放課後教室

Kokonuca.

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告白

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 言葉の出ない喉をかきむしり、ベッドに顔を埋める。 

 威に知られた 

 この事実が葉人の頭を殴り付けてくる。 
 小さい頃からずっと一緒にいて、傍にいるのが当たり前だった。 

 大事な親友だった。 

 叱られた時も、困った時も傍にいた… 

 大好きな…幼馴染み… 

「…」 

 息がつまって苦しい胸の中に、大好きな…と言う言葉が落ちてくる。 


 大好きな… 


「…た…たけ……っ」 

 声を張り上げ、ベッドを離れていく威の背中に向かって叫んだ。 

「威っ!」 

 立ち止まり、ゆっくりと葉人の方へと向き直る。 

「叫ばなくても、聞こえるから」 

 泣きそうな表情で言うと、机の上に置かれているハサミを持って戻ってくる。 

「た…ける?」 

 あのまま威が去ってしまうと思っていた葉人は、威の手に持たれたハサミと顔を交互に見つめる。 

「服脱げ、先生がいないうちにやってしまうぞ」 
「…え…」 

 威の手がシャツにかかり、はっと我に返って首を振って後ずさる。 

「だ…だめだ…」 
「……自分がしたくてやってんのか?」 

 そんな事は誤解でも思って欲しくなくて首を何度も振ると、威は困ったような顔をしてベッドの端に腰かけた。 

「葉が好きで…縛ってるなら何も言わないけど」 
「…ちがっ!」 
「だろ…?紐切るから服脱いで」 
「っ!…だ…だって……」 

 首を振ると、ぱたぱたとシーツに涙が零れて染みを作る。 

「オレ…威に見られたくない……き…気づかれたくなかった!こんな事されてるって……オレ……威に嫌われたくない…」 
「…」 

 泣きじゃくっていやいやと首を振る葉人の肩をそっと抱き寄せる。 

「…オレ……威には知られたくなかった…っ…………た…威の事好きだから…っ!」 
「葉っ!」 

 泣きじゃくる葉人の手を掴み、威が軽く葉人に口付ける。 

「た…っ!?」 
「服、脱がすぞ」 

 耳の端までほんのりと赤くした威は、視線をそらしながら葉人のシャツに手をかけた。 

「威……いま…の…」 
「…あとでな」 

 意表をつかれた威の行動にぽかんとしている葉人のシャツのボタンを外し、その体に食い込むPPテープを見て、威は眉間にシワを寄せた。

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