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中仁のバイト事情2
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「ねえ、メイちゃんに会いたいよう」
「俺に言われてもなあ。サクラがうちに来ればいいじゃないか」
「まあ、うちに来いだなんて中仁さん大胆」
と、頬に手を添えて恥ずかしげもなくくねくねとしている。
あなた今まで『中仁さん』なんて呼んだことないでしょうが。
「へぇー、先輩ってそんなに大胆だったんですね。これからは防犯ブザーを常備しなければ。今は、何でもハラスメントにできなくはないですからね。一日一ブザーを心がけます」
勘弁してくれ。ゆうちゃんはぱっと見なら背の高い小学生に見えなくもない。そんな人が一日一ブザーすれば逮捕されてしまう。
「それはそうと、メイちゃんとはいったい誰ですか?」
「ああそうか、ゆうちゃんは知らないのか。姪っ子だよ、俺の」
「なるほど『二次元の』ですね!」
「いや違うけど」
「またまた~。どうせあれでしょう、自分がロり好きだと思われたくないから嫁は大人のお姉さんキャラを選んで周りにはアピールしているけど実は姪が本命っていうパターンでしょ」
「いや違うけど」
「えっ?」
「えっ?」
何とも言えない空気があたりを包む。
「なっ、なら証拠を見せてくださいよ」
「ほら」と、当然のように写真を見せる。
「ここここれは……」
さすがにこれで信じるだろう。
「どこのクラブの子ですか!」
「なんで!どうして!そこまで頑なに信じようとしないの。普通ここまで来たら信じるでしょうが」
「私は信じない私は信じない私は信じない私は信じない私は信じない私は信じない私は信じない私は信じない私は信じない私は信じない私は信じない私は信じない私は信じない私は信じない私は信じない私は信じない私は信じない私は信じない私は信じない私は信じない」
「おーい帰ってこーい」
「はっ、私としたことが。仕方ないですね、信じましょう。でっ、申し訳ないですけどもう一回写真を見せてもらってもいいですか」
「まあ、いいけど」
(さっきも見ただろうに。)
仕方ないのでもう一度写真を見せる。
「えーっとどれですか」
「その上から一段目で右から二番目の」
「なるほどなるほど……」
写真を指でなぞりながら順に追っていく。
………
「ギャーッ、目がぁぁぁぁー!」
「どうした!」
叫び声と同時にゆうちゃんが目を手で覆う。
「その子のキラキラオーラに目がやられました」
「何言ってんの」
「なんですか、その中仁さんとは対照的なリアル充実感を余すことなく伝える容姿は」
「俺の見た目に文句があるなら聞こうじゃないか」
そんな、俺の反応を無視して目をつぶりながらなおも続ける。
「かわいい、かわいすぎる。そして、人生を楽しんでいる感じが否めない。触ったらご利益とあるんですよね。いや、触るだけじゃ足りない食べたい。余すことなく骨の髄までしゃぶりつくしたい」
「食べるってどっちの意味?いや、どっちにしたって合わせたくない」
「そこをなんとかー、何でもしますからー」
「やめろ。縋りつくな」
「大丈夫です。何もしないから」
「目が大丈夫じゃない目をしている」
誰か助けてくれー。
「おじさん、来ちゃった」
来たああああああああああ!
「俺に言われてもなあ。サクラがうちに来ればいいじゃないか」
「まあ、うちに来いだなんて中仁さん大胆」
と、頬に手を添えて恥ずかしげもなくくねくねとしている。
あなた今まで『中仁さん』なんて呼んだことないでしょうが。
「へぇー、先輩ってそんなに大胆だったんですね。これからは防犯ブザーを常備しなければ。今は、何でもハラスメントにできなくはないですからね。一日一ブザーを心がけます」
勘弁してくれ。ゆうちゃんはぱっと見なら背の高い小学生に見えなくもない。そんな人が一日一ブザーすれば逮捕されてしまう。
「それはそうと、メイちゃんとはいったい誰ですか?」
「ああそうか、ゆうちゃんは知らないのか。姪っ子だよ、俺の」
「なるほど『二次元の』ですね!」
「いや違うけど」
「またまた~。どうせあれでしょう、自分がロり好きだと思われたくないから嫁は大人のお姉さんキャラを選んで周りにはアピールしているけど実は姪が本命っていうパターンでしょ」
「いや違うけど」
「えっ?」
「えっ?」
何とも言えない空気があたりを包む。
「なっ、なら証拠を見せてくださいよ」
「ほら」と、当然のように写真を見せる。
「ここここれは……」
さすがにこれで信じるだろう。
「どこのクラブの子ですか!」
「なんで!どうして!そこまで頑なに信じようとしないの。普通ここまで来たら信じるでしょうが」
「私は信じない私は信じない私は信じない私は信じない私は信じない私は信じない私は信じない私は信じない私は信じない私は信じない私は信じない私は信じない私は信じない私は信じない私は信じない私は信じない私は信じない私は信じない私は信じない私は信じない」
「おーい帰ってこーい」
「はっ、私としたことが。仕方ないですね、信じましょう。でっ、申し訳ないですけどもう一回写真を見せてもらってもいいですか」
「まあ、いいけど」
(さっきも見ただろうに。)
仕方ないのでもう一度写真を見せる。
「えーっとどれですか」
「その上から一段目で右から二番目の」
「なるほどなるほど……」
写真を指でなぞりながら順に追っていく。
………
「ギャーッ、目がぁぁぁぁー!」
「どうした!」
叫び声と同時にゆうちゃんが目を手で覆う。
「その子のキラキラオーラに目がやられました」
「何言ってんの」
「なんですか、その中仁さんとは対照的なリアル充実感を余すことなく伝える容姿は」
「俺の見た目に文句があるなら聞こうじゃないか」
そんな、俺の反応を無視して目をつぶりながらなおも続ける。
「かわいい、かわいすぎる。そして、人生を楽しんでいる感じが否めない。触ったらご利益とあるんですよね。いや、触るだけじゃ足りない食べたい。余すことなく骨の髄までしゃぶりつくしたい」
「食べるってどっちの意味?いや、どっちにしたって合わせたくない」
「そこをなんとかー、何でもしますからー」
「やめろ。縋りつくな」
「大丈夫です。何もしないから」
「目が大丈夫じゃない目をしている」
誰か助けてくれー。
「おじさん、来ちゃった」
来たああああああああああ!
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