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沈黙の日々
3,虫と狼と虎(好)
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近くで見つけた掴みそうな枝を使い、杖にして上へと向かう。
息を零しつつ、上へと向かう。
聞こえてくる音に、しめたと喜び、落ちていた石で木に印をつけて向かう。
呼吸を忘れるな。リズムよく歩け。
何度も頭の中で繰り返す。
足元や頭上に注意。
獣の気配も注意。
縄張りを、彼らの領域を荒らすことを、忘れるな。
敬意を払え。
木々がなくなり、砂利の道に出てくる。
砂利と砂利の間には小川が流れている。
水に近づき、川を覗く。
透き通るような川。
自身の茶に近い黒髪に、茶色の右目。
左目には黒い眼帯。
揺らぐ川に反射して見えにくいので角度を変えて、近くの岩を退ける。
見覚えのある類似する生物。
飲める程度の水なはずだが。
煮沸したい。
微生物もだが水質の変化でお腹を壊しかねない。
しかしまだ火起こしができる材料が揃っていない。
仕方がないとその場に座り、顔や手足を洗い、スッキリさせる。
ところで先程から気になっていることが二つ。
一つ、この近くの木の根本の穴に何らかの気配が一つ。
猛獣の子供だと下手に手を出すのは危険なので様子を見て確認しに行こう。
もう一つ、この虫はなんだろうか。
手の平サイズの人形生物。
トンボのような羽根が背中に四つ。
これを亜種というならば、精霊、もしくは妖精。
いや。きゃあきゃあうるさい。虫で十分だ。
更にうるさくなったが無視だ。
色々と調べたいが下手に手出しして問題になっても困る。
虫だけに無視。
考えてから面白いのだろうか?この一文。と浮かんだ内容に一人悩む。
陰りに気づいて空を見上げて、夜が来ることを悟る。
夜の帳とはよく言ったものだと空から目をそらして周囲を観察。
日の沈みが日本と変わらず、立ち上がり、気配のある場所から離れた位置で木の上に登って休む。
睡眠は大事。
脳を休めるのを大事に目を閉じる。
夢とも現ともわからないまま目の前の扉を眺める。
同じような扉に、一つだけ厳重に鎖が巻かれている。
戒めの鎖。
朝方に伸びをして地面に降りる。
木の虚にあった気配が弱くなっているので穴を探り、引きずり出す。
犬のような見た目の四足獣。
大きさは手のひらサイズ。
生まれたばかりなのか目は開いていない。
毛色は土汚れでわからない。
生命力は、弱っているのだけは理解できる。
触って骨格を触る。
撫でられることが気持ちいいのかひゅんと嬉しそうに鼻を鳴らす。
狼
そう感じ取る。
弱っている姿にご飯どうしようか。と周囲を見て、これと虫が蔦を示す。
手で蔦に触れれば、鉄パイプの半分ほどの太さがある。
特に荒れる様子もない手で引き千切り、中から蜜が垂れてくる。
己の手を見て、舌で舐める。
舌に痺れはなく、少々苦いが花蜜、いや。蜂蜜に近い。
行けるかと狼に向けるが鼻を鳴らすだけ。
だが舌は出している。
一度座って、水で軽く薄めて何度も指から与える。
必死に吸いついてくる。
体を撫でて、ゲップとお腹が一杯になったのを確認して川に向かい体を洗う。
大暴れするのを無視して続ける。
洗い終えて、体を拭くものを持っていないことに気づく。
だがタイミングよく虫が差し出してくる布を受け取り、そしてその背後に座ったままいる猫、いや。虎に近い大きさと見た目を眺める。
しばらく眺めつつ生き物の体を拭う。
灰色に近い毛並みになったのを視界の端で確認。
その様子を伺いつつもがうと鳴くトラ擬き。
その足元には子供がいてジャレついている。
トラのお母さん。
トラママ。
そんな名称が頭に浮かぶ。
思わず手を出せば自ら頭を寄せてくる。
敵意はなしと判断する。
しばらく撫でてからこの布どこから持ってきたと虫を見る。
息を零しつつ、上へと向かう。
聞こえてくる音に、しめたと喜び、落ちていた石で木に印をつけて向かう。
呼吸を忘れるな。リズムよく歩け。
何度も頭の中で繰り返す。
足元や頭上に注意。
獣の気配も注意。
縄張りを、彼らの領域を荒らすことを、忘れるな。
敬意を払え。
木々がなくなり、砂利の道に出てくる。
砂利と砂利の間には小川が流れている。
水に近づき、川を覗く。
透き通るような川。
自身の茶に近い黒髪に、茶色の右目。
左目には黒い眼帯。
揺らぐ川に反射して見えにくいので角度を変えて、近くの岩を退ける。
見覚えのある類似する生物。
飲める程度の水なはずだが。
煮沸したい。
微生物もだが水質の変化でお腹を壊しかねない。
しかしまだ火起こしができる材料が揃っていない。
仕方がないとその場に座り、顔や手足を洗い、スッキリさせる。
ところで先程から気になっていることが二つ。
一つ、この近くの木の根本の穴に何らかの気配が一つ。
猛獣の子供だと下手に手を出すのは危険なので様子を見て確認しに行こう。
もう一つ、この虫はなんだろうか。
手の平サイズの人形生物。
トンボのような羽根が背中に四つ。
これを亜種というならば、精霊、もしくは妖精。
いや。きゃあきゃあうるさい。虫で十分だ。
更にうるさくなったが無視だ。
色々と調べたいが下手に手出しして問題になっても困る。
虫だけに無視。
考えてから面白いのだろうか?この一文。と浮かんだ内容に一人悩む。
陰りに気づいて空を見上げて、夜が来ることを悟る。
夜の帳とはよく言ったものだと空から目をそらして周囲を観察。
日の沈みが日本と変わらず、立ち上がり、気配のある場所から離れた位置で木の上に登って休む。
睡眠は大事。
脳を休めるのを大事に目を閉じる。
夢とも現ともわからないまま目の前の扉を眺める。
同じような扉に、一つだけ厳重に鎖が巻かれている。
戒めの鎖。
朝方に伸びをして地面に降りる。
木の虚にあった気配が弱くなっているので穴を探り、引きずり出す。
犬のような見た目の四足獣。
大きさは手のひらサイズ。
生まれたばかりなのか目は開いていない。
毛色は土汚れでわからない。
生命力は、弱っているのだけは理解できる。
触って骨格を触る。
撫でられることが気持ちいいのかひゅんと嬉しそうに鼻を鳴らす。
狼
そう感じ取る。
弱っている姿にご飯どうしようか。と周囲を見て、これと虫が蔦を示す。
手で蔦に触れれば、鉄パイプの半分ほどの太さがある。
特に荒れる様子もない手で引き千切り、中から蜜が垂れてくる。
己の手を見て、舌で舐める。
舌に痺れはなく、少々苦いが花蜜、いや。蜂蜜に近い。
行けるかと狼に向けるが鼻を鳴らすだけ。
だが舌は出している。
一度座って、水で軽く薄めて何度も指から与える。
必死に吸いついてくる。
体を撫でて、ゲップとお腹が一杯になったのを確認して川に向かい体を洗う。
大暴れするのを無視して続ける。
洗い終えて、体を拭くものを持っていないことに気づく。
だがタイミングよく虫が差し出してくる布を受け取り、そしてその背後に座ったままいる猫、いや。虎に近い大きさと見た目を眺める。
しばらく眺めつつ生き物の体を拭う。
灰色に近い毛並みになったのを視界の端で確認。
その様子を伺いつつもがうと鳴くトラ擬き。
その足元には子供がいてジャレついている。
トラのお母さん。
トラママ。
そんな名称が頭に浮かぶ。
思わず手を出せば自ら頭を寄せてくる。
敵意はなしと判断する。
しばらく撫でてからこの布どこから持ってきたと虫を見る。
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