言えない言葉

Kokonuca.

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 枕を抱え込むようにして尻を上げる。 
 恥ずかしすぎるその体勢に、ふと我に返っては、 

「何してるんだろう何してるんだろう何してるんだろう…」 

 と、往生際悪く呻いた。 

「貴方の尻の間にローションを垂らして解そうとしています」 

 そんな説明が聞きたい訳じゃない!と言う言葉も、指が後蕾に触れれば飲み込むしかなく… 
 変な声が出ないように枕に顔を押し付けた。 

「息が出来なくなりますよ」 

 何故この状況下でこの男の声は平坦なのか… 

「不安なら、顔を見ながらしましょうか?少しは安心できると思いますよ」 
「っ…」 

 ムードも何もない言葉に、泣きそうになってくる。 
 そんなオレをくるりとひっくり返し、嘉納がのし掛かってきた。 

「どうですか?」 
「うるさいっ」 

 こっちは男と本腰入れて抱き合うなんてした事がない。 
 感想なんか聞かれても答えられなかった。 

 裸体の嘉納が嫌でも目に入る。 

 オレは男でも小さい方じゃないし、ほっそりしている訳じゃない。 
 それでも、嘉納を見ると自分が貧弱じゃなかろうかと言う気になってくる。 



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