昨日の自分にサヨナラ

林 業

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貴方と共に

10,祖父の教え

のんびりと王城を歩きフリザードを発見する。
「フリザードおー」
「アヤ。どうした?」
「ちょっと暇つぶし」
「暇つぶし?王族教育じゃなかったのか?」
「今日の分おわった」
「おわっ」
驚いたのか声を上げかけたフリザードは口を押さえてから続ける。
「予定では半日かかるのでは?」
昼過ぎから始まってまだ一時間程度である
「詰め込みした。覚えた。テストする。満点。やることなくなった」
「あぁ。納得した」
 苦笑するフリザードにアヤは楽しそうだなぁと眺める。

「そうだ。この後暇ということだな」
「だね。らーなくんからも今日はそっちに集中してこっち来なくていいって言われたし」
「じゃあ、今から兵士と訓練するんだがトップとして参加するのはどうだ?」
「突然行ってめってされない?一年前に会ったことあるんだよね」
「あぁ。嘆きの森で異邦人たちの居場所を教えたという。別に気にしてないだろ?」
「とらママに懐かれてるのみられてるけど」
「平気だろ?報告書を読む限りドン引きはされてたが異質さでトップだって理解されてたからな」
「いしつ」
そっかぁと落ち込みつつ、仮面を付けて服が変わるアヤにウロが駆け寄ってくる。
(おとーさん。うろもあそびたーい。あれー?なにしてるのー)
不思議そうに見つめてくるウロにトップとして頭を撫でる。
「今から陛下と兵士のところに行くんだよ。行く?」
(!いくぅう!)
わふんと嬉しそうに吠える。


軽々と大型猿ゴリラの獣人の兵士が投げ飛ばされる。
「へ?」
トップの二周りはありそうな大男は驚きその場に寝そべったまま動けないでいる。

「何が?」
(すっごーい!うろも。うろもやりたい!)
「あれは人形であるからできるのだろう」


次は魔法兵士。
魔法を使いトップとの距離を取っている。

「えーっと。えーっと。あ。アイスニードル!」
だがトップの魔法攻撃の多さにたちまち魔法兵士は敗れる。
「戦闘能力高かったんだな」
「まぁ。幼少期に色々と叩き込まれて隠れて組み手してた。これぐらいはできる」

一対一を望むのは祖父の遺言だと言っていた。
だが正直一体多数でも十分相手はできるほど実力は低くない。

祖父が言わんとすること弱いものを虐めないための方便であったと感じる。


「それではお手合わせ願おうか」

フリザードが杖を片手にトップの前に出る。



魔法を発動させるフリザードに相打ち狙いで魔法を使うトップ。
きりがないと距離を詰めようとするトップにフリザードは魔法で確実な距離を保っている。


(わーわー。すごーい。すごーい)

嬉しそうにはしゃぐウロにフリザードとトップは満足げ。



(ウロもテが欲しい)


ウロの純粋な願いがこぼれ落ちる。
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