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「そうだったんだ……! それなら私、淋しくないよ! またいつかママに会えるの楽しみにしてる!」
「そうだね。だから一緒に頑張って楽しく生きて行こうな。それから明日はミー子の為にペットショップに買い物に行くぞ。足が悪くたって大丈夫だ。パパと麻衣でたくさん可愛がって幸せにしてやろう」
「うん!」
イケニエになるはずだったキジトラの子猫は麻衣ちゃんの新しい家族になるようです。
元気に返事をした麻衣ちゃんの頭をガシガシと撫でてパパは立ち上がりました。
そして、
「さあ、麻衣。天国に行くママにここから一緒に手をふろう」
「そうだね。ママにバイバイしなくちゃ!」
麻衣ちゃんは大きく息を吸い込んで、高い空まで聞こえるようにお腹の底から思いっきり大きな声を出しました。
「ママー! またね! 天国に着いたら私とパパとミー子の事見守っててね! バイバーイ! バイバーイ!」
元気に手を振り続ける麻衣ちゃんの後ろで、パパも大きく手を振っています。
二人とももう泣いていません。
とても楽しそうな顔をしています。
と、その時ぴゅうっと風が吹きました。
右に左に変則的な、ちょっと不思議な風です。
その風は麻衣ちゃんの前髪を撫で、パパの頬をかすめると空高く舞いあがりました。
そしてママの煙をゆっくりと左右に動かしました。
まるで麻衣ちゃんとパパにバイバイをしているかのように。
了
「そうだね。だから一緒に頑張って楽しく生きて行こうな。それから明日はミー子の為にペットショップに買い物に行くぞ。足が悪くたって大丈夫だ。パパと麻衣でたくさん可愛がって幸せにしてやろう」
「うん!」
イケニエになるはずだったキジトラの子猫は麻衣ちゃんの新しい家族になるようです。
元気に返事をした麻衣ちゃんの頭をガシガシと撫でてパパは立ち上がりました。
そして、
「さあ、麻衣。天国に行くママにここから一緒に手をふろう」
「そうだね。ママにバイバイしなくちゃ!」
麻衣ちゃんは大きく息を吸い込んで、高い空まで聞こえるようにお腹の底から思いっきり大きな声を出しました。
「ママー! またね! 天国に着いたら私とパパとミー子の事見守っててね! バイバーイ! バイバーイ!」
元気に手を振り続ける麻衣ちゃんの後ろで、パパも大きく手を振っています。
二人とももう泣いていません。
とても楽しそうな顔をしています。
と、その時ぴゅうっと風が吹きました。
右に左に変則的な、ちょっと不思議な風です。
その風は麻衣ちゃんの前髪を撫で、パパの頬をかすめると空高く舞いあがりました。
そしてママの煙をゆっくりと左右に動かしました。
まるで麻衣ちゃんとパパにバイバイをしているかのように。
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