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るり
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しおりを挟む「るりは気持ちいいだろう? 奥はもっといいぞ?」
「きも、ち 、ちが……ちがうっ」
「強情張るな、素直に入りたいと言え」
「っ……ちが、るりは ……るりは、……──綺麗、だ」
ぎり と歯を噛み締めながら、出た言葉は玄上の求めているものとは違っていたらしい。
腰を押さえていた手の力が緩み、「はぁ?」と素っ頓狂な声が耳元で上がった。
「なんでそんな話になってんだ?」
「あっ……っ、いや、そうじゃ、な……ぁ」
やわり と先端が包み込まれそうなほど密着して、はっと呼吸が止まる。
「卯太朗、きれいって言ってくれてありがとう」
淡い虹彩に彩られた瞳を見詰めていると吸い込まれそうでもあり、空に落ちるような感覚になる。
ぽかんと馬鹿みたいにその目を見詰めていると、温かなものが唇の頂に触れて口づけを強請ってぺろりと蠢く。
「さっきのところ、覚えてる?」
「え? あ……あぁ」
ちろりと小さな舌が頬を撫でる。
湿った音をさせながら俺の咥内を舐め回ったるりが艶然と笑う。
静謐な瞳と裏腹な欲を含む笑み。
その不釣り合いさに全身が総毛立った。
「そこ、おれが狂うまで突いて?」
珊瑚の玉のような胸の尖りがふるりと震えて立ちあがり、俺を誘惑する。
後ろから伸びた手がそれを弄ろうとしたのを叩き落すようにし、腰を掴んでいる玄上の腕を邪魔だとばかりに振り払ってるりを床に引き倒すと、細い亜麻色の髪が広がって金糸のようだ。
「は……はは、美しいな 」
白い足が爪先が蹴り上げるように空を掻く。
その動きはさながら鳥の羽ばたきに似ている。
「あっ! はげ……んっ」
押さえつけ、まるで無理矢理奪うかのように乱暴に突き入れると、柔らかな抵抗だけを感じさせてあっさりと根元まで飲み込む。
そうすると新雪のような雪の清さが辰砂の朱に汚されていって……
「やぁっ つよ、ぃっ! あぁっこわ、っれちゃ……っんぁっ!」
一際甲高い声を上げるあの瘤を執拗に苛め抜くとるりの体が艶めかしく動き、ねとりねとりと内が動いて襞が更に奥に咥え込もうと蠢く。
「熱っ……これ、は……」
舐るように吸いつく中は、かつて経験した使い込まれた娼婦のものとも、まだ青く硬い蕾のような翠也のものともまったく違った。
持って行かれる……と、呻いて動きを止めなければならないほどだ。
「るりは極上だろう?」
「 っくそ! 覚えてろよっ‼」
三下のような言葉が零れたけれど、他所に気を遣っていないとあっという間に達してしまいそうだった。
「ほら、腰を振れ、出したところでお前は腎張りだろう?」
「抜かせっ」
「そんな動きじゃるりは満足しないぞ?」
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