36 / 147
平和な日々
5,それぞれの道へ(悲哀)
しおりを挟む
アヤたちがこの世界に来て半年ほど。
既に馴染んでいるアヤたち異邦人。
中にはすでに就職先を決めて活動中の者までいる。
ちなみにアヤは地球の頃に覚えた知識を使って小金を稼いでいる。
基本はアルカンシェルに、時折、小さなお店に貢献している。
いくつかはすでに商品化されていたり、商品開発中だと値引き金額を提示された。
いい小遣い稼ぎである。
サガラは兵士として。
タミヤはアルカンシェルのパティシエとして。
カヤマは教師になりたいそうだが、今はとある研究機関に入ることとなったらしい。
皆、それぞれの道へ進み始めている。
ウロは小型犬サイズにまで成長している。
アヤが寝転ぶのをウロは喜んでちょっかいをかける。
だが顔を出したフィーはもう。と怒る。
「また寝転がって」
「きもちいいよ」
「良くてもお行儀は悪いんです」
怒りを顕わにするフィーはウロを見る。
ウロは楽しいの。とアヤの体をよじ登っている。
「ウロも。めっ」
やだ。と爪を立てて来るので、アヤは痛いとウロを抱き寄せる。
それから体を起こして、フィーの頭を撫でる。
「ありがとうね。フィーちゃん」
「そうやって誤魔化すんですから」
「あやさーん」
アイアが声をかけながら入ってくる。
甘えるような様子に子供っぽいがフィーを見てすぐに態度を改める。
「あ、フィーも居たのか」
「当然ですよ。アヤさんのお世話を任されていますから」
(あれ?ウロのお世話する子が欲しかったのに?あれ?)
フリザードに今度聞こうと改めて頭に叩き込む。
「それは俺もなんだけど。今は休憩時間だから来た。陛下のお手伝いしんどい」
「そんなに?」
アヤはアイアの頭を撫でればアイアは満足げ。
アイアもフィーも魔導具という魔術がかかった道具で身体的特徴である、アイアは角を、フィーは猫の耳と尻尾を隠している。
本人たちが人を大分警戒していたが故の処置であるそうだ。
勿体ないという気持ちと、身の安全を思えばという気持ちでアヤはとりあえず二人を撫でておく。
ウロは撫でろと促してくるので一旦二人から手を話してウロを撫で回す。
「俺は頭使うの苦手なのに」
アヤはどちらかというと頭を使うほうなのでピンとは来ない。
とりあえずと飲み物を用意する。
その間、二人にウロを任せる。
「そういえば、アヤさんって戦闘技能って持ってるんですか?」
アイアがウロを撫で回す。
「一応護身術ぐらいなら。乱用するなと言われているし、一対多数で使うなと言いつけられてる」
「それ、護身術っていうんですか?」
「命の危険がなかったから使う機会無かったけど」
お茶を二人に渡せば二人はお礼を言いながら受け取って口に運ぶ。
「そういえば、フィーちゃんも休憩時間?」
「いえ。私はアヤさんに来週行われるお披露目会の服の相談を。放っておくと普段着で顔を出そうとしそうなので。どなたも一着は用意するようにと支度金が入っているはずです」
「別に参加するつもりない」
「全員参加です」
「服は余り物で」
支給される服で行こうとするがフィーは呆れている。
「目立ちますよ」
「アイア君」
助けを求めるがアイアはウロにかまっていて、それでもと一言残す。
「正直いい服着てほしいと思ってます」
「じゃ、選びに行きましょうか」
フィーは満面の笑顔で告げる。
アヤは逃げたら駄目かなぁと眺める。
既に馴染んでいるアヤたち異邦人。
中にはすでに就職先を決めて活動中の者までいる。
ちなみにアヤは地球の頃に覚えた知識を使って小金を稼いでいる。
基本はアルカンシェルに、時折、小さなお店に貢献している。
いくつかはすでに商品化されていたり、商品開発中だと値引き金額を提示された。
いい小遣い稼ぎである。
サガラは兵士として。
タミヤはアルカンシェルのパティシエとして。
カヤマは教師になりたいそうだが、今はとある研究機関に入ることとなったらしい。
皆、それぞれの道へ進み始めている。
ウロは小型犬サイズにまで成長している。
アヤが寝転ぶのをウロは喜んでちょっかいをかける。
だが顔を出したフィーはもう。と怒る。
「また寝転がって」
「きもちいいよ」
「良くてもお行儀は悪いんです」
怒りを顕わにするフィーはウロを見る。
ウロは楽しいの。とアヤの体をよじ登っている。
「ウロも。めっ」
やだ。と爪を立てて来るので、アヤは痛いとウロを抱き寄せる。
それから体を起こして、フィーの頭を撫でる。
「ありがとうね。フィーちゃん」
「そうやって誤魔化すんですから」
「あやさーん」
アイアが声をかけながら入ってくる。
甘えるような様子に子供っぽいがフィーを見てすぐに態度を改める。
「あ、フィーも居たのか」
「当然ですよ。アヤさんのお世話を任されていますから」
(あれ?ウロのお世話する子が欲しかったのに?あれ?)
フリザードに今度聞こうと改めて頭に叩き込む。
「それは俺もなんだけど。今は休憩時間だから来た。陛下のお手伝いしんどい」
「そんなに?」
アヤはアイアの頭を撫でればアイアは満足げ。
アイアもフィーも魔導具という魔術がかかった道具で身体的特徴である、アイアは角を、フィーは猫の耳と尻尾を隠している。
本人たちが人を大分警戒していたが故の処置であるそうだ。
勿体ないという気持ちと、身の安全を思えばという気持ちでアヤはとりあえず二人を撫でておく。
ウロは撫でろと促してくるので一旦二人から手を話してウロを撫で回す。
「俺は頭使うの苦手なのに」
アヤはどちらかというと頭を使うほうなのでピンとは来ない。
とりあえずと飲み物を用意する。
その間、二人にウロを任せる。
「そういえば、アヤさんって戦闘技能って持ってるんですか?」
アイアがウロを撫で回す。
「一応護身術ぐらいなら。乱用するなと言われているし、一対多数で使うなと言いつけられてる」
「それ、護身術っていうんですか?」
「命の危険がなかったから使う機会無かったけど」
お茶を二人に渡せば二人はお礼を言いながら受け取って口に運ぶ。
「そういえば、フィーちゃんも休憩時間?」
「いえ。私はアヤさんに来週行われるお披露目会の服の相談を。放っておくと普段着で顔を出そうとしそうなので。どなたも一着は用意するようにと支度金が入っているはずです」
「別に参加するつもりない」
「全員参加です」
「服は余り物で」
支給される服で行こうとするがフィーは呆れている。
「目立ちますよ」
「アイア君」
助けを求めるがアイアはウロにかまっていて、それでもと一言残す。
「正直いい服着てほしいと思ってます」
「じゃ、選びに行きましょうか」
フィーは満面の笑顔で告げる。
アヤは逃げたら駄目かなぁと眺める。
0
あなたにおすすめの小説
拝啓、目が覚めたらBLゲームの主人公だった件
碧月 晶
BL
さっきまでコンビニに向かっていたはずだったのに、何故か目が覚めたら病院にいた『俺』。
状況が分からず戸惑う『俺』は窓に映った自分の顔を見て驚いた。
「これ…俺、なのか?」
何故ならそこには、恐ろしく整った顔立ちの男が映っていたのだから。
《これは、現代魔法社会系BLゲームの主人公『石留 椿【いしどめ つばき】(16)』に転生しちゃった元平凡男子(享年18)が攻略対象たちと出会い、様々なイベントを経て『運命の相手』を見つけるまでの物語である──。》
────────────
~お知らせ~
※第3話を少し修正しました。
※第5話を少し修正しました。
※第6話を少し修正しました。
※第11話を少し修正しました。
※第19話を少し修正しました。
※第22話を少し修正しました。
※第24話を少し修正しました。
※第25話を少し修正しました。
※第26話を少し修正しました。
※第31話を少し修正しました。
※第32話を少し修正しました。
────────────
※感想(一言だけでも構いません!)、いいね、お気に入り、近況ボードへのコメント、大歓迎です!!
※表紙絵は作者が生成AIで試しに作ってみたものです。
僕に双子の義兄が出来まして
サク
BL
この度、この僕に双子の義兄が出来ました。もう、嬉し過ぎて自慢しちゃうよ。でも、自慢しちゃうと、僕の日常が壊れてしまう気がするほど、その二人は人気者なんだよ。だから黙って置くのが、吉と見た。
そんなある日、僕は二人の秘密を知ってしまった。ん?知っているのを知られてしまった?が正しいかも。
ごめんよ。あの時、僕は焦っていたんだ。でもね。僕の秘密もね、共有して、だんだん仲良くなったんだよ。
…仲良くなったと、そう信じている。それから、僕の日常は楽しく、幸せな日々へと変わったんだ。そんな僕の話だよ。
え?内容紹介が内容紹介になってないって?気にしない、気にしない。
彼の至宝
まめ
BL
十五歳の誕生日を迎えた主人公が、突如として思い出した前世の記憶を、本当にこれって前世なの、どうなのとあれこれ悩みながら、自分の中で色々と折り合いをつけ、それぞれの幸せを見つける話。
フローブルー
とぎクロム
BL
——好きだなんて、一生、言えないままだと思ってたから…。
高二の夏。ある出来事をきっかけに、フェロモン発達障害と診断された雨笠 紺(あまがさ こん)は、自分には一生、パートナーも、子供も望めないのだと絶望するも、その後も前向きであろうと、日々を重ね、無事大学を出て、就職を果たす。ところが、そんな新社会人になった紺の前に、高校の同級生、日浦 竜慈(ひうら りゅうじ)が現れ、紺に自分の息子、青磁(せいじ)を預け(押し付け)ていく。——これは、始まり。ひとりと、ひとりの人間が、ゆっくりと、激しく、家族になっていくための…。
幸せごはんの作り方
コッシー
BL
他界した姉の娘、雫ちゃんを引き取ることになった天野宗二朗。
しかし三十七年間独り身だった天野は、子供との接し方が分からず、料理も作れず、仕事ばかりの日々で、ずさんな育て方になっていた。
そんな天野を見かねた部下の水島彰がとった行動はーー。
仕事もプライベートも完璧優秀部下×仕事中心寡黙上司が、我が儘を知らない五歳の女の子と一緒に過ごすお話し。
黒獅子の愛でる花
なこ
BL
レノアール伯爵家次男のサフィアは、伯爵家の中でもとりわけ浮いた存在だ。
中性的で神秘的なその美しさには、誰しもが息を呑んだ。
深い碧眼はどこか憂いを帯びており、見る者を惑わすと言う。
サフィアは密かに、幼馴染の侯爵家三男リヒトと将来を誓い合っていた。
しかし、その誓いを信じて疑うこともなかったサフィアとは裏腹に、リヒトは公爵家へ婿入りしてしまう。
毎日のように愛を囁き続けてきたリヒトの裏切り行為に、サフィアは困惑する。
そんなある日、複雑な想いを抱えて過ごすサフィアの元に、幼い王太子の世話係を打診する知らせが届く。
王太子は、黒獅子と呼ばれ、前国王を王座から引きずり降ろした現王と、その幼馴染である王妃との一人息子だ。
王妃は現在、病で療養中だという。
幼い王太子と、黒獅子の王、王妃の住まう王城で、サフィアはこれまで知ることのなかった様々な感情と直面する。
サフィアと黒獅子の王ライは、二人を取り巻く愛憎の渦に巻き込まれながらも、密かにゆっくりと心を通わせていくが…
祖国に棄てられた少年は賢者に愛される
結衣可
BL
祖国に棄てられた少年――ユリアン。
彼は王家の反逆を疑われ、追放された身だと信じていた。
その真実は、前王の庶子。王位継承権を持ち、権力争いの渦中で邪魔者として葬られようとしていたのだった。
絶望の中、彼を救ったのは、森に隠棲する冷徹な賢者ヴァルター。
誰も寄せつけない彼が、なぜかユリアンを庇護し、結界に守られた森の家で共に過ごすことになるが、王都の陰謀は止まらず、幾度も追っ手が迫る。
棄てられた少年と、孤独な賢者。
陰謀に覆われた王国の中で二人が選ぶ道は――。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる