放課後教室

Kokonuca.

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「口、ついてるぞ」 

 光彦の指が、葉人の唇の端を拭うと小さく体を揺らした。 

「あ…っ」 

 漏れた声が恥ずかしくて顔を伏せると、光彦の手が伸びてきて顎を掴んだ。 

「キスしていいか?」 
「…あの……その…っ」 

 顎を捕まれて顔を背けることができなかったので、葉人はそっと目を伏せる。 顎に置かれた手が、なぞるように顔の輪郭を撫でた。 

「…っ」 
「こっち見て」 

 顔を撫でられる度に、ホットミルクの柔らかな温かさが、ちりちりとした熱に換わっていく。 

「…ぁっ……ぅ…」 

 とろりと力の抜けた目でゆっくりと光彦を見上げると、温かな唇が重なった。 

「ん…っ……せ、んせ…」 
「どうした?」 
「ぁ…つ……っ」 

 鎖骨をくすぐりながら、更に下へと降りようとするする手に、小さく首を振る。 

「…先生との…こと、よく…わかんなくて…」 
「分からない?」 

 体内に生まれた熱で震える手で、光彦の胸板を押す。 

「………っ」 
「小田切」 

 耳元に寄った光彦が小さく呼ぶと、ぶるりと体に甘い震えが走る。 

「だ…って……」 
「俺のだって言っただろ?」 

 囁いた光彦の唇が、優しく葉人の耳たぶを軽く噛む。 

「んんっ!!」 

 光彦を押し退けたはずの手でその胸にしがみつき、快感を逃すようにゆっくりと息を吐いた。 
 与えられる刺激に震え、歯が小さく鳴る。 

「…ぅっ……、や…」 
「ほら、力抜いて」 

 霞みがかり始めた頭で、葉人は頭を横に振ったと思ったが、気づいた時にはこくりとうなずいて光彦の手に体を預けていた。


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