚の上にあるオレンジの缶を指さす。
「もしかして…ああ、やっぱり。これも、奈良のおかき。あの子、奈良大好きか」
「なんか、でも知り合いの人が送ってくれるって言ってたよ」
「ふーん、奈良に知り合いねぇ…」
お母さんがなにかを察したように不敵な笑みを浮かべているけど気にしないでおこう。
「そういえば、今日はサクラちゃんと買い物に行くって言ってたっけ?」
「うん、そういってた」
「あと、チヨちゃんも最近よく来るんだっけ?
「チヨちゃん?」
「生駒ちゃんのこと」
ああ、そういえば生駒先生の下の名前って竹葉香だったっけ。だから、チヨちゃんか。
「うん、この前もテスト範囲を授業形式で教えにきてくれたよ」
「ふんふん、なるほどなるほど。三つ巴の争いか」
今度はニヤッと笑う。
お母さん、怖い。怖すぎるよ。
「まあ、中仁の話はこれぐらいにしておいて。ねえ、メイ。最近気になる子ができたらしいけどどんな子?」
「別に、好きな人とかいないけど」
できるだけ、平静を装って答える。
「いやいや、いるでしょ。そうねえ、一見気が弱そうだけど実は中身はしっかりしていて一人称は僕だけど仲のいい子の前では俺って言うタイプの子でしょ」
エスパーか、エスパーなのお母さんは。
「いやいや、だからいないって」
そういいながらお茶をすする。
「えっ?でも、そのなつき君って子が好きなんでしょ」
「ごぼっ…ゲホゲホ、変なとこに……入った」
「もう、いくら図星だからってむせることないじゃない」
なぜに、なんでばれた。
「まあ、でもよかったじゃない。両思いでしょ」
「いやいや、それはないと思うけど」
「いや、あるでしょ。だって考えてみなさい。グループ全員で共通の趣味があるならまだしもそうじゃないんでしょう?」
「まあ…そうだけど」
たまにマンガやアニメの話をちょこっとすることはあってもそれ以外に共通している趣味なんてないしい。他のみんなと共通の趣味を持っているとは思えない。そういわれてみればそうだ。
「なら、自分から紅一点になるような状況に持っていくかしら。友達もいるならなおさら悪目立ちしそうだからやめると思うけど」
「はあ…」
「と、言うことはその集団に入る理由があるはず。つまり、好きな人がいる。間違いない」
「どうしてそうなるの。もしそうだったとしても私がその人かどうかわからないでしょ」
「ああ、そうかそうよね」
そこは、あんまり考えてなかったのか。
「だって、あなたのグループってかわいい子ばかりでしょ。それは、目移りしちゃうわ。私なら基本的な付き合いは今のグループにして男の子を誘うときだけゴリ顔の子とか大関みたいな子のグループに入れるのに」
「まさかと思うけど本当にやってないよね」
「えっ、普通にやったけど」
えーっ。
というかそんなに平然と答えないで反応に困るから。
「だって、自分をよく見せるためだからしょうがないでしょ、っというのは嘘でそれをやっていたのは私の友達ね」
なんだ嘘なのかよかった。
いやちょっと待って、今わたしの友達がって言ってたよね、間違いないよね。
「えっ、友だちがそうしてたっていった?」
「言ったよ」
本当にいるんだ、そんな人。
「その話もっと聞きたい」
「えーっとねぇ、実はその子はラグビー部みたいな体格のいい子が好きで……」
なんだかんだで、それからお昼過ぎまで話した。
朝に何か悩んでいた気がするけどまっいっか。
「お茶いる人」
「はーい」
あれ?もしかして、今普通ににしゃべれた?
「ねえ、中仁がおせんべい隠してるところ知らない?」
「たぶん、右の棚の上から二つ目の引き出し」
あれあれ?
「じゃあ、菓子鉢は?」
「菓子鉢?」
「あの、木のおせんべい入れる器」
「ああそれなら、食器棚の上の右から3つ目の二段目」
「ああ、ほんとだあったあった」と聞こえてきた。
意外と話し始めると普通に話せたりするもんだ。
「茶たくってどこ?」
「食器棚の下から二番目の真ん中のところ」
すぐにそれも見つけて席につく。
「コップってこれでよかった?」と私に確認をとる。
私は「ばっちり」と答える。
「げっ、これってもちいどのおかきじゃない」
「もちいど?」
「奈良の商店街の名前。ひいおばあちゃんの家が近所だったのよ。で、このおかきはその通りの抜けたところにある餅つきで有名なお店のおかき」
「餅つきで有名って……あのテレビに出てるところ?」
「そう」
それなら知ってる。ものすごく早く餅つきをするところだ。テレビの特番で何回もやっているのに何度見ても飽きない。
まさか、いつも何気なく食べていたおかきがそんなものだとは知らなかった。
「えっ、じゃああのオレンジのカンの箱に入っているのは?」
「どれ?」
「ほら、あの上にのってるやつ」と食器棚の上にあるオレンジの缶を指さす。
「もしかして…ああ、やっぱり。これも、奈良のおかき。あの子、奈良大好きか」
「なんか、でも知り合いの人が送ってくれるって言ってたよ」
「ふーん、奈良に知り合いねぇ…」
お母さんがなにかを察したように不敵な笑みを浮かべているけど気にしないでおこう。
「そういえば、今日はサクラちゃんと買い物に行くって言ってたっけ?」
「うん、そういってた」
「あと、チヨちゃんも最近よく来るんだっけ?
「チヨちゃん?」
「生駒ちゃんのこと」
ああ、そういえば生駒先生の下の名前って竹葉香だったっけ。だから、チヨちゃんか。
「うん、この前もテスト範囲を授業形式で教えにきてくれたよ」
「ふんふん、なるほどなるほど。三つ巴の争いか」
今度はニヤッと笑う。
お母さん、怖い。怖すぎるよ。
「まあ、中仁の話はこれぐらいにしておいて。ねえ、メイ。最近気になる子ができたらしいけどどんな子?」
「別に、好きな人とかいないけど」
できるだけ、平静を装って答える。
「いやいや、いるでしょ。そうねえ、一見気が弱そうだけど実は中身はしっかりしていて一人称は僕だけど仲のいい子の前では俺って言うタイプの子でしょ」
エスパーか、エスパーなのお母さんは。
「いやいや、だからいないって」
そういいながらお茶をすする。
「えっ?でも、そのなつき君って子が好きなんでしょ」
「ごぼっ…ゲホゲホ、変なとこに……入った」
「もう、いくら図星だからってむせることないじゃない」
なぜに、なんでばれた。
「まあ、でもよかったじゃない。両思いでしょ」
「いやいや、それはないと思うけど」
「いや、あるでしょ。だって考えてみなさい。グループ全員で共通の趣味があるならまだしもそうじゃないんでしょう?」
「まあ…そうだけど」
たまにマンガやアニメの話をちょこっとすることはあってもそれ以外に共通している趣味なんてないしい。他のみんなと共通の趣味を持っているとは思えない。そういわれてみればそうだ。
「なら、自分から紅一点になるような状況に持っていくかしら。友達もいるならなおさら悪目立ちしそうだからやめると思うけど」
「はあ…」
「と、言うことはその集団に入る理由があるはず。つまり、好きな人がいる。間違いない」
「どうしてそうなるの。もしそうだったとしても私がその人かどうかわからないでしょ」
「ああ、そうかそうよね」
そこは、あんまり考えてなかったのか。
「だって、あなたのグループってかわいい子ばかりでしょ。それは、目移りしちゃうわ。私なら基本的な付き合いは今のグループにして男の子を誘うときだけゴリ顔の子とか大関みたいな子のグループに入れるのに」
「まさかと思うけど本当にやってないよね」
「えっ、普通にやったけど」
えーっ。
というかそんなに平然と答えないで反応に困るから。
「だって、自分をよく見せるためだからしょうがないでしょ、っというのは嘘でそれをやっていたのは私の友達ね」
なんだ嘘なのかよかった。
いやちょっと待って、今わたしの友達がって言ってたよね、間違いないよね。
「えっ、友だちがそうしてたっていった?」
「言ったよ」
本当にいるんだ、そんな人。
「その話もっと聞きたい」
「えーっとねぇ、実はその子はラグビー部みたいな体格のいい子が好きで……」
なんだかんだで、それからお昼過ぎまで話した。
朝に何か悩んでいた気がするけどまっいっか。
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