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if世界のお話
ミルクコーヒーのが好きみたい2
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「あっという間に定時か、いや……ほんと残業しなくて良い状況にまで回復して、奇跡な一日だったな」
「奇跡って大げさだな、でも営業先がさくさくと決まって、超絶ラッキーには違いねぇけどね。俺でもここまで上手くいったの初めてなんだな」
「彩芽君みたいなイケイケな人でも、今日は凄い日だったの?」
定時と同時に、二人仲良く退社っという訳ではなく偶々タイミングが被ったので、駅までの帰り道にそんな話を彼に振れば。
道行く人の視線を一身に集めてしまうような、きらきらとした表情と声音で。
「うんそうなんだよ、だってさ暗ちゃんの為に格好いいところ見せちゃおうかなって、感じで本気出してみたシリーズ的な」
そう鮮やかな花が咲いたように、アイドルと見間違うほどの笑みを俺に向けてくるので。
──おい、いい加減にしろ。いやしてください!!
イケメンが気安く笑いかけないで、オタク系の俺は死んでしまいます。
「ひゃっ……まぶっしい、そんなアイドルスマイルやめた方が良いよ。好きになっちゃう、イケメンすぎて……推しになっちゃう」
「あははは、好きになってくれたら良い。だってそう言うつもりで笑いかけてんだからさ」
あわあわと照れながら答える俺に彩芽君はにっこりと、ラブラドールレトリバーを彷彿とさせる笑みを浮かべて。
「ほんとおもしれぇ人、そして普通で良いよね。憧れちゃう、俺じゃなれない、演じきれない。暗さんって本当に凄いと思うよ」と明るいテンションからオクターブが下がっていくように。
ローテンションで、落ち着いた声音で低く冷たく言葉を咲かせるので。
「えっ……どうしたの? 急に雰囲気が変わって、そんな風なクール系じゃないよね?」
「別にどうもしてないですよ、こっちの俺を見せるのは……初めてなだけで。いえ、正確に言えば本当の俺はこちらなので、これから一緒に頑張って行く為に貴方にだけ見せているだけですが? こちらの俺は嫌でしたでしょうか?」
「いや、うんそんなことないよ。というか、凄く真面目そうで仕事出来そうだなって思ったぐらい」
なんて嘘『めちゃくちゃ違う人すぎて、正直怖くてビビってます!!』なんて口にだしたら、何をされるか分かんない雰囲気を醸し出して居る彼に脳内だけでノリツッコミをして、この流れをやりすごそうと頑張って笑みを見せれば。
彩芽君はほっとした表情で、
「なら良かったです。こちらの俺を見せると大抵の人が怖がって逃げてしまうので。貴方もそうならなくて、本当に嬉しく思う」
などと答えるので、明日から俺はこの二面性ある彼と。
ちゃんとうまくやっていけるのかだけ心配に思いながら、駅の改札の前で。
「じゃあまた明日」と言って、彩芽君と別れ……。
無事我が家へと帰宅するのだった。
「奇跡って大げさだな、でも営業先がさくさくと決まって、超絶ラッキーには違いねぇけどね。俺でもここまで上手くいったの初めてなんだな」
「彩芽君みたいなイケイケな人でも、今日は凄い日だったの?」
定時と同時に、二人仲良く退社っという訳ではなく偶々タイミングが被ったので、駅までの帰り道にそんな話を彼に振れば。
道行く人の視線を一身に集めてしまうような、きらきらとした表情と声音で。
「うんそうなんだよ、だってさ暗ちゃんの為に格好いいところ見せちゃおうかなって、感じで本気出してみたシリーズ的な」
そう鮮やかな花が咲いたように、アイドルと見間違うほどの笑みを俺に向けてくるので。
──おい、いい加減にしろ。いやしてください!!
イケメンが気安く笑いかけないで、オタク系の俺は死んでしまいます。
「ひゃっ……まぶっしい、そんなアイドルスマイルやめた方が良いよ。好きになっちゃう、イケメンすぎて……推しになっちゃう」
「あははは、好きになってくれたら良い。だってそう言うつもりで笑いかけてんだからさ」
あわあわと照れながら答える俺に彩芽君はにっこりと、ラブラドールレトリバーを彷彿とさせる笑みを浮かべて。
「ほんとおもしれぇ人、そして普通で良いよね。憧れちゃう、俺じゃなれない、演じきれない。暗さんって本当に凄いと思うよ」と明るいテンションからオクターブが下がっていくように。
ローテンションで、落ち着いた声音で低く冷たく言葉を咲かせるので。
「えっ……どうしたの? 急に雰囲気が変わって、そんな風なクール系じゃないよね?」
「別にどうもしてないですよ、こっちの俺を見せるのは……初めてなだけで。いえ、正確に言えば本当の俺はこちらなので、これから一緒に頑張って行く為に貴方にだけ見せているだけですが? こちらの俺は嫌でしたでしょうか?」
「いや、うんそんなことないよ。というか、凄く真面目そうで仕事出来そうだなって思ったぐらい」
なんて嘘『めちゃくちゃ違う人すぎて、正直怖くてビビってます!!』なんて口にだしたら、何をされるか分かんない雰囲気を醸し出して居る彼に脳内だけでノリツッコミをして、この流れをやりすごそうと頑張って笑みを見せれば。
彩芽君はほっとした表情で、
「なら良かったです。こちらの俺を見せると大抵の人が怖がって逃げてしまうので。貴方もそうならなくて、本当に嬉しく思う」
などと答えるので、明日から俺はこの二面性ある彼と。
ちゃんとうまくやっていけるのかだけ心配に思いながら、駅の改札の前で。
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無事我が家へと帰宅するのだった。
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