昨日の自分にサヨナラ

林 業

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3,帰るために

6,ネロ,カッツと黒猫(疲労)

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ぺちりと軽く肌に当たった音。

「あなた。あなた。私の子たちの何でも屋なのに!なんで、なんで私の言う事を聞いてくれないの!魂を捧げてくれないの!」
「自分の使命はあなたに、教えなきゃいけないことだ。だから歴代予言者が捧げてくれた寿命と自分の寿命を使ってあなたの依代の運命を変えて、この場に留めれなくした」
後数十分もしないうちにカムイの中から女神は消えるだろう。

「その前に告げる。この世界は未熟で、未だに人の子が神を殺すことはできない」

はっきりと言いつければ、女神が仮面へと平手打ちをする。

ポロリと破片が落ちつつ、女神は叫びつつその場に崩れ落ちる。
「だったらなんで!私の愛しいあの人は消えたの!」
「あなたは最後の子供である、父神の力を受け継いだ闇の大精霊産んだ。あなたは光であり、その闇に気づかなかった。父神は気づいていたが、それを伝える前に、人に襲われ、封じられた」
仮面がもう限界だと顔を押さえつつ、座る。
「闇のだいせいれい?ふうじられた?だったらあの人は?」
驚いたようなカムイに、クリードはちらりと魔王、ネロ、カッツを見る。
「あなたの子供たちがあなたに伝えるため、封印を解くために預言者は生まれた」
クリードは魔王の背後を歩いていた黒猫を示す。
ずっと息子であるネロ、カッツの後ろにいた猫。
アヤとアヤトに撫で回されていた猫。
「あなたの夫であった男神はここにいる」
大精霊が夫婦が一緒になれるようにと苦心して出来た役割が預言者。
未来へ引き継ぎ、この時のために歴代の預言者の使命を果たしてきた。
「んで、封印を解くのは俺の使命でね」
落ちていく仮面の破片を見つつ、続ける。

「俺の寿命を捧げて、男神の古の封印を解く」
「くり」
フリザードが近づこうとしてクリードは笑うためフリザードは止まる。
カムイへと猫を渡せば、猫を恐る恐る受け取り、抱きしめるカムイ。

「元の世界へ戻れば元の姿になるからな」
クリードは立ち上がると、近づいてきたフリザードとネロ、カッツを見る。
「クリード」
「兄貴」
嬉しそうに二人へと近づくと、告げる。
「リグは馬屋だな?」
「あ、あぁ。お前が死んだ後も同じ場所で」
「んじゃあ、俺リグにあってから帰るから。じゃぁな。あ。ウロ。うちの息子と仲良くな」
それだけ告げて消えていく。
(えぇ?だれぇ?)
ウロは怪訝そうな声を出す。
「クリードらしいか」
(おとーさん。しってるひと?)
「リグの父親だな」
(馬のお兄ちゃんが自慢してた人!)
フリザードはそれよりと仮面が落ちきったその後ろ姿を眺める。



    
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