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沈黙の日々
6,仲間を呼んだ(嫌)
目を開けて体を起こす。
まだ夜明け前だが、川沿いに近づいて体を洗う。
ぷるぷると体を振って、服を着る。
「きゅううう」
遠吠えに近い声に、呼んだのかと戻れば嬉しそうに這いよってくる。
本人は至って普通に歩いているつもりなのだろうが足腰がまだ出来ていない赤子。
人間で言うハイハイのような物だろうか。
もうちょっと歩かせておきたい気もする。
それでも養うと決めた以上置いてはいけない。
朝ご飯を適当に取っておいた果物を朝食にする。
その間に狼や他の子供にご飯を与えるトラママに感謝する。
簡単な食事を終えて、立ち上がり狼を鞄にいれて、歩く。
トラママの子供達は足元にじゃれついてくる。
いつも以上にあまり早く進めない。
横目で見たトラママががうと吠えると子供たちが離れていく。
わかってくれたのかと安堵していればトラママと一緒に森の中へ消えていく。
残念と思ってしまう。
もっと毛皮に埋もれたかった。
もっと撫でたかった。
もうちょっと子育てについて見ていたかった。
残された狼のことについて一つ思い出す。
名前を考えるという重大な項目。
(あ、アーク、アバーン、い、イクス、イーロン、い、イベルタル。い、イン。イフ、イヴ。う、ウール。う、ヴォルフ、ウロ。ウッド。え、エース、エナガ、エルボー。アッパーカット。お、オーバードライブ、イヌ?ポチ、タマ。チョビ)
鞄の中を覗き込めば、何?と見上げてくる狼。
撫でればきゃっきゃと楽しそうに戯れてくる。
狼が満足したのを見て、名前は一旦保留にして、先に進む。
人の気配に思わず振り返り、手遅れながらも岩陰へと隠れる。
違いますようにと祈るように岩陰から覗き込む。
人の集団が、何か喋っている。
女の大声にびくつく。
見覚えのない同種と見覚えのある制服。
人を全員確認して安堵すると外に出る。
敵意はないと両手を上にして。
制服を着ている生徒以外で大人だろう教師。
教師の中でも一番若そうな男が声をかけてくる。
こくりと頷き、どう説明しようか悩んでから最初の手紙を差し出す。
警戒しているので裏側を見せて、受け取らせる。
呟きながらも、手紙を取り出して全員の前で声を出して読み出す。
荷物と呟く姿に、こっち。と示す。
示した先に何故かいる見知った顔の生徒。
思わず指を下ろす。
生徒Aは仲間を呼んだ。
姿をくらますにしても馬車の案内だけはしておこうと決める。
馬車の前で何もしない生徒や教師を見て、致し方がなく鞄を持って降りてくる。
それを見て何人かはようやく動き出し、持ち出せなかった道具を持ち出している。
馬車に刺さってるこれは?と言う声は聞かなかったことにする。
そういえば馬がいればいいのにと少し周辺を探したが見当たらない。
御者場を見れば馬と馬車を繋ぐハーネスが簡単に外れるような細工になっている。
強いて言うならば馬がちょっとでも通常と違う動きをすれば、馬だけが走り去っていけるような。
つまり、この業者は、馬を大事にしていたか、もしくは、この人々が見捨てられたか。
前者ならばまだいいが、後者は誰に。とは考えたくない。
つまりは馬のほうが人より大事だった。
アルカンシェルが人命を蔑ろにする存在である可能性も出てきたということ。
どういう存在か、何らかの理由かわからない以上信用はし辛い。
同族ではなく動物を大切にする存在だ。
ただ喜んで感謝している彼らに特別言う必要もないだろう。
まだ夜明け前だが、川沿いに近づいて体を洗う。
ぷるぷると体を振って、服を着る。
「きゅううう」
遠吠えに近い声に、呼んだのかと戻れば嬉しそうに這いよってくる。
本人は至って普通に歩いているつもりなのだろうが足腰がまだ出来ていない赤子。
人間で言うハイハイのような物だろうか。
もうちょっと歩かせておきたい気もする。
それでも養うと決めた以上置いてはいけない。
朝ご飯を適当に取っておいた果物を朝食にする。
その間に狼や他の子供にご飯を与えるトラママに感謝する。
簡単な食事を終えて、立ち上がり狼を鞄にいれて、歩く。
トラママの子供達は足元にじゃれついてくる。
いつも以上にあまり早く進めない。
横目で見たトラママががうと吠えると子供たちが離れていく。
わかってくれたのかと安堵していればトラママと一緒に森の中へ消えていく。
残念と思ってしまう。
もっと毛皮に埋もれたかった。
もっと撫でたかった。
もうちょっと子育てについて見ていたかった。
残された狼のことについて一つ思い出す。
名前を考えるという重大な項目。
(あ、アーク、アバーン、い、イクス、イーロン、い、イベルタル。い、イン。イフ、イヴ。う、ウール。う、ヴォルフ、ウロ。ウッド。え、エース、エナガ、エルボー。アッパーカット。お、オーバードライブ、イヌ?ポチ、タマ。チョビ)
鞄の中を覗き込めば、何?と見上げてくる狼。
撫でればきゃっきゃと楽しそうに戯れてくる。
狼が満足したのを見て、名前は一旦保留にして、先に進む。
人の気配に思わず振り返り、手遅れながらも岩陰へと隠れる。
違いますようにと祈るように岩陰から覗き込む。
人の集団が、何か喋っている。
女の大声にびくつく。
見覚えのない同種と見覚えのある制服。
人を全員確認して安堵すると外に出る。
敵意はないと両手を上にして。
制服を着ている生徒以外で大人だろう教師。
教師の中でも一番若そうな男が声をかけてくる。
こくりと頷き、どう説明しようか悩んでから最初の手紙を差し出す。
警戒しているので裏側を見せて、受け取らせる。
呟きながらも、手紙を取り出して全員の前で声を出して読み出す。
荷物と呟く姿に、こっち。と示す。
示した先に何故かいる見知った顔の生徒。
思わず指を下ろす。
生徒Aは仲間を呼んだ。
姿をくらますにしても馬車の案内だけはしておこうと決める。
馬車の前で何もしない生徒や教師を見て、致し方がなく鞄を持って降りてくる。
それを見て何人かはようやく動き出し、持ち出せなかった道具を持ち出している。
馬車に刺さってるこれは?と言う声は聞かなかったことにする。
そういえば馬がいればいいのにと少し周辺を探したが見当たらない。
御者場を見れば馬と馬車を繋ぐハーネスが簡単に外れるような細工になっている。
強いて言うならば馬がちょっとでも通常と違う動きをすれば、馬だけが走り去っていけるような。
つまり、この業者は、馬を大事にしていたか、もしくは、この人々が見捨てられたか。
前者ならばまだいいが、後者は誰に。とは考えたくない。
つまりは馬のほうが人より大事だった。
アルカンシェルが人命を蔑ろにする存在である可能性も出てきたということ。
どういう存在か、何らかの理由かわからない以上信用はし辛い。
同族ではなく動物を大切にする存在だ。
ただ喜んで感謝している彼らに特別言う必要もないだろう。
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