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クリスタ王国
6,退院(思考)
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アヤはサガラ、カヤマと病室の整理をする。
借りていた本を返しに行き、アヤとサガラは忘れ物がないか最終チェックを行いつつ会話する。
ウロは遊んでいた玩具を加えたままアヤの後ろをついて回っている。
「ウロ。そろそろ渡して。外に出るよ」
ウロは一瞬唸り声を上げたが、大人しく口から離す。
アヤはカバンへと放り込み、他はないと満足する。
入院していたのは二週間ほど。
その間に歪だった手足は綺麗に治してもらい、リハビリと栄養不足などの体調不良だった部分も最低限治っている。
後は根気よくリハビリを続け、薬や通院などで様子を見るとのこと。
最長で六年ほど。最低でも二年ほど前からのことなので日常生活に支障が出る程度には筋肉の衰えが出ている。
大型な柄のついた物などは持てるようになった。
ペンはまだ持てないのでリハビリを重ねている。
ありがたいことにカヤマからは持っていたからと鉛筆を一本もらえて、それでリハビリをしている。
「それにしてもカヤマ先生になついているよな。アヤは」
「ん。あの中で一番信頼できる先生」
サガラは驚いたようにこちらを見る。
「自分の担任とかは?」
今回一緒に来たアヤの学校の教師や生徒はアヤを虐めている者たちばかりである。
あんなのを信頼しろと言うのは無理がある。
「そういえば、家族はいないのか?」
カヤマが丁度戻ってきたらしい。
不思議そうに見てくる。
「兄弟一人、親二人。父方のおじおば、一組近所住まい。それ以外の親戚づきあいしてない。じいちゃんばあちゃん。小学校前にいない」
アヤは唯一無二の家族である彼を浮かべる。
(はぁ?ジンクス?まぁいいけど)
「兄弟。じゃあ、こうの、コウノ、アヤトはお前の兄貴か?」
「一応。アヤトが兄。は、えっと、双子です。せんせ。あやと知っているんですか?元気でした?」
「ん。あぁ。こっちに来る直前まで話をしていた」
「そっか」
どことなく嬉しそうなアヤにウロは擦り寄る。
サガラやカヤマも嬉しそうである。
「二人のご家族は?親とか奥さんとか」
「俺は婚約者がいるんだけどな」
帰りたそうなカヤマ。
俺は独りっ子と嬉しそうなサガラ。
だからアヤに兄呼びを示してきているわけだが
親はろくでもない人だ。
小さい頃は祖父母に預け、今は成績がいい方を優遇する。
いい成績を残して将来は養えと言うことらしい。
御免被りたいことだ。
さらに成績がいい方が「アヤト」で兄であるというが「アヤ」と言う名を一度も呼んだことはない。
親がアヤトと呼べばそっちがアヤトになるのだ。
おかげで双子であるが、兄弟よりお互いに半身だとか片割れとかそっちのほうが合う気がしている。
あんな親元にいる彼が心配である。
考えてから思考を切り替える。
準備も終えてお城へと向かうことにする。
抱っこしようとウロを見ればカヤマに強請っているのに気づく。
借りていた本を返しに行き、アヤとサガラは忘れ物がないか最終チェックを行いつつ会話する。
ウロは遊んでいた玩具を加えたままアヤの後ろをついて回っている。
「ウロ。そろそろ渡して。外に出るよ」
ウロは一瞬唸り声を上げたが、大人しく口から離す。
アヤはカバンへと放り込み、他はないと満足する。
入院していたのは二週間ほど。
その間に歪だった手足は綺麗に治してもらい、リハビリと栄養不足などの体調不良だった部分も最低限治っている。
後は根気よくリハビリを続け、薬や通院などで様子を見るとのこと。
最長で六年ほど。最低でも二年ほど前からのことなので日常生活に支障が出る程度には筋肉の衰えが出ている。
大型な柄のついた物などは持てるようになった。
ペンはまだ持てないのでリハビリを重ねている。
ありがたいことにカヤマからは持っていたからと鉛筆を一本もらえて、それでリハビリをしている。
「それにしてもカヤマ先生になついているよな。アヤは」
「ん。あの中で一番信頼できる先生」
サガラは驚いたようにこちらを見る。
「自分の担任とかは?」
今回一緒に来たアヤの学校の教師や生徒はアヤを虐めている者たちばかりである。
あんなのを信頼しろと言うのは無理がある。
「そういえば、家族はいないのか?」
カヤマが丁度戻ってきたらしい。
不思議そうに見てくる。
「兄弟一人、親二人。父方のおじおば、一組近所住まい。それ以外の親戚づきあいしてない。じいちゃんばあちゃん。小学校前にいない」
アヤは唯一無二の家族である彼を浮かべる。
(はぁ?ジンクス?まぁいいけど)
「兄弟。じゃあ、こうの、コウノ、アヤトはお前の兄貴か?」
「一応。アヤトが兄。は、えっと、双子です。せんせ。あやと知っているんですか?元気でした?」
「ん。あぁ。こっちに来る直前まで話をしていた」
「そっか」
どことなく嬉しそうなアヤにウロは擦り寄る。
サガラやカヤマも嬉しそうである。
「二人のご家族は?親とか奥さんとか」
「俺は婚約者がいるんだけどな」
帰りたそうなカヤマ。
俺は独りっ子と嬉しそうなサガラ。
だからアヤに兄呼びを示してきているわけだが
親はろくでもない人だ。
小さい頃は祖父母に預け、今は成績がいい方を優遇する。
いい成績を残して将来は養えと言うことらしい。
御免被りたいことだ。
さらに成績がいい方が「アヤト」で兄であるというが「アヤ」と言う名を一度も呼んだことはない。
親がアヤトと呼べばそっちがアヤトになるのだ。
おかげで双子であるが、兄弟よりお互いに半身だとか片割れとかそっちのほうが合う気がしている。
あんな親元にいる彼が心配である。
考えてから思考を切り替える。
準備も終えてお城へと向かうことにする。
抱っこしようとウロを見ればカヤマに強請っているのに気づく。
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