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沈黙の日々
5,温もり(旨)
外に出て、トラママたちと合流する。
狼の面倒を見てくれていたトラママに感謝して、近くで見かけた果物や野草を回収しながら向かう。
狼は腕の中でくつろいでいるので鞄に入れてみる。
鼻を鳴らすが手を入れて頭を撫でれば満足げ。
撫でられ満足したのか大人しく収まって再び眠りに落ちている。
川に到着後狼を解放すればトラママとその子達とで遊んでいる。
どうやら色々と躾を受けているようだ。
岩を組み、枝を拾って火を起こす。
鞄に戻して、魚でも取るかと水を煮沸しながら考える。
トラママが近くで子供達を寝かしつけると川を覗き込んでいる。
食事の時間?と考えながら途中で回収した植物などの毒を確認していく。
自身の手足口を使って猛毒選別を行う。
唐突に頭に何かが当たり振り返った瞬間、魚が顔面に当たる。
トラママが魚を弾いた格好のままこちらを見て、ごめんと慌てて駆け寄り舐めてくる。
やめて、と毛皮を押し返す。
大丈夫だと示して、せっかくなので周辺に散らかっている魚をかき集めて調理する。
魚を手で解体する。
開きにして火で炙り、塩をかける。
何故か後ろで待機しているトラママ。
塩をかけた一つだけもらうと告げて、他はどうぞ。と差し出す。
トラママが眺めて、口に運んでいる。
火を炙った魚に嫌悪感を抱いていないところを見ると、人にご飯をもらっていたのか、育てられて放逐されたのか。
最低限の文明はあると判断する。
同じく口に運び、美味しいと頷く。
その間にもトラママは子供を咥えて連れてきてご飯を与える。
忘れることなく連れてくると焼き魚へと食いつく。
そんな親子を眺める。
狼を膝に乗せて撫でながら食事を続ける。
気づけば狼以外も膝の上を占領せんと子供たちが乗っている。
そんな幼子を横目に明日には動くかとどっちに行こうか水を飲みながら考える。
なんでトラママが懐いてくれるかはわからない。
それでも彼女が守ってくれている間にどうにか人のいる場所に行きたい。
思わず空を見上げる。
青く澄んだ色。
どこの世界も変わらないのかと眺める。
あの人も今は何をしているだろうか。
会いたい。
狼もちゃんとお風呂に入れて、飼育許可も得て。
せめて大人になるまでは一緒に居れたら。
狼はトラママがお乳を分けてくれたのかお腹一杯と欠伸をしている。
街についたらトラママにもお礼をしようと決める。
嬉しそうにごろごろと体を寄せてくる。
二日目の夜が来る。
トラママがこっち来いと丸まって誘惑してくる。
期待された目で誘惑されて断れるはずもなくクッション代わりに埋もれる。
毛皮に埋もれて寝たら、圧迫される夢を見た気がする。
後暑かった。
それでも、久々に悪くない寝床だった。
一生ここにいてもいいんじゃないかとさえ思った。
でもそれはできないのだろう。
明日こそは動こう。
そう明日こそは。
トラママにも迷惑がかかりすぎる。
でも、できるならば町に行くまでその毛皮に包まれていたい。
それだけ心地よかった。
猫吸いする人の気持ちが、凄くわかった。
狼の面倒を見てくれていたトラママに感謝して、近くで見かけた果物や野草を回収しながら向かう。
狼は腕の中でくつろいでいるので鞄に入れてみる。
鼻を鳴らすが手を入れて頭を撫でれば満足げ。
撫でられ満足したのか大人しく収まって再び眠りに落ちている。
川に到着後狼を解放すればトラママとその子達とで遊んでいる。
どうやら色々と躾を受けているようだ。
岩を組み、枝を拾って火を起こす。
鞄に戻して、魚でも取るかと水を煮沸しながら考える。
トラママが近くで子供達を寝かしつけると川を覗き込んでいる。
食事の時間?と考えながら途中で回収した植物などの毒を確認していく。
自身の手足口を使って猛毒選別を行う。
唐突に頭に何かが当たり振り返った瞬間、魚が顔面に当たる。
トラママが魚を弾いた格好のままこちらを見て、ごめんと慌てて駆け寄り舐めてくる。
やめて、と毛皮を押し返す。
大丈夫だと示して、せっかくなので周辺に散らかっている魚をかき集めて調理する。
魚を手で解体する。
開きにして火で炙り、塩をかける。
何故か後ろで待機しているトラママ。
塩をかけた一つだけもらうと告げて、他はどうぞ。と差し出す。
トラママが眺めて、口に運んでいる。
火を炙った魚に嫌悪感を抱いていないところを見ると、人にご飯をもらっていたのか、育てられて放逐されたのか。
最低限の文明はあると判断する。
同じく口に運び、美味しいと頷く。
その間にもトラママは子供を咥えて連れてきてご飯を与える。
忘れることなく連れてくると焼き魚へと食いつく。
そんな親子を眺める。
狼を膝に乗せて撫でながら食事を続ける。
気づけば狼以外も膝の上を占領せんと子供たちが乗っている。
そんな幼子を横目に明日には動くかとどっちに行こうか水を飲みながら考える。
なんでトラママが懐いてくれるかはわからない。
それでも彼女が守ってくれている間にどうにか人のいる場所に行きたい。
思わず空を見上げる。
青く澄んだ色。
どこの世界も変わらないのかと眺める。
あの人も今は何をしているだろうか。
会いたい。
狼もちゃんとお風呂に入れて、飼育許可も得て。
せめて大人になるまでは一緒に居れたら。
狼はトラママがお乳を分けてくれたのかお腹一杯と欠伸をしている。
街についたらトラママにもお礼をしようと決める。
嬉しそうにごろごろと体を寄せてくる。
二日目の夜が来る。
トラママがこっち来いと丸まって誘惑してくる。
期待された目で誘惑されて断れるはずもなくクッション代わりに埋もれる。
毛皮に埋もれて寝たら、圧迫される夢を見た気がする。
後暑かった。
それでも、久々に悪くない寝床だった。
一生ここにいてもいいんじゃないかとさえ思った。
でもそれはできないのだろう。
明日こそは動こう。
そう明日こそは。
トラママにも迷惑がかかりすぎる。
でも、できるならば町に行くまでその毛皮に包まれていたい。
それだけ心地よかった。
猫吸いする人の気持ちが、凄くわかった。
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