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痴漢
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しおりを挟むそっと尻を撫でられ、葉人はぴくりと肩を揺らした。
長いまつげを伏せ、ちらりと後ろを盗み見るが、誰がその手の持ち主かは判断できない。
「葉?どうかしたか?」
「えっ…うぅん。なんでもないよ」
手はゆっくりとラインをなぞるように動き、その少年独特の弾力のある尻を堪能する。
「…っ」
「バスん中暑いなぁ…まだ冷房つけないのかなぁ」
「うん…」
ぞわぞわと肌が泡立ち、威の声が遠くに聞こえ始める。
「…暑いよね」
「そう言えば…」
いやらしく這い回る感覚をもどかしく感じ、体をずらすふりをして、その手がもっと撫でやすいように尻を近づける。
ぴくり…と一瞬撫で回す手が止まり、伺うようそろそろと動き出す。
「葉?どう思う?」
「え…」
意識の上を滑っていく威の言葉に、曖昧に相槌を打つ。
威と話をしていたが、葉人の意識は完全に自分の股間に伸びる手に向いていた。
「……ぅ…どうだろなぁ」
「だって、あいつはさぁ…」
這い回るその手が葉人の芯に触れた時には、すでに固くなり始め、瞳は熱に浮かされたようにとろりとしていた。
布越しに撫でられ、焦れたように腰を揺らすと、手は何の躊躇もなくジッパーを開け、中へと侵入してくる。
「熱ないか?」
「…えっ!?」
「顔赤いけど…」
指先が下着の中に潜り込み、葉人のモノをゆっくりとしごき始める。
「バスの中、暑いからだよ…」
じれったくなる程の緩慢さに、葉人は腰を艶かしく動かし、もっと触って欲しい場所へと誘う。
「具合悪かったら言えよ?この前なんか倒れたし…」
「平気平気……っ?」
鞄を持っていない手を急に握られ、びくりと飛び上がり驚くと、しっとりと汗ばむ手が葉人に固いモノを握らせた。
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