悲鳴の塔

藤堂 礼也

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悲鳴の塔の真実

悲鳴の塔

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お----------------------------------------い!!!

あれ?反応が無い。とりあえず僕の部屋に戻るか。

?!
僕が、僕はここにいるよ?
じゃあベッドに寝ているのは?あの時の、塔に登ったとき持っていった剣だ。

「お父さん。これが入り口に落ちていたのよね…。」

「ウン、そうだ。あぁ、アイツはなんであんな事を。」

「ねぇ、愁、聞こえる?母さんよ?貴方。なんで、なんで
なんであと塔に登ったの?あの塔は危険だって。あの塔は人の魂と引き替えに村を繁栄させる塔なんだって。聞こえる?あの塔に縛られた愁。私達は貴方が優しい子供だから私達の村が貧しいからあの塔にそんな力があるって言わなかったのよ。あそこから聞こえる悲鳴は村の繁栄の為に人柱として連れて行かれた人達なのよ。あの悲鳴をきいたら〈逃げたい〉〈村に帰りたい〉〈助けて〉とかの悲鳴なのよ。悲しい塔なのよ。貴方はここに二度と戻れないわ。なら、私達も貴方の所に行きましょう。生きられないしなくなれない世界で一人ぼっちにはさせないわ。」

そういうことだったのか。僕はじゃあなんで出られているだろう。そうか、塔からお許しが出ているんだ。家族のこの出来事を止めろと言われているんだ。
じゃあ村侵略のあの出来事は一体…。
それより家族を止めなきゃ。


僕は入り口を人間では動かせないであろう大きな石で封鎖した。あの侵略した出来事は、ここの束縛をつけるための呪いの出来事なんだ。でも、あそこがなくなってるということは人を納品した村が繁栄するけど、違う村がなくなるんだ。それがこの塔の呪いなんだ。僕の体はあの異形に食べられたらしい。それでこの塔にとどめているらしい。いろんな呪いでここに呪縛されているらしい。でも僕はこの塔の主らしい。
食べられたけど首が塔の上に置いてあるから。

と、ある村からまた塔に登ろうと考えている子供が居るらしい。

準備を始めたようだ。
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