Administrator

面蛸とおる

文字の大きさ
1 / 7
お前の口にサフランを

1(強気俺様受け)

しおりを挟む
この世界は六つに分かれている。

そうここは面白くて楽しい箱庭世界。

──俺はそんな世界の神しか住めぬ『エデン』の地にある白い大理石で作られた、

創造主様のために造られた豪華な城の中の 片隅にある…。

管理者会議室の中で盛大に溜息を吐く。

何故なら今、物凄くムカついているからだ。

本当に本当にムカついている。

そのムカつきのせいで俺の緑色の瞳は怒りで歪み、

鼻にあるあの人がつけた傷がジクジクと痛むのを唯々感じながら…。

肩までのばしたクセのある赤髪を掻き乱して本来なら口に出したら絶対大変な事になる。

「あの我儘双子ほんとムカつくんだよ!! 特にセレンゼル様が」と言い捨てる。

「えっ…ちょっとジリルミスト君!? い、今なんて言ったの!!」

「何だよユジュリ…別に良いだろう。此処には俺らだけなんだし」

「確かにそうだけど」

俺の言い捨てた言葉にかなり驚いたユジュリはそう言いながら、

かけている黒縁の眼鏡を元に戻し。

水色のショートヘアーの髪を左右に揺らしながら。

「でもやっぱり駄目だよ…セレンゼル様への侮辱は、例え同じ管理者でも許されないと思う」

「っち…お前ほんと智の管理者だよな。優等生ぶりやがって、お前だってセレンゼル様の性的な遊びは嫌いだろう?」

「なっ…もうジリルミスト君!! 本当にやめなよ! これ以上言ったらセレンゼル様の性的な玩具にされて、本当に遊ばれるだけだよ」

ユジュリはそう説教をするかのように言い捨て、俺が着ている黒のシャツを利き手で引っ張り。

気弱そうにたれた大きな金色の瞳で「本当に駄目なんだよ」と最後の念押しをされたので。

俺はムカつく心を少し抑えながら。

「わかったよ。ユジュリ」と言葉を言ったと同時に。

「あははっ…やっと二人の話が終わって僕とっても嬉しいな」という、

楽しいそうでどこか怒ってるセレンゼル様の声が耳に聞こえてきたので。

(嘘だろう…!?なんで此処に居るんだよ!!!)

と俺は心の中で暴言を吐きながら、ゆっくりと声のする方へと身体をむけ。

額からどっと溢れる冷や汗を感じながら。

「こんにちはセレンゼル様 今日はランゼルト様はいらっしゃらないんですか?」と

営業スマイルでそう話しかけた。

「いきなり何?…ランゼルト兄さんなら今日は来ないよ」

「…ああ成る程。アキツシマの所ですか」

俺はそう不服そうに言いながら、あの人が唯一愛しているこの世界で一人しかいない黒髪蒼目の中性的で美しい容姿を持ったアキツシマに強く嫉妬の感情を抱き。

何故自分はあの人の側にいれないのかと頭の中で叫びながら。

セレンゼル様の赤い大きな瞳を見つめると…。

すぐさまこう言葉を返してきた。

「かもね。…あとジリル? あんましアキに嫉妬しない方がいいよ! 」と

言われてしまったので俺は狼狽えながら

「なっ…嫉妬なんかしてねぇっ…いえ、してなんかないですよセレンゼル様」とそう返した。

「あははーまたまた…っていう冗談はここまでにして、さてと本題に戻ろうか」

セレンゼル様はそう言って、俺のすぐ側までゆっくりと近づく。

「わかりました…」

「うん分かればいいよ。あとユジュリもこっちに来てね」

「えっ…!!僕もですか、セレンゼル様」

まさか自分も呼ばれると思っていなかったユジュリはそう戸惑った声を出し、不服そうな顔を一瞬浮かべたが。

すぐさまいつもの気弱な顔に戻し、セレンゼル様の元へと向かった。








しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

【連載版あり】「頭をなでてほしい」と、部下に要求された騎士団長の苦悩

ゆらり
BL
「頭をなでてほしい」と、人外レベルに強い無表情な新人騎士に要求されて、断り切れずに頭を撫で回したあげくに、深淵にはまり込んでしまう騎士団長のお話。リハビリ自家発電小説。一話完結です。 ※加筆修正が加えられています。投稿初日とは誤差があります。ご了承ください。

囚われた元王は逃げ出せない

スノウ
BL
異世界からひょっこり召喚されてまさか国王!?でも人柄が良く周りに助けられながら10年もの間、国王に準じていた そうあの日までは 忠誠を誓ったはずの仲間に王位を剥奪され次々と手篭めに なんで俺にこんな事を 「国王でないならもう俺のものだ」 「僕をあなたの側にずっといさせて」 「君のいない人生は生きられない」 「私の国の王妃にならないか」 いやいや、みんな何いってんの?

ブラコンすぎて面倒な男を演じていた平凡兄、やめたら押し倒されました

あと
BL
「お兄ちゃん!一肌脱ぎます!」 完璧公爵跡取り息子許嫁攻め×ブラコン兄鈍感受け 可愛い弟と攻めの幸せのために、平凡なのに面倒な男を演じることにした受け。毎日の告白、束縛発言などを繰り広げ、上手くいきそうになったため、やめたら、なんと…? 攻め:ヴィクター・ローレンツ 受け:リアム・グレイソン 弟:リチャード・グレイソン  pixivにも投稿しています。 ひよったら消します。
誤字脱字はサイレント修正します。
また、内容もサイレント修正する時もあります。
定期的にタグも整理します。

批判・中傷コメントはお控えください。
見つけ次第削除いたします。

希少なΩだと隠して生きてきた薬師は、視察に来た冷徹なα騎士団長に一瞬で見抜かれ「お前は俺の番だ」と帝都に連れ去られてしまう

水凪しおん
BL
「君は、今日から俺のものだ」 辺境の村で薬師として静かに暮らす青年カイリ。彼には誰にも言えない秘密があった。それは希少なΩ(オメガ)でありながら、その性を偽りβ(ベータ)として生きていること。 ある日、村を訪れたのは『帝国の氷盾』と畏れられる冷徹な騎士団総長、リアム。彼は最上級のα(アルファ)であり、カイリが必死に隠してきたΩの資質をいとも簡単に見抜いてしまう。 「お前のその特異な力を、帝国のために使え」 強引に帝都へ連れ去られ、リアムの屋敷で“偽りの主従関係”を結ぶことになったカイリ。冷たい命令とは裏腹に、リアムが時折見せる不器用な優しさと孤独を秘めた瞳に、カイリの心は次第に揺らいでいく。 しかし、カイリの持つ特別なフェロモンは帝国の覇権を揺るがす甘美な毒。やがて二人は、宮廷を渦巻く巨大な陰謀に巻き込まれていく――。 運命の番(つがい)に抗う不遇のΩと、愛を知らない最強α騎士。 偽りの関係から始まる、甘く切ない身分差ファンタジー・ラブ!

ハッピーエンドのために妹に代わって惚れ薬を飲んだ悪役兄の101回目

カギカッコ「」
BL
ヤられて不幸になる妹のハッピーエンドのため、リバース転生し続けている兄は我が身を犠牲にする。妹が飲むはずだった惚れ薬を代わりに飲んで。

「役立たず」と追放された神官を拾ったのは、不眠に悩む最強の騎士団長。彼の唯一の癒やし手になった俺は、その重すぎる独占欲に溺愛される

水凪しおん
BL
聖なる力を持たず、「穢れを祓う」ことしかできない神官ルカ。治癒の奇跡も起こせない彼は、聖域から「役立たず」の烙印を押され、無一文で追放されてしまう。 絶望の淵で倒れていた彼を拾ったのは、「氷の鬼神」と恐れられる最強の竜騎士団長、エヴァン・ライオネルだった。 長年の不眠と悪夢に苦しむエヴァンは、ルカの側にいるだけで不思議な安らぎを得られることに気づく。 「お前は今日から俺専用の癒やし手だ。異論は認めん」 有無を言わさず騎士団に連れ去られたルカの、無能と蔑まれた力。それは、戦場で瘴気に蝕まれる騎士たちにとって、そして孤独な鬼神の心を救う唯一の光となる奇跡だった。 追放された役立たず神官が、最強騎士団長の独占欲と溺愛に包まれ、かけがえのない居場所を見つける異世界BLファンタジー!

聖女召喚の巻き添えで喚ばれた「オマケ」の男子高校生ですが、魔王様の「抱き枕」として重宝されています

八百屋 成美
BL
聖女召喚に巻き込まれて異世界に来た主人公。聖女は優遇されるが、魔力のない主人公は城から追い出され、魔の森へ捨てられる。 そこで出会ったのは、強大な魔力ゆえに不眠症に悩む魔王。なぜか主人公の「匂い」や「体温」だけが魔王を安眠させることができると判明し、魔王城で「生きた抱き枕」として飼われることになる。

異世界に勇者として召喚された俺、ラスボスの魔王に敗北したら城に囚われ執着と独占欲まみれの甘い生活が始まりました

水凪しおん
BL
ごく普通の日本人だった俺、ハルキは、事故であっけなく死んだ――と思ったら、剣と魔法の異世界で『勇者』として目覚めた。 世界の命運を背負い、魔王討伐へと向かった俺を待っていたのは、圧倒的な力を持つ美しき魔王ゼノン。 「見つけた、俺の運命」 敗北した俺に彼が告げたのは、死の宣告ではなく、甘い所有宣言だった。 冷徹なはずの魔王は、俺を城に囚え、身も心も蕩けるほどに溺愛し始める。 食事も、着替えも、眠る時でさえ彼の腕の中。 その執着と独占欲に戸惑いながらも、時折見せる彼の孤独な瞳に、俺の心は抗いがたく惹かれていく。 敵同士から始まる、歪で甘い主従関係。 世界を敵に回しても手に入れたい、唯一の愛の物語。

処理中です...