北の鬼門

藤堂 礼也

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不思議な者

北の鬼門

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僕は明日の為に寝ようとベッドに入ろうとした。多分夜中の3時くらいだ。会社の必要なものをまとめていたらそれくらいの時間になってしまった。でも、そんなことはザラにある。
最悪の場合は徹夜だ。
さて、ベッドに入って寝るぞという時に、ベランダに通じる窓をカリカリする音が聞こえた。猫か?と思い窓に近づくと
「おい。お前。そこに座れ。はよ。」といっているまだ幼い
少女の声が聞こえた。僕はその声に従い座った。まるで金縛りに遭っているかのような不思議な感覚で、まるで体が言う事を聞かなかった。僕は正直寝たかった。少女は僕が座ったタイミングでこういった。「お前は北の伝説を知っているか」
「いえ。」と僕は答える。「北の伝説を明日調べてこい。」
「でも、会社が…。」「会社?吾が適当に理由を付けてやる。明日、この部屋の窓を一つ開けお前の携帯の電話をかけて置いとけ吾が直々にやってやる。(小声:このドジが)」
なんか悪口聞こえたき…がす…るけ…ど………い……バタッ
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