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本編
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ということでやってきました、雑誌&レジコーナー。
「ああしんど」
「それって、人に荷物持たせておきながら言うこと?」
「しんどいものはしんどいの。というか、あんた結局何も買ってないじゃない」
「まあ、そういうときもあるって」
「さいですか」
そう言ってとぼとぼとレジに向かう。
「あれ?ナカポンと先輩じゃないですか」
「おお、上井と下村と言いたいとこだけど間違いなくずっと俺らのこと見てたよな」
「いや、そんなことないけど」
下村が右上を見る。
間違いない、嘘だ。
「だったらおかしいよな、ナカポンなんてあだ名知らないお前の口からそれが出てくるんだ」
「いやあー、それはその上井から聞いて…」
「いや、上井も知らないから」
「あれ?そうだったけおかしいな」
「『おかしいな』じゃねえよ。確信犯じゃねえか」
「まあまあ、そう攻めなくてもいいじゃないか」
と上井が間に入ってなだめにきた。
「いや、なんで他人事なんだよ。俺としてお前が一番怪しいんだけど」
「ひどいなあ、サクラと二人っきりだと思ったけど先輩たちがいたからちょうどいいタイミングで声をかけただけじゃないか」
「なんで暴露したの!?そもそも、どっから情報仕入れた」
「ひどいいいようだな。強いて言うなら最近できた年下の女友達が教えてくれたかな」
お前と気が合う年下の人ってあの人しか思い浮かばないんですけど。
「それよりも、面白いもの拾ったんだけど」
「面白いもの?」
「そう、さっきから暴れるから捕まえとくしんどいんだけど」
「ほれっ」といって投げる。
実際は投げるにはデカすぎたので前に引っ張り出したというのが正解だ。
「けほっけほっ、もう何するのこの隠れ怪力野郎」
「それは誉め言葉だと思っておくよ」
上井は涼しそうに答える。効果はいま一つのようだ。
その押し出されたものをしっかりと見る。
見覚えのあるオレンジ縁のメガネとピーコート、肩ぐらいまである髪。昔から変わらない一式装備。
「りっちゃん、久しぶり」
「ひさし……ぶり……」
「ナカポン、重いもって」
と言ってから目の前にいる人物をーりっちゃんを凝視する。
「久しぶり、香芝さん」
「どうも」
空気が凍り付くようなとげとげしい言い方だった。
「さささっ、買い物の済んだことだし中仁の家に行こう」
「いい、帰る」
サクラがさっさと歩き始める。
「だめー、無理やり連れていきまーす」
上井がコートのフードをつかんでひぱって連れていく。
「ちょっと力強っ、わかったわかった。行きます行きますだから離して」
「だめー、前それで逃げたから」
「今回は本当に行くから、お願いだからブーツが、ソールが削れるからお願いやめてー!」
一方そのころ、メイは母とゴロゴロしていた。
(遅いなあ、おじさん。もう少しかかるだろうなあ)
すると、何かがセンサーにかかったようなビビッとくる感触がある。アホ毛のアンテナが何かを感じ取っている。
「ん?どうしたのメイ」
「いま、新たなヒロインが追加されて修羅場ってる気がする」
「もしそれが本当ならスーパーエースになれるわよあなた」
「ああしんど」
「それって、人に荷物持たせておきながら言うこと?」
「しんどいものはしんどいの。というか、あんた結局何も買ってないじゃない」
「まあ、そういうときもあるって」
「さいですか」
そう言ってとぼとぼとレジに向かう。
「あれ?ナカポンと先輩じゃないですか」
「おお、上井と下村と言いたいとこだけど間違いなくずっと俺らのこと見てたよな」
「いや、そんなことないけど」
下村が右上を見る。
間違いない、嘘だ。
「だったらおかしいよな、ナカポンなんてあだ名知らないお前の口からそれが出てくるんだ」
「いやあー、それはその上井から聞いて…」
「いや、上井も知らないから」
「あれ?そうだったけおかしいな」
「『おかしいな』じゃねえよ。確信犯じゃねえか」
「まあまあ、そう攻めなくてもいいじゃないか」
と上井が間に入ってなだめにきた。
「いや、なんで他人事なんだよ。俺としてお前が一番怪しいんだけど」
「ひどいなあ、サクラと二人っきりだと思ったけど先輩たちがいたからちょうどいいタイミングで声をかけただけじゃないか」
「なんで暴露したの!?そもそも、どっから情報仕入れた」
「ひどいいいようだな。強いて言うなら最近できた年下の女友達が教えてくれたかな」
お前と気が合う年下の人ってあの人しか思い浮かばないんですけど。
「それよりも、面白いもの拾ったんだけど」
「面白いもの?」
「そう、さっきから暴れるから捕まえとくしんどいんだけど」
「ほれっ」といって投げる。
実際は投げるにはデカすぎたので前に引っ張り出したというのが正解だ。
「けほっけほっ、もう何するのこの隠れ怪力野郎」
「それは誉め言葉だと思っておくよ」
上井は涼しそうに答える。効果はいま一つのようだ。
その押し出されたものをしっかりと見る。
見覚えのあるオレンジ縁のメガネとピーコート、肩ぐらいまである髪。昔から変わらない一式装備。
「りっちゃん、久しぶり」
「ひさし……ぶり……」
「ナカポン、重いもって」
と言ってから目の前にいる人物をーりっちゃんを凝視する。
「久しぶり、香芝さん」
「どうも」
空気が凍り付くようなとげとげしい言い方だった。
「さささっ、買い物の済んだことだし中仁の家に行こう」
「いい、帰る」
サクラがさっさと歩き始める。
「だめー、無理やり連れていきまーす」
上井がコートのフードをつかんでひぱって連れていく。
「ちょっと力強っ、わかったわかった。行きます行きますだから離して」
「だめー、前それで逃げたから」
「今回は本当に行くから、お願いだからブーツが、ソールが削れるからお願いやめてー!」
一方そのころ、メイは母とゴロゴロしていた。
(遅いなあ、おじさん。もう少しかかるだろうなあ)
すると、何かがセンサーにかかったようなビビッとくる感触がある。アホ毛のアンテナが何かを感じ取っている。
「ん?どうしたのメイ」
「いま、新たなヒロインが追加されて修羅場ってる気がする」
「もしそれが本当ならスーパーエースになれるわよあなた」
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