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痴漢
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しおりを挟むふ…と葉人が目を開けると、辺りは薄暗く静寂に沈んでいた。
目や腕に巻かれていたガムテープは取られ、服は簡単に直されている。
「…ぁっ」
体を起こすと、中からトロトロとした物が溢れ出して体を伝う。
指に絡め、白濁した液体を眺めていると、あの男が残した物だと思いついて、それを愛しく思い始めている自分に気がつく。
自分の中に出された欲望
ぺろ…
苦く、生臭く、不味い…
ぺろ…
とても口に入れれるものとは思わなかったが、指を汚す精液を残さずに舐めとる。
「…ふ……ふふ…あはは……」
小さな笑い声が、闇を縫っていつまでも続いていた。
「機嫌がよさそうね、何かいいことでもあるの?」
母に聞かれ、自然と笑みが浮かんでいるのに気づく。
「どうだろ…あ、時間だから行ってきます」
学校指定の革靴を履き、余裕を持って家を出るとバスへと向かう。
「おはよう!葉」
肩を叩かれ、動きを止める。
威の方へと振り返りながら、微笑む。
「おはよう」
「お…おぅ……なんか、あったか?」
バス停への道を肩を並べて歩きながら聞かれ、葉人は小首を傾げて威を見上げる。
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