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時戻り
5,感情に捨てて(無情)
あの日は、いつも通りの目覚めだった気がする。
多幸感に包まれて目を覚まし、現実を思い出すと一気に消えていく。
曇り空だった。
いつも通りに出発しようとしたら、途中まで送るとアヤトが一緒に登校してくれた。
アヤは歩くのが遅く片道三十分の距離を二時間近く使って歩く。
道中で出会う散歩中の近所の人や飼い犬、野良猫に挨拶して向かうのでそれだけ時間がかかることもある。
「アヤと出発するとこういうとき役得だよな」
嬉しそうに犬猫を撫でるアヤト。
「タローも可愛かったなぁ」
タロー?と思わず首をひねる。
「じいちゃんの犬だよ」
ちなみにアヤトの学校はそこから更に十分かかるのだが、本人は無理についてくる。
予鈴が鳴る前に到着し、アヤトは迎えにくるからと一言残して走っていく。
学校に通わなければ両親は自分を殴る。
学校に通っても同窓たちに殴られ、教師は無視する。
どっちも一緒なら避けやすい学校のほうがマシである。
今日もできる限り逃げた。
一度捕まったら殴られ、蹴られ、暴言を吐かれる。
虫を食わされることもしばしば。
椅子と机はボロボロ。
時々泥水をかけられる。
まぁ、慣れたら別にどうでもいい。
昔は制服を剥かれた。
写真を撮られた。
ばら撒かれたけど、逆に体中の傷が炎上を起こすことになった。
それ以後こりたのか裸を晒すなどは二度としなくなった。
こんな内容をフリザードには言えない。
知らないところで同窓に何をしでかすかわからない。
まだ報復は完成していないのに。
だからフリザードにはほとんど言わない。
何かあったんだろう。と言われてもいじめがあった。ぐらいにしか報告していない。
本人は大層不服そうだが今は我慢してほしい。
そして、放課後。
待ち伏せされて、逃げれなかった。
アヤトを攻撃すると言われて、許せなかった。
だけど反撃する前に学校に雷が落ちた。
それだけは覚えている。
そして目を覚ませば見知らぬ森の中に居た。
それからフリザードに出会えて、幸せだった。
生きていた。
幻じゃなかった。
優しさだけで、それだけで、十分なのに、幸せをくれようとしているその姿。
好きなんだって思った。
勝手に連れてきたのにウロも可愛がってくれる。
優しい貴方の力になりたい。
なのになんで、何もできないのだろうか。
何故彼らは自分の邪魔をするのだろうか。
「アヤ。今はまだ、喜びも必要ですが報復も大事です」
「俺様たちも楽しみにしているんだからな」
「後で一杯、怒られたら、泣いて、それで、幸せになろう」
「わしら皆で怒りを持って奴らに知らしめるんじゃ」
わかっている。
痛い目にあわないと懲りない事ぐらいわかっているよ。
多幸感に包まれて目を覚まし、現実を思い出すと一気に消えていく。
曇り空だった。
いつも通りに出発しようとしたら、途中まで送るとアヤトが一緒に登校してくれた。
アヤは歩くのが遅く片道三十分の距離を二時間近く使って歩く。
道中で出会う散歩中の近所の人や飼い犬、野良猫に挨拶して向かうのでそれだけ時間がかかることもある。
「アヤと出発するとこういうとき役得だよな」
嬉しそうに犬猫を撫でるアヤト。
「タローも可愛かったなぁ」
タロー?と思わず首をひねる。
「じいちゃんの犬だよ」
ちなみにアヤトの学校はそこから更に十分かかるのだが、本人は無理についてくる。
予鈴が鳴る前に到着し、アヤトは迎えにくるからと一言残して走っていく。
学校に通わなければ両親は自分を殴る。
学校に通っても同窓たちに殴られ、教師は無視する。
どっちも一緒なら避けやすい学校のほうがマシである。
今日もできる限り逃げた。
一度捕まったら殴られ、蹴られ、暴言を吐かれる。
虫を食わされることもしばしば。
椅子と机はボロボロ。
時々泥水をかけられる。
まぁ、慣れたら別にどうでもいい。
昔は制服を剥かれた。
写真を撮られた。
ばら撒かれたけど、逆に体中の傷が炎上を起こすことになった。
それ以後こりたのか裸を晒すなどは二度としなくなった。
こんな内容をフリザードには言えない。
知らないところで同窓に何をしでかすかわからない。
まだ報復は完成していないのに。
だからフリザードにはほとんど言わない。
何かあったんだろう。と言われてもいじめがあった。ぐらいにしか報告していない。
本人は大層不服そうだが今は我慢してほしい。
そして、放課後。
待ち伏せされて、逃げれなかった。
アヤトを攻撃すると言われて、許せなかった。
だけど反撃する前に学校に雷が落ちた。
それだけは覚えている。
そして目を覚ませば見知らぬ森の中に居た。
それからフリザードに出会えて、幸せだった。
生きていた。
幻じゃなかった。
優しさだけで、それだけで、十分なのに、幸せをくれようとしているその姿。
好きなんだって思った。
勝手に連れてきたのにウロも可愛がってくれる。
優しい貴方の力になりたい。
なのになんで、何もできないのだろうか。
何故彼らは自分の邪魔をするのだろうか。
「アヤ。今はまだ、喜びも必要ですが報復も大事です」
「俺様たちも楽しみにしているんだからな」
「後で一杯、怒られたら、泣いて、それで、幸せになろう」
「わしら皆で怒りを持って奴らに知らしめるんじゃ」
わかっている。
痛い目にあわないと懲りない事ぐらいわかっているよ。
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