昨日の自分にサヨナラ

林 業

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沈黙の日々

13,後悔しろ(無)

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狼を獣たちにお願いして探索を始める。
鍵の場所や、地理を理解した。

一度外に出て、見つけて埋められている死体を引きずって持ってきた。
途中で手足がちぎれたりもしたが、むしろ亀裂に入れる程だったから助かった。

トラママの同種族を巻き込むのに躊躇いもあるが、此処にもいて、助けるので許してほしい。

獣が侵入したと、その騒ぎの間に更に探索する。
どうやらトラママの同種は無事退けられたらしいが、何人かは怪我をしたらしい。
同情はしない。

教師、学生の居場所も把握した。


だけど、見つけたとき、何故かすぐにバレた。
魔法か何らかの装置があったのだろう。

殴られ、蹴られ。
踏まれて、昔折られていた骨はもろく、簡単に折れていく。
嘲笑われて。
でも何も感じない。

泣き叫ぶ生徒や教師。
自分が変わると叫ぶカヤマに本当にいい先生だと思う。
その姿に笑う山賊に対しては許せない。

何らかの悪態も暴言も吐いてくる。
親の悪口は、自分の親はクズなのでいくらでも罵ってくれていい。



思わず彼がいる学校はいいところなのだなぁと改めて再認識する。
呻き声一つ上げないと気味悪がり始めた山賊。

人を痛めつけて悦に浸っている人間こそ気持ち悪いと思う。
彼らが顔を覗いて、「氷雪の」とか「なんでこいつが」とか言い出し、体中に新たな痣や傷を作ったもののそこで止まる。


そして獣たちの檻のある部屋へと放り込まれる。


予測だが、この怪我を獣たちがしがことにしたいのだろう。
残念だが、この獣たちには無意味だろうが。

この檻のマスターキーはこっちにある。
計画は獣たちでもわかるように単純明快。


計画名は虐殺。



彼らに告げることはたった二つ。
簡単には死なない殺し方。
実行の時間。

そして約束させる。

二度と残酷な殺し方をやらないこと。
子に教えないこと。
狼の子を殺さないこと。
檻の中にいる人間には手出ししないこと。

そして、ここの間取りについて伝えておく。

後は時間さえ来れば彼らを開放するだけ。

自分は死んでもいい。
心残りはいくつかあるが。


それでも山賊に殺されるよりはましだ。


狼は自ら他の獣に向かって行ってあしらわれている。
すごいんだぞ。アピールにぺしりと前足を乗せられ、きゃんきゃんと逃げ帰って来る。
もう一度行けと送り返す。
無情な。
と言いたそうな表情だがそれでも突っ返せば今度は恐る恐る挨拶している。
そうすれば母乳を分けてもらえている。


ありがたい。

目を閉じて時間が来るのを待つ。

時間が来たと判断して瓶を割り、虫を開放して、鍵を渡して開放してもらう。

さぁ、山賊ども。



後悔して死に様晒せ。

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