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第9話 残されたメッセージ
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コヨミとミオは思ったよりぐっすり眠っていた。
2日目の朝、目を覚ました瞬間見慣れない景色にまだ夢の中かと錯覚した。
「そうだ、交流会だった。」
大きなあくびをしながら身体を起こすと、隣でミオが
「もうちょっとしたら降りるから待ってて」
と寝ながら喋った。
どうやら、寝ぼけて家と間違えてるらしい。
「ミオ、もうすぐご飯だよ!」
肩を数回叩いてようやく起きた。
「ごめん、寝ぼけてた。」
「知ってる。」
いつもシャキッとしているイメージのミオが寝ぼけた姿はとても可愛らしかった。
着替えを済ませて、荷物をまとめながらミオの身支度を待つことにした。忘れないように昨夜読んだ本をカバンに入れる...ん!?
手元を止めて数秒固まる。
...
図書館に並んでいる本には背のところ、タイトルの下に本を戻すときの目印となるラベルが貼られている。学校の本には横長の四角が2つ上下に繋がった2段のラベルが貼ってある。ちなみにコヨミがよく行く市立図書館は1段、県立図書館は3段が付いている。
今手元にある図書室の本のラベルがコヨミには〔日〕に見えた。
図書室に集合して出欠の確認をされる。この状況でサボれるわけもないのだが。
今日は、昨日選んだ本の紹介POPを作って発表し合うという内容だ。
画用紙、ペンなど等の道具が配られスタートしたが、やっぱりコヨミたちは昨日の暗号が話題になった。
それぞれの推理を話し、どれも違うことが分かる。
コヨミは、朝引っかかったことを話してみることにした。
「本のラベルか...」
ショウが何かを考えている。やっぱり違うかと恥ずかしくなったところに
「ラベルの下の段、カタカナだよね。」
ミオが1点を見つめながら呟いた。
「メモの通り並べてみようかな?」
とコヨミが言い終わらないうちに
「並べようぜ!」
とコウがテーブルの上を空ける。
[蜘蛛の糸 芥川龍之介 913-ア
伝記 リンカーン 289-リ
楽器の事典 763-ガ
伝記 徳川家康 289-ト
絵本 うらしまたろう E-ウ
舞姫 森鴎外 913-モ
料理で実験 402-リ
伝記 ノーベル 289-ノ
ゲゲゲの鬼太郎 水木しげる 726-ミ
楽しいムーミン一家 トーベ・ヤンソン 949-ヤ
チューリップの育て方 627-チ
絵本 雪女 E-ユ
あしながおじさん ジーン・ウェブスター 933-ウ
伝記 ガリレオガリレイ 289-ガ
伝記 津田梅子 289-ツ
雪女 小泉八雲 933-コ
絵本 うらしまたろう E-ウ]
【アリガトウモリノミヤチユウガツコウ
ありがとう 森ノ宮中学校】
2日目の朝、目を覚ました瞬間見慣れない景色にまだ夢の中かと錯覚した。
「そうだ、交流会だった。」
大きなあくびをしながら身体を起こすと、隣でミオが
「もうちょっとしたら降りるから待ってて」
と寝ながら喋った。
どうやら、寝ぼけて家と間違えてるらしい。
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着替えを済ませて、荷物をまとめながらミオの身支度を待つことにした。忘れないように昨夜読んだ本をカバンに入れる...ん!?
手元を止めて数秒固まる。
...
図書館に並んでいる本には背のところ、タイトルの下に本を戻すときの目印となるラベルが貼られている。学校の本には横長の四角が2つ上下に繋がった2段のラベルが貼ってある。ちなみにコヨミがよく行く市立図書館は1段、県立図書館は3段が付いている。
今手元にある図書室の本のラベルがコヨミには〔日〕に見えた。
図書室に集合して出欠の確認をされる。この状況でサボれるわけもないのだが。
今日は、昨日選んだ本の紹介POPを作って発表し合うという内容だ。
画用紙、ペンなど等の道具が配られスタートしたが、やっぱりコヨミたちは昨日の暗号が話題になった。
それぞれの推理を話し、どれも違うことが分かる。
コヨミは、朝引っかかったことを話してみることにした。
「本のラベルか...」
ショウが何かを考えている。やっぱり違うかと恥ずかしくなったところに
「ラベルの下の段、カタカナだよね。」
ミオが1点を見つめながら呟いた。
「メモの通り並べてみようかな?」
とコヨミが言い終わらないうちに
「並べようぜ!」
とコウがテーブルの上を空ける。
[蜘蛛の糸 芥川龍之介 913-ア
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