32 / 147
平和な日々
1,日記(無)
しおりを挟む
アヤは日記を書く。
鼻歌交じりにアヤトへの手紙のように綴る。
日付、天候、食べたもの。
どのような日だったか。
ウロの日々。
学んだこと。
ノートを変えて料理、レシピ、料理以外の今後作りたいもの。
必要材料。
等を明記していく。
ウロは歌を聞きながら居眠り中。
どうやらフリザードは来訪客を迎えているらしく、こっちがいいとウロは一匹で戻ってきた。
(出来るならウロに付いてきてくれる人いたらいいのに)
このお城でウロに危害を加える人はいない。
特にフリザードの通常の行動範囲内ではウロを見かけても声をかけるぐらいで無理に触ろうとしない。
なので逆に落ち着かないのか、おやつ欲しさか、自分から撫でていいよ。という姿を度々目撃している。
徐々にその人数も増えているようなので、成長を感じる。
周囲はその姿にほっこりしているそうだ。
おやつをポケットに入れて期待している人もいるとは掃除部屋担当者の噂で聞いた。
とはいえどこの悪意の種が落ちているかもわからない。
最低限、ウロへ危険を知らせてくれる人が欲しい。
ふと思い出すあの二人。
(人頭費って結構高いんだよな。それに子供だ。流石に)
首を捻りつつ、振り返ればカヤマがいる。
なんで気づくんだとぼやきつつも、続ける。
「こうの。面談の時間だぞ。いいか?」
「ん。大丈夫、です」
ウロが起き上がり、アヤが持ってきた椅子に飛び乗る。
が、カヤマに抱き上げられ、膝に上に置かれると撫でながら話す。
これ違うと少々不満げなウロ。
定期的に教師が生徒の様子を見るらしい。
アヤもするのか聞けば、カヤマがするとなったらしい。
今の様子を見ていると正直、ウロを撫でたかったのかとも思う。
アヤにしてみればどっちでもいいのだがカヤマは慕っているので従うことにする。
色々と会話してから、先程のことについて相談する。
「相談してみればいいだろう」
「今、して、ます」
「俺じゃなくて陛下」
「フリザード、おー?」
「一応ウロは国有だろ?親元に届けるための目を借りてもいいのか聞けばいいだろう。今はいいけどそのうち風呂入れるやつも確保しなきゃ大型犬が暴れ回るのは大変だぞ」
ウロ、犬じゃないよとカヤマを見る。
カヤマは頭を撫でるだけ。
「あー、そうだ」
ウロはお風呂というか水が苦手なのだ。
苦手を作ったのはアヤな気がするのは黙っている。
洗い方を知らなかったとはいえ川で適当に洗うんじゃなかったか。
「ま、いいや。それで生活で困ってることや陛下についてとか。他はあるか?」
「生活」
悩んで首を捻る。
「あ、理論覚えたので魔法が使えるようになりたい、です」
「証明書が魔力制御の補助魔導具かわりで、それがないと危険らしいからな。陛下から変わりをもらうまで待つんだ」
「魔力制御覚えるべきか。いろどりと」
どうするかと悩んでからカヤマがいたと慌てて向き直る。
カヤマは呆れたように、それでも会話を続けてくれる。
鼻歌交じりにアヤトへの手紙のように綴る。
日付、天候、食べたもの。
どのような日だったか。
ウロの日々。
学んだこと。
ノートを変えて料理、レシピ、料理以外の今後作りたいもの。
必要材料。
等を明記していく。
ウロは歌を聞きながら居眠り中。
どうやらフリザードは来訪客を迎えているらしく、こっちがいいとウロは一匹で戻ってきた。
(出来るならウロに付いてきてくれる人いたらいいのに)
このお城でウロに危害を加える人はいない。
特にフリザードの通常の行動範囲内ではウロを見かけても声をかけるぐらいで無理に触ろうとしない。
なので逆に落ち着かないのか、おやつ欲しさか、自分から撫でていいよ。という姿を度々目撃している。
徐々にその人数も増えているようなので、成長を感じる。
周囲はその姿にほっこりしているそうだ。
おやつをポケットに入れて期待している人もいるとは掃除部屋担当者の噂で聞いた。
とはいえどこの悪意の種が落ちているかもわからない。
最低限、ウロへ危険を知らせてくれる人が欲しい。
ふと思い出すあの二人。
(人頭費って結構高いんだよな。それに子供だ。流石に)
首を捻りつつ、振り返ればカヤマがいる。
なんで気づくんだとぼやきつつも、続ける。
「こうの。面談の時間だぞ。いいか?」
「ん。大丈夫、です」
ウロが起き上がり、アヤが持ってきた椅子に飛び乗る。
が、カヤマに抱き上げられ、膝に上に置かれると撫でながら話す。
これ違うと少々不満げなウロ。
定期的に教師が生徒の様子を見るらしい。
アヤもするのか聞けば、カヤマがするとなったらしい。
今の様子を見ていると正直、ウロを撫でたかったのかとも思う。
アヤにしてみればどっちでもいいのだがカヤマは慕っているので従うことにする。
色々と会話してから、先程のことについて相談する。
「相談してみればいいだろう」
「今、して、ます」
「俺じゃなくて陛下」
「フリザード、おー?」
「一応ウロは国有だろ?親元に届けるための目を借りてもいいのか聞けばいいだろう。今はいいけどそのうち風呂入れるやつも確保しなきゃ大型犬が暴れ回るのは大変だぞ」
ウロ、犬じゃないよとカヤマを見る。
カヤマは頭を撫でるだけ。
「あー、そうだ」
ウロはお風呂というか水が苦手なのだ。
苦手を作ったのはアヤな気がするのは黙っている。
洗い方を知らなかったとはいえ川で適当に洗うんじゃなかったか。
「ま、いいや。それで生活で困ってることや陛下についてとか。他はあるか?」
「生活」
悩んで首を捻る。
「あ、理論覚えたので魔法が使えるようになりたい、です」
「証明書が魔力制御の補助魔導具かわりで、それがないと危険らしいからな。陛下から変わりをもらうまで待つんだ」
「魔力制御覚えるべきか。いろどりと」
どうするかと悩んでからカヤマがいたと慌てて向き直る。
カヤマは呆れたように、それでも会話を続けてくれる。
0
あなたにおすすめの小説
拝啓、目が覚めたらBLゲームの主人公だった件
碧月 晶
BL
さっきまでコンビニに向かっていたはずだったのに、何故か目が覚めたら病院にいた『俺』。
状況が分からず戸惑う『俺』は窓に映った自分の顔を見て驚いた。
「これ…俺、なのか?」
何故ならそこには、恐ろしく整った顔立ちの男が映っていたのだから。
《これは、現代魔法社会系BLゲームの主人公『石留 椿【いしどめ つばき】(16)』に転生しちゃった元平凡男子(享年18)が攻略対象たちと出会い、様々なイベントを経て『運命の相手』を見つけるまでの物語である──。》
────────────
~お知らせ~
※第3話を少し修正しました。
※第5話を少し修正しました。
※第6話を少し修正しました。
※第11話を少し修正しました。
※第19話を少し修正しました。
※第22話を少し修正しました。
※第24話を少し修正しました。
※第25話を少し修正しました。
※第26話を少し修正しました。
※第31話を少し修正しました。
※第32話を少し修正しました。
────────────
※感想(一言だけでも構いません!)、いいね、お気に入り、近況ボードへのコメント、大歓迎です!!
※表紙絵は作者が生成AIで試しに作ってみたものです。
僕に双子の義兄が出来まして
サク
BL
この度、この僕に双子の義兄が出来ました。もう、嬉し過ぎて自慢しちゃうよ。でも、自慢しちゃうと、僕の日常が壊れてしまう気がするほど、その二人は人気者なんだよ。だから黙って置くのが、吉と見た。
そんなある日、僕は二人の秘密を知ってしまった。ん?知っているのを知られてしまった?が正しいかも。
ごめんよ。あの時、僕は焦っていたんだ。でもね。僕の秘密もね、共有して、だんだん仲良くなったんだよ。
…仲良くなったと、そう信じている。それから、僕の日常は楽しく、幸せな日々へと変わったんだ。そんな僕の話だよ。
え?内容紹介が内容紹介になってないって?気にしない、気にしない。
彼の至宝
まめ
BL
十五歳の誕生日を迎えた主人公が、突如として思い出した前世の記憶を、本当にこれって前世なの、どうなのとあれこれ悩みながら、自分の中で色々と折り合いをつけ、それぞれの幸せを見つける話。
フローブルー
とぎクロム
BL
——好きだなんて、一生、言えないままだと思ってたから…。
高二の夏。ある出来事をきっかけに、フェロモン発達障害と診断された雨笠 紺(あまがさ こん)は、自分には一生、パートナーも、子供も望めないのだと絶望するも、その後も前向きであろうと、日々を重ね、無事大学を出て、就職を果たす。ところが、そんな新社会人になった紺の前に、高校の同級生、日浦 竜慈(ひうら りゅうじ)が現れ、紺に自分の息子、青磁(せいじ)を預け(押し付け)ていく。——これは、始まり。ひとりと、ひとりの人間が、ゆっくりと、激しく、家族になっていくための…。
幸せごはんの作り方
コッシー
BL
他界した姉の娘、雫ちゃんを引き取ることになった天野宗二朗。
しかし三十七年間独り身だった天野は、子供との接し方が分からず、料理も作れず、仕事ばかりの日々で、ずさんな育て方になっていた。
そんな天野を見かねた部下の水島彰がとった行動はーー。
仕事もプライベートも完璧優秀部下×仕事中心寡黙上司が、我が儘を知らない五歳の女の子と一緒に過ごすお話し。
黒獅子の愛でる花
なこ
BL
レノアール伯爵家次男のサフィアは、伯爵家の中でもとりわけ浮いた存在だ。
中性的で神秘的なその美しさには、誰しもが息を呑んだ。
深い碧眼はどこか憂いを帯びており、見る者を惑わすと言う。
サフィアは密かに、幼馴染の侯爵家三男リヒトと将来を誓い合っていた。
しかし、その誓いを信じて疑うこともなかったサフィアとは裏腹に、リヒトは公爵家へ婿入りしてしまう。
毎日のように愛を囁き続けてきたリヒトの裏切り行為に、サフィアは困惑する。
そんなある日、複雑な想いを抱えて過ごすサフィアの元に、幼い王太子の世話係を打診する知らせが届く。
王太子は、黒獅子と呼ばれ、前国王を王座から引きずり降ろした現王と、その幼馴染である王妃との一人息子だ。
王妃は現在、病で療養中だという。
幼い王太子と、黒獅子の王、王妃の住まう王城で、サフィアはこれまで知ることのなかった様々な感情と直面する。
サフィアと黒獅子の王ライは、二人を取り巻く愛憎の渦に巻き込まれながらも、密かにゆっくりと心を通わせていくが…
祖国に棄てられた少年は賢者に愛される
結衣可
BL
祖国に棄てられた少年――ユリアン。
彼は王家の反逆を疑われ、追放された身だと信じていた。
その真実は、前王の庶子。王位継承権を持ち、権力争いの渦中で邪魔者として葬られようとしていたのだった。
絶望の中、彼を救ったのは、森に隠棲する冷徹な賢者ヴァルター。
誰も寄せつけない彼が、なぜかユリアンを庇護し、結界に守られた森の家で共に過ごすことになるが、王都の陰謀は止まらず、幾度も追っ手が迫る。
棄てられた少年と、孤独な賢者。
陰謀に覆われた王国の中で二人が選ぶ道は――。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる