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3,帰るために
12,帰りたい場所
学生が魔法陣の上に並んでいる。
彼らには協力して成功すれば無罪放免。
場合によっては命を落とすかもしれないヒドイ話に、トップはフリザードの顔を盗み見ていた。
特に変わりはなかったが。
「うん。この人数なら問題なく発動できそうだ」
アヤトは緊張すると深呼吸する。
「そういや。トップ。アイツらのスキルって今どうなってるの?」
「封じてあるよ」
懐から腕輪を取り出す。
「スキルを封じて、向こうに帰えればスキルはなくなる」
「へー」
腕輪を触りたいというのでトップはアヤトへ渡す。
「やだぁあ。ひかちゃん。かえっちゃやだぁああ」
カムイから離れようとしないクーリエを、クーデリアが引き剥がす。
「や、やだぁ。兄ちゃんの意地悪ぅ。トップぅ」
助けを求めるが流石に無理と視線を逸らす。
「あ。ごめん。発動しちゃった」
魔法陣が光り、カムイを残した生徒が消える。
沈黙がその場に残る。
「ひ、ひかちゃあああぁあああん」
クーリエが一気に飛び出し、抱きつく。
「よかったぁあ」
「なんで?」
首を捻るトップに、アヤトも首を捻ってからあぁと頷く。
「俺のスキルって帰りたい場所へ飛ぶスキルで、だからあっちの世界へ帰りたいと願うやつしか飛べないのか」
「つまり?」
「向こうの世界に未練がない場合は帰れないってところだな」
「どうするのこれ」
「とりあえずこっちの裁判を受けさせるか」
フリザードはやれやれと二人を兵士に連れて行かせる。
帰った生徒たちはスキルに本来持っていた能力値を捧げている。
そしてそのスキリを封印したまま帰った。
つまりほぼ能力ゼロで今後苦労するんだろうなぁと空を見上げる。
さらに言えば、アヤの置き土産で受験に響くだろう。
むしろそのためにあの時まで我慢していたのだから。
それにしてもとカムイを思い出す。
「帰りたい場所。なかったんだっけ」
「そうなのか?」
「んー。っとカムイさんはね。元々、優秀な兄にオヤが全力投球してて、ほぼ放置されてて兄も味方じゃない家庭で育ったらしい」
「へー。興味ないからいいや」
「確かに。さー。明日から頑張るかー」
背筋を伸ばしたアヤに、フリザードは抱きつくのを我慢する。
カムイはその後、王族暗殺未遂を行った犯罪者となったが、神に操られたとして聚集酌量の余地アリとされた。
国に属することを禁止され、国民としても、他国民としても、異邦人としても定住する場所や家を持てなくなってしまった。
また、冒険者以外の職に付くことも許されないとのこと。
クーリエはカムイとともに行動すると正式にアルカンシェルを辞めることとなった。
いつでも戻って来るもお金に困ったらアルバイトでも雇うと刷り込んでおいたので、何かあってもうちに来れば問題ないだろう。
彼らには協力して成功すれば無罪放免。
場合によっては命を落とすかもしれないヒドイ話に、トップはフリザードの顔を盗み見ていた。
特に変わりはなかったが。
「うん。この人数なら問題なく発動できそうだ」
アヤトは緊張すると深呼吸する。
「そういや。トップ。アイツらのスキルって今どうなってるの?」
「封じてあるよ」
懐から腕輪を取り出す。
「スキルを封じて、向こうに帰えればスキルはなくなる」
「へー」
腕輪を触りたいというのでトップはアヤトへ渡す。
「やだぁあ。ひかちゃん。かえっちゃやだぁああ」
カムイから離れようとしないクーリエを、クーデリアが引き剥がす。
「や、やだぁ。兄ちゃんの意地悪ぅ。トップぅ」
助けを求めるが流石に無理と視線を逸らす。
「あ。ごめん。発動しちゃった」
魔法陣が光り、カムイを残した生徒が消える。
沈黙がその場に残る。
「ひ、ひかちゃあああぁあああん」
クーリエが一気に飛び出し、抱きつく。
「よかったぁあ」
「なんで?」
首を捻るトップに、アヤトも首を捻ってからあぁと頷く。
「俺のスキルって帰りたい場所へ飛ぶスキルで、だからあっちの世界へ帰りたいと願うやつしか飛べないのか」
「つまり?」
「向こうの世界に未練がない場合は帰れないってところだな」
「どうするのこれ」
「とりあえずこっちの裁判を受けさせるか」
フリザードはやれやれと二人を兵士に連れて行かせる。
帰った生徒たちはスキルに本来持っていた能力値を捧げている。
そしてそのスキリを封印したまま帰った。
つまりほぼ能力ゼロで今後苦労するんだろうなぁと空を見上げる。
さらに言えば、アヤの置き土産で受験に響くだろう。
むしろそのためにあの時まで我慢していたのだから。
それにしてもとカムイを思い出す。
「帰りたい場所。なかったんだっけ」
「そうなのか?」
「んー。っとカムイさんはね。元々、優秀な兄にオヤが全力投球してて、ほぼ放置されてて兄も味方じゃない家庭で育ったらしい」
「へー。興味ないからいいや」
「確かに。さー。明日から頑張るかー」
背筋を伸ばしたアヤに、フリザードは抱きつくのを我慢する。
カムイはその後、王族暗殺未遂を行った犯罪者となったが、神に操られたとして聚集酌量の余地アリとされた。
国に属することを禁止され、国民としても、他国民としても、異邦人としても定住する場所や家を持てなくなってしまった。
また、冒険者以外の職に付くことも許されないとのこと。
クーリエはカムイとともに行動すると正式にアルカンシェルを辞めることとなった。
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