99 / 148
君と過ごす日々
9,かまって!(愛)
ウロは兄弟二人の様子を見守る。
「だからさ。これをこっちで」
「でもそうなるとこっちがグズグズで」
あーでもない。こーでもないと言い合う。
(ウロも、交じるぅ)
背後からアヤの腕の隙間に顔を突っ込んで二人に強請る。
「ウロ遊んで欲しい?」
(ちーがーうーの)
「一緒に考えたいってさ」
「そうだね。考えてもらおうかな」
(やったやった。おじさん。ありがと)
「どういたしまして」
アヤトがウロの頭を撫でる。
ウロは、ムフーと満足げ。
アヤは腕を退けて、膝を叩けばウロはそこに頭を乗せて伏せる。
(何してるの?)
「魔術陣を創り出す」
(?おとーさん言ってたよ。虹のお店から魔術陣もらったって)
「あれは俺の見立てじゃ、ちょっとな。それより俺とアヤでの魔力の増強や受け渡しなどを円滑にしてサポートできるような魔術陣を、作りたくて」
(ここはー)
魔法陣に肉球を残すウロに、二人は検証を始める。
「ちょっと隙間あるね」
「つければうまく行きそうだが他との連携が」
難しい会話の合間に聞こえる声。
ウロは、眠いと瞼を閉じる。
飛び起きたウロの頭がアヤの顎に当たり、アヤはしばし無言。
「あうあう!」
(ごめんなさぁあい)
「なんか、痛い?」
首を捻るアヤにアヤトはウロの頭を撫でる。
「珍しいな。アヤが痛いとか言うなんて」
「最近はちょっと感じる。この間指切って痛いってフリザードに言ったら凄く驚かれた上にお祝いするってなった」
アヤの痛覚は鈍い。
「だろうな。あの人ならそうなるわ」
(ねぇねぇ。おじさん)
「んー。なんだ?」
(オイワイってウマレタ日もするの?)
「あぁ。そういえばそうらしいな」
アヤは魔法陣を片付けていく。
「そうだったね」
(ウマレタ日ってなに?)
「母親から生まれた日かな」
(おじさんとおかーさんは?)
「アヤトは二月の二十八。アヤは二十九」
(へぇ)
「そうだっけ」
アヤは不思議そうに返す。
「記憶力いいくせに忘れるな」
「今はお祝いしないから覚える理由もない」
「それもそうだ」
(ウロは!)
「ウロは、流石に特定は難しいから、拾った日は今度の儀式の日になるはずだからその後日かな」
(オイワイしない?)
「その日は無理だけど近いうちにやろうか」
ぱあとウロの顔が明るくなる。
(おとーさんに言ってくる!)
ウロが飛び出して、フリザードの仕事場へと飛び込む。
(おとーさん)
「ウロ。昼寝に来たのか?もうそんな時間か?」
(おとーさん。あのねー。おじーさんとおかーさんがウマレタ日?にがつ、にじゅうはちときゅーなんだって。でねー。ウロは今度のぎしき?の日で、近い内にオイワイしてくれるって)
フリザードはウロの言葉に頭を撫でる。
「そうかそうか。よくやったぞ。三人ともお祝いしないとな」
(でしょー?んー?さん?)
首をひねりつつまぁいっかと撫でられる。
「だからさ。これをこっちで」
「でもそうなるとこっちがグズグズで」
あーでもない。こーでもないと言い合う。
(ウロも、交じるぅ)
背後からアヤの腕の隙間に顔を突っ込んで二人に強請る。
「ウロ遊んで欲しい?」
(ちーがーうーの)
「一緒に考えたいってさ」
「そうだね。考えてもらおうかな」
(やったやった。おじさん。ありがと)
「どういたしまして」
アヤトがウロの頭を撫でる。
ウロは、ムフーと満足げ。
アヤは腕を退けて、膝を叩けばウロはそこに頭を乗せて伏せる。
(何してるの?)
「魔術陣を創り出す」
(?おとーさん言ってたよ。虹のお店から魔術陣もらったって)
「あれは俺の見立てじゃ、ちょっとな。それより俺とアヤでの魔力の増強や受け渡しなどを円滑にしてサポートできるような魔術陣を、作りたくて」
(ここはー)
魔法陣に肉球を残すウロに、二人は検証を始める。
「ちょっと隙間あるね」
「つければうまく行きそうだが他との連携が」
難しい会話の合間に聞こえる声。
ウロは、眠いと瞼を閉じる。
飛び起きたウロの頭がアヤの顎に当たり、アヤはしばし無言。
「あうあう!」
(ごめんなさぁあい)
「なんか、痛い?」
首を捻るアヤにアヤトはウロの頭を撫でる。
「珍しいな。アヤが痛いとか言うなんて」
「最近はちょっと感じる。この間指切って痛いってフリザードに言ったら凄く驚かれた上にお祝いするってなった」
アヤの痛覚は鈍い。
「だろうな。あの人ならそうなるわ」
(ねぇねぇ。おじさん)
「んー。なんだ?」
(オイワイってウマレタ日もするの?)
「あぁ。そういえばそうらしいな」
アヤは魔法陣を片付けていく。
「そうだったね」
(ウマレタ日ってなに?)
「母親から生まれた日かな」
(おじさんとおかーさんは?)
「アヤトは二月の二十八。アヤは二十九」
(へぇ)
「そうだっけ」
アヤは不思議そうに返す。
「記憶力いいくせに忘れるな」
「今はお祝いしないから覚える理由もない」
「それもそうだ」
(ウロは!)
「ウロは、流石に特定は難しいから、拾った日は今度の儀式の日になるはずだからその後日かな」
(オイワイしない?)
「その日は無理だけど近いうちにやろうか」
ぱあとウロの顔が明るくなる。
(おとーさんに言ってくる!)
ウロが飛び出して、フリザードの仕事場へと飛び込む。
(おとーさん)
「ウロ。昼寝に来たのか?もうそんな時間か?」
(おとーさん。あのねー。おじーさんとおかーさんがウマレタ日?にがつ、にじゅうはちときゅーなんだって。でねー。ウロは今度のぎしき?の日で、近い内にオイワイしてくれるって)
フリザードはウロの言葉に頭を撫でる。
「そうかそうか。よくやったぞ。三人ともお祝いしないとな」
(でしょー?んー?さん?)
首をひねりつつまぁいっかと撫でられる。
あなたにおすすめの小説
処刑される悪役令息に転生したらなぜか推しの騎士団長がグイグイ近づいてくる
猫に小判
BL
交通事故で死んだはずの会社員・田中悠人は、気がつくとBL小説『恋と陰謀~はじまりは夜に~』の世界に転生していた。
しかも転生先は、原作で処刑される悪役令息エリオット。
当然そんな未来は回避したい。
原作知識を頼りに慎重に立ち回るつもりだったのに、気づけば王宮を揺るがす事件に巻き込まれていき――。
さらに困ったことに、原作で一番の推しだった騎士団長ガイウスがやたらと距離を詰めてきて……?
平穏に生きたい元悪役令息と、過保護な騎士団長がじれじれ距離を縮める話。
ガイウス(騎士団長)×エリオット(元悪役令息)
【完結】巷で噂の国宝級イケメンの辺境伯は冷徹なので、まっっったくモテませんが、この度婚約者ができました。
明太子
BL
オーディスは国宝級イケメンであるにも関わらず、冷徹な性格のせいで婚約破棄されてばかり。
新たな婚約者を探していたところ、パーティーで給仕をしていた貧乏貴族の次男セシルと出会い、一目惚れしてしまう。
しかし、恋愛偏差値がほぼ0のオーディスのアプローチは空回りするわ、前婚約者のフランチェスカの邪魔が入るわとセシルとの距離は縮まったり遠ざかったり…?
冷徹だったはずなのに溺愛まっしぐらのオーディスと元気だけどおっちょこちょいなセシルのドタバタラブコメです。
バイト先に元カレがいるんだが、どうすりゃいい?
cheeery
BL
サークルに一人暮らしと、完璧なキャンパスライフが始まった俺……広瀬 陽(ひろせ あき)
ひとつ問題があるとすれば金欠であるということだけ。
「そうだ、バイトをしよう!」
一人暮らしをしている近くのカフェでバイトをすることが決まり、初めてのバイトの日。
教育係として現れたのは……なんと高二の冬に俺を振った元カレ、三上 隼人(みかみ はやと)だった!
なんで元カレがここにいるんだよ!
俺の気持ちを弄んでフッた最低な元カレだったのに……。
「あんまり隙見せない方がいいよ。遠慮なくつけこむから」
「ねぇ、今どっちにドキドキしてる?」
なんか、俺……ずっと心臓が落ち着かねぇ!
もう一度期待したら、また傷つく?
あの時、俺たちが別れた本当の理由は──?
「そろそろ我慢の限界かも」
恋愛騎士物語1~孤独な騎士の婚活日誌~
凪瀬夜霧
BL
「綺麗な息子が欲しい」という実母の無茶な要求で、ランバートは女人禁制、男性結婚可の騎士団に入団する。
そこで出会った騎兵府団長ファウストと、部下より少し深く、けれども恋人ではない微妙な距離感での心地よい関係を築いていく。
友人とも違う、部下としては近い、けれど恋人ほど踏み込めない。そんなもどかしい二人が、沢山の事件を通してゆっくりと信頼と気持ちを育て、やがて恋人になるまでの物語。
メインCP以外にも、個性的で楽しい仲間や上司達の複数CPの物語もあります。活き活きと生きるキャラ達も一緒に楽しんで頂けると嬉しいです。
ー!注意!ー
*複数のCPがおります。メインCPだけを追いたい方には不向きな作品かと思います。
今世はメシウマ召喚獣
片里 狛
BL
オーバーワークが原因でうっかり命を落としたはずの最上春伊25歳。召喚獣として呼び出された世界で、娼館の料理人として働くことになって!?的なBL小説です。
最終的に溺愛系娼館主人様×全般的にふつーの日本人青年。
※女の子もゴリゴリ出てきます。
※設定ふんわりとしか考えてないので穴があってもスルーしてください。お約束等には疎いので優しい気持ちで読んでくださると幸い。
※誤字脱字の報告は不要です。いつか直したい。
※なるべくさくさく更新したい。
不幸体質っすけど、大好きなボス達とずっと一緒にいられるよう頑張るっす!
タッター
BL
ボスは悲しく一人閉じ込められていた俺を助け、たくさんの仲間達に出会わせてくれた俺の大切な人だ。
自分だけでなく、他者にまでその不幸を撒き散らすような体質を持つ厄病神な俺を、みんな側に置いてくれて仲間だと笑顔を向けてくれる。とても毎日が楽しい。ずっとずっとみんなと一緒にいたい。
――だから俺はそれ以上を求めない。不幸は幸せが好きだから。この幸せが崩れてしまわないためにも。
そうやって俺は今日も仲間達――家族達の、そして大好きなボスの役に立てるように――
「頑張るっす!! ……から置いてかないで下さいっす!! 寂しいっすよ!!」
「無理。邪魔」
「ガーン!」
とした日常の中で俺達は美少年君を助けた。
「……その子、生きてるっすか?」
「……ああ」
◆◆◆
溺愛攻め
×
明るいが不幸体質を持つが故に想いを受け入れることが怖く、役に立てなければ捨てられるかもと内心怯えている受け
完結しました。
たまに番外編更新予定です。
売れ残りオメガの従僕なる日々
灰鷹
BL
王弟騎士α(23才)× 地方貴族庶子Ω(18才)
※ 第12回BL大賞では、たくさんの応援をありがとうございました!
ユリウスが暮らすシャマラーン帝国では、平民のオメガは18才になると、宮廷で開かれる選定の儀に参加することが義務付けられている。王族の妾となるオメガを選ぶためのその儀式に参加し、誰にも選ばれずに売れ残ったユリウスは、国王陛下から「第3王弟に謀反の疑いがあるため、身辺を探るように」という密命を受け、オメガ嫌いと噂される第3王弟ラインハルトの従僕になった。
無口で無愛想な彼の優しい一面を知り、任務とは裏腹にラインハルトに惹かれていくユリウスであったが、働き始めて3カ月が過ぎたところで第3王弟殿下が辺境伯令嬢の婿養子になるという噂を聞き、従僕も解雇される。