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君にまたの言葉を
10,幸せに
アヤはヴァナルガンドに埋もれているアヤトを見る。
「やばい」
「アヤは埋もれないんだな」
「ウロとリルがいるからね」
「嫉妬深いんだっけ」
「そう」
「俺は一番ムーンボウと仲いいんだけど」
近くのヴァーナルガンドの頭へ手を伸ばして撫で回す。
「親ではないからね」
「あぁ。相棒だもんな」
光の加減で変わる瞳のヴァーナルガンド。
確かに月が陰った時に現れる虹のようだと眺める。
「ところで黒猫さんは?」
「昨日気に入るだろう恋愛小説おすすめしといた。今頃号泣してんじゃね?」
「恋愛小説好きなの?黒猫さん」
「ジャンルによって異なる嗜好があるらしい。今回のは確実にハマるやつ」
「あぁ。聞いたの?」
「色々と試して話して一番反応が良さげなやつを分析した」
「あーくんのそういうとことほんと尊敬する」
「お前が見境なしに読み漁るからな!」
本を閉じて、座り直せばヴァーナルガンド達が一匹を残して立ち去っていく。
「ムーンボウはお仕事いいのか?」
「わう」
いいのーとアヤトに頭を擦り寄せる。
「ムーンボウ連れて帰りたい」
「アヤとの魔力が低いから駄目。一週間と持たず亡くなる」
「い、いやだぁあ。じゃあ。俺のところは準備できてないから準備整える時間くれよ。んで家来る時はちゃんとわかるように来てくれよ」
わふんと嬉しそうに吠える。
「それは魔王にも言われたが決定事項なんだな」
「ヴァーナルガンドはどうやら生後五年は周囲の魔力を糧に生きているらしい。それから五年は蓄えた魔力で生きる。その時蓄えた魔力によって精霊に昇華できる。らしい」
「なるほどー?」
首を捻るアヤトにアヤはその場に座る。
「アヤトはトップのことどう思ってた?」
「ん?アヤだろ?」
気づいていたとアヤトを見る。
「でもちゃんと五年前のアヤがいたから混乱してた。聞こうと思ってもその時会ったアヤはトップについてしらなさそうだった。ついでに帰ってきたこともないというから。あっれーって思ってた。一応もらったノートは何度か読み返したけどそれについての記載はなかった」
「あ、あー。あの日は書いとけば対策しといたかな。でもそれどころじゃなかったしな」
フリザードが刺されて早く帰りたかった。
早く帰って直したかった。
そして五年前に来たのに結局フリザードが刺された。
間に合わせてはくれなかったけれども。
「アヤトはトップと会おうと思わなかった?」
「何度か考えたんだけどなぁ」
首を捻ったまま、続ける。
「お礼も言いたかったし。けど、片割れであるアヤが、俺の前に来ないってことは結局のところ、今は会える状態ではない。もしくは妨害されるってことだろうと判断して別のこと、今後について集中してた」
「そっか」
「会いに行ったほうがよかったか?」
「それはわかんない。会いたかったけど会えないのはわかってた」
「そっか」
苦笑するとアヤトは続ける。
「ともかく俺を送り返せば終わるんだろ?」
「真似をする能力でアヤトの能力を得る。そしたら生きている間に落ちてくる異邦人を送り返せるし、死ぬまでには穴は閉じられる」
「わかった」
アヤトは頷く。
「人を死へ向かわせたんだろ。よく頑張ったな」
「直接的ではないけど、それでも殺したようなものだ」
イロドリは消えた。
アヤの感情を支えて守ってきたイロドリが消えた以上これからは感情も、感覚も元に戻っていくだろう。
つまりは恐怖も、罪悪感もだ。
「アヤはもう支えてくれる人がいるから大丈夫だな。ちゃんと頼れよ」
「アヤトもだ」
「俺には奥さんができるからな!友人もいるしな」
そっかと何年ぶりにアヤが微笑むのを見て、アヤトは内心で安堵する。
「やばい」
「アヤは埋もれないんだな」
「ウロとリルがいるからね」
「嫉妬深いんだっけ」
「そう」
「俺は一番ムーンボウと仲いいんだけど」
近くのヴァーナルガンドの頭へ手を伸ばして撫で回す。
「親ではないからね」
「あぁ。相棒だもんな」
光の加減で変わる瞳のヴァーナルガンド。
確かに月が陰った時に現れる虹のようだと眺める。
「ところで黒猫さんは?」
「昨日気に入るだろう恋愛小説おすすめしといた。今頃号泣してんじゃね?」
「恋愛小説好きなの?黒猫さん」
「ジャンルによって異なる嗜好があるらしい。今回のは確実にハマるやつ」
「あぁ。聞いたの?」
「色々と試して話して一番反応が良さげなやつを分析した」
「あーくんのそういうとことほんと尊敬する」
「お前が見境なしに読み漁るからな!」
本を閉じて、座り直せばヴァーナルガンド達が一匹を残して立ち去っていく。
「ムーンボウはお仕事いいのか?」
「わう」
いいのーとアヤトに頭を擦り寄せる。
「ムーンボウ連れて帰りたい」
「アヤとの魔力が低いから駄目。一週間と持たず亡くなる」
「い、いやだぁあ。じゃあ。俺のところは準備できてないから準備整える時間くれよ。んで家来る時はちゃんとわかるように来てくれよ」
わふんと嬉しそうに吠える。
「それは魔王にも言われたが決定事項なんだな」
「ヴァーナルガンドはどうやら生後五年は周囲の魔力を糧に生きているらしい。それから五年は蓄えた魔力で生きる。その時蓄えた魔力によって精霊に昇華できる。らしい」
「なるほどー?」
首を捻るアヤトにアヤはその場に座る。
「アヤトはトップのことどう思ってた?」
「ん?アヤだろ?」
気づいていたとアヤトを見る。
「でもちゃんと五年前のアヤがいたから混乱してた。聞こうと思ってもその時会ったアヤはトップについてしらなさそうだった。ついでに帰ってきたこともないというから。あっれーって思ってた。一応もらったノートは何度か読み返したけどそれについての記載はなかった」
「あ、あー。あの日は書いとけば対策しといたかな。でもそれどころじゃなかったしな」
フリザードが刺されて早く帰りたかった。
早く帰って直したかった。
そして五年前に来たのに結局フリザードが刺された。
間に合わせてはくれなかったけれども。
「アヤトはトップと会おうと思わなかった?」
「何度か考えたんだけどなぁ」
首を捻ったまま、続ける。
「お礼も言いたかったし。けど、片割れであるアヤが、俺の前に来ないってことは結局のところ、今は会える状態ではない。もしくは妨害されるってことだろうと判断して別のこと、今後について集中してた」
「そっか」
「会いに行ったほうがよかったか?」
「それはわかんない。会いたかったけど会えないのはわかってた」
「そっか」
苦笑するとアヤトは続ける。
「ともかく俺を送り返せば終わるんだろ?」
「真似をする能力でアヤトの能力を得る。そしたら生きている間に落ちてくる異邦人を送り返せるし、死ぬまでには穴は閉じられる」
「わかった」
アヤトは頷く。
「人を死へ向かわせたんだろ。よく頑張ったな」
「直接的ではないけど、それでも殺したようなものだ」
イロドリは消えた。
アヤの感情を支えて守ってきたイロドリが消えた以上これからは感情も、感覚も元に戻っていくだろう。
つまりは恐怖も、罪悪感もだ。
「アヤはもう支えてくれる人がいるから大丈夫だな。ちゃんと頼れよ」
「アヤトもだ」
「俺には奥さんができるからな!友人もいるしな」
そっかと何年ぶりにアヤが微笑むのを見て、アヤトは内心で安堵する。
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