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告白
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しおりを挟むぐっと圧し掛かられ、反射的に身を固くして拒絶を示すと、威は優しく葉人の頭を撫でながら諭すように繰り返した。
「ナカに入ったままじゃ辛いだろ?取るから足を開いて」
「やだ…」
「葉。開いて」
「威に…嫌われたくない…」
泣きながらそう言うと、小さくクスリと威が笑う。
「なんで葉を嫌うの?」
「だって、オレ…縛られてて…その上、中に入れられてるなんて……普通じゃないよ…」
「葉が自分でしたんじゃないんだろ?」
「…うん」
「葉にこんなことした奴は変態だって思うけど…葉は俺の知ってる葉だよ?」
また軽くキスされる。
「…オレ…汚いよ…?」
「…」
「オレ…っ…汚い…っ威に言えないような事…されて…」
よしよしと撫でる手に、力がこもる。
「俺は汚いとは思はない」
「っ!!」
「葉は綺麗だと思う、だから葉は汚れてなんかないよ」
「だって…」
「とりあえず、ナカを綺麗にしてしまおう。葉を汚そうとする奴からは、俺が守るから」
頬をほんのりと赤くして、威は葉人を真正面に見据えてはっきりと告げる。
「え?」
守ると言う言葉に耳を疑い、首を傾げて問い返す。
「威…?今…」
「葉。お前のことは、俺が守るから…」
葉人の耳たぶに唇を寄せて囁く。
「好きなんだ」
「…ぁっ!」
指先が葉人の蕾を探り始め、そろそろと様子を伺うようにナカへ入り込む。
先ほど散々弄られたそこは、指に絡みつきはしたが拒絶する事はせずに受け入れていく。
「…ぁんっ……」
ナカをまさぐられる感触に、威にすがり付いて悩ましげに声を漏らす。
なじませるように動いていた指が二本に増え、葉人のナカで転がっていたモノをかき出そうと動くのが分かった。
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