昨日の自分にサヨナラ

林 業

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君と過ごす日々

13,女神(嫌)

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伸びてくる女の手をアヤトは、思わず払い除ける。

アヤは動かず眺めている。
「アヤ。もうちょっと」
「お前、誰だ?」
アヤの言葉にアヤトは、彼女を眺める。

「カムイって子じゃないのか」
「違う。動きが違う。誰?」
彼女は楽しそうに微笑むと一言。
「私は女神ガルーア」

「ひ、ひかちゃんをかえして」
叫ぶクーリエに、アヤはアヤトを見る。

「一年伸びるのかぁ。しゃーねーな」

落ちている杖を蹴り上げて叫ぶ。
「魔術、炎弾×五」
アヤが彼女へと飛び出し、後ろから迫る炎へとアヤは場所を入れ替える。
「私には聞かないわよ」
「神へは、一発、殴りたい」
アヤはまずは一発と拳を振り下ろす。

だが拳は弾かれ、アヤは即座に距離を取る。
「だめだ。こりゃあ」
「神様相手への対策不足だな。これ」
「使えるかな」
「まだ完成してないしな」
下の魔法陣は未だ魔王が書き続けている。
こちらには気づいていないらしい。


「認識できない」
「だな。お互いにか」
「何を言っているのかしら?」
不思議そうな女神ガルーアのアヤは一言。
「帰って。邪魔」
「はぁ?変なこといわないでくれるかしら。私はあなたの魂を貰いに来たの。最愛のあの方を取り返すために」
「変?へん。変かぁ。あぁ」
アヤは鞄からトンカチを取り出す。


「そうなったのは運命かみのせいだろ」
「私のせい?何故かしら」
「わからない。だけどわかる。カムイさんがやってきたことはお前の仕業だ」
トンカチを思いっきり振り下ろし、しかし彼女の前にある見えない壁に阻まれる。
「ぶん、なぐらせろ!」
「そんなにこの体の持ち主が心配なの?」
「彼女やない。自分の、自分らの運命これ以上お前らに奪われたぁないねん」
両手で握り直す。
「アヤ!」
アヤが距離を取り、アヤの体の隙間を縫って炎の槍が壁へと当たるが消失する。

「私には効かないわよ。まぁ。でもそろそろ目的を果たすわ」
カムイはフリザードへと視線を向ける。
アヤトはすかさずその意味を理解する。
「ひかちゃ」
「あや!陛下を」
「だ、め」
アヤトの叫びにアヤがトンカチを放りだしてフリザードへと手を伸ばす。
投げ出されたトンカチをアヤトは掴んでカムイに振りかざす。
「させっかぁ!」
「あら。いいのかしら?」
カムイの唇から血が流れ落ち、その血に怯むアヤト。
(このあま!)
フリザードへと駆け寄るアヤに、フリザードは影から現れた青年に気付き、反応する前に刺される。
「ざー君!」
「あ、や」
フリザードは咄嗟に男子生徒を凍らせて、しかし横から出てきた青年からのナイフが目の前に現れる。

フリザードが苦しそうに叫んでくる。
「あや!にげ」
「あ」
光が全身を包み、アヤの意識は一旦そこで途切れる。



    
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